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高所ライター対決! 再び

2014年07月22日 | 火器

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 仙丈ヶ岳で3種類のライターの着火テストを行った。

 そもそも、ライターはぶらブラピ氏の持ち物。

 飲み会の席で、仙丈ヶ岳山行に参加できないぶらブラピ氏に代わって高所ライター対決を行うことを安請け合いしたのがことの始まり。

 約束通り、ライターを預かった。

 3種類ともに、燃料はほぼ満タン。

 自宅で点火不良が無いことを確認して、仙丈ヶ岳へ持ち込んだ。

 比べるのは、以下のライター。

 1. SOTOスライドガストーチ

 2. ウィンドミルHAL

 3. BIC普通サイズ

 今回、点火実験を行った場所は、4ヶ所。

 A. 長衛荘テン場1970m

 B. 藪沢小屋2560m

 C. 仙丈小屋2890m

 D. 仙丈ヶ岳山頂3033m

 3種類ともにザックのポケットに入れたまんまなので、外気温で着火するかどうかのテストになった。

 標高によって多少の差はあるものの、外気温は14度~18度程度あったので、外気温の影響の無い環境だった。

 どの場所もほぼ無風だったので、風の影響も無かったと考えている。

 さて、一番残念な結果だったのは、1.のSOTOスライドガストーチだった。

 自宅以外では、全く着火しなかった。

 ガス量を最小に落としてもダメだった。

 次いで健闘したのは、2.のウィンドミルHALだ。

 これは、A.のテン場B.の藪沢小屋では着火した。

 ただし、一発着火という訳では無く、ガス量を調整しながらの着火と言った感じ。

 3.のBICは、A.からD.の全ての場所で着火した。

 ちなみに、BICは、ガス量の調整がそもそも出来ない。

 2012年9月、木曽駒テン場にターボライターを持ち込んでイタイ経験をしてからターボライターは高所ではダメだという印象だった。

 残念ながら、今回もその印象を覆すことは出来なかった。

 以下、勝手な考察をしてみる。

 ガスバーナーを自作した経験から言えるのだが、青色炎の燃焼を作るには短時間で大量の混合気をノズルから放出する必要がある。

 つまり、青色炎の場合、高圧ガスを小さなノズルから出すことになるため、ガスの量を間違えるとブローアウトが発生する。

 OD缶バーナーのメーカーの注意書きに「圧電着火しない時は、ガス量を調整すること」と書いてあるのは、着火しない時はガス量を落とせということ。

 青色炎の場合、逆に点火した後は、高速のガスがノズルから出るので、風の吹き込みにはめっぽう強い。

 ターボライターには、触媒として白金が使われており、白金を温める事によって、燃焼が促進され、さらに強い青色炎となる。

 BICのような赤色炎であれば、ノズル径が大きいため、ブローアウトの頻度はぐっと下がる。

 例えるなら、水道にホースをつないでまんま水を出したのが赤色炎。

 ホースの先端を絞った場合が青色炎。

 赤色炎の場合、ガスの速度が遅い分、風の吹き込みには弱い。

 ガスのタイプ(ブタンかイソブタン)は、赤色炎、青色炎とは関係が無い。

 低温環境下で燃焼するかしないかの違いでしかない。

 2500mを超える高所では、酸素濃度は平地の7割程度に落ちるので、ブローアウトの可能性は更に高くなる。

 OD缶バーナーは、ガス量をつまみで調整しながら圧電着火できるので、着火するガス量を探しやすい。

 ゆえに、木曽駒テン場で圧電ターボライターが不発でもバーナーは着火した。

 ターボライターはダメでもバーナーが点火したのは、ガス量の微調整が出来るか出来ないかの違いだったと今になって思う。

 では、1.のSOTOスライドガストーチ2.のウィンドミルHALの違いはどこにあるのか。

 あくまでも想像だが、圧電子の違いと微妙なガス量の微調整が出来るツマミの違い(機械的にはネジ山のピッチの違い)だと思う。

 圧電子の違いは、個体差に原因があるのかもしれないので、はっきりした事は分からない。

 BICライターの圧勝で、高所ライター対決は幕を閉じた。


ミニガスバーナー 自作 プチ改造

2014年06月13日 | 火器

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 編笠山頂で燃料チューブが切れているの気付かなかったことはおいといて、劣化したシリコンチューブを取り換えて、熱収縮チューブで保護することにした。

 1番上の写真の左は新しいチューブ、右は古くなって破れたチューブ。

 並べてみると、黄色く変色しているのが分かる。

 これを交換して、熱収縮チューブで覆った。

 さらにエアインテイクを大きくする目的で、バーナー本体横にドリルで吸気口を5つあけた。

 試運転してみたけど、吸気口の効果はあまり無さそう。

 とりあえず復活したのでこれでOKとする。

 


ミニガスバーナー 自作 ステン網追加

2014年04月07日 | 火器

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 バーナー本体が温まってくれば炎は安定するが、それまでの時間と燃料がもったいない。

 なので、点火直後のブローアウトを防ぐ目的で、バーナーメッシュの裏にステン網を取り付けた。

 結果、写真のような炎を観測するようになった。

 今回、ガスの噴出口を接地面よりも高くするために、真鍮パイプは写真のようにやや長めにカットした。

 これによりバーナー上部でガスが大きく広がらず、モーター外装のふちの切り込みからのガス漏れを防いでいると思う。

 真鍮パイプを潰して削るため、ガス噴出口の形は楕円形に近いと思う。

 そのため、噴出されるガス量(従って、炎)も非対称になる。

 これはこれでお湯は沸かせるのだが、だんだんこなれてくると、また新しいバーナーを作りたくなってくる。

 モーター外装の変色具合を見ていると、バーナー本体も相当熱くなっているようだ。

 原因は、バーナーメッシュの直下で混合気を作って燃やしているからなのか、輻射熱によるものなのか、そこは分からない。

 工夫するとすれば、バーナーメッシュのもっと手前で混合気を作って送り込む方式にするかどうか。

 ここは、時間と材料と相談したい。


ミニガスバーナー 自作 プチ改造

2014年04月06日 | 火器

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 2014年4月5日(土)、花見で自作ミニガスバーナーを使ってみたところ、風防兼五徳の作りがイマイチである事を再認識した。

 コッヘル底と五徳の間のクリアランスが足りず、火力が上がらない。

 コッヘルを持ち上げると火力が復活すると言う事は、五徳上部とコッヘル底間の隙間からの吸気と排気が上手くいっていないということ。

 花見の翌日、写真のように針金のスペーサーを使ってガチャックを3個取り付けた。

 これでクリアランスは十分だと思う。

 燃料の噴出口を接地面よりも高くする為に、思い切って、真鍮パイプも取り替えた。

 これは、写真のように、バーナー本体の熱と輻射熱で、下に敷いたプラのまな板が溶けたのがきっかけ。

 ガスをバーナーメッシュにぶつけて空気と混合させて燃やす仕組みなので、どうしてもバーナー本体が熱を持ちやすい。

 本体が小さいので、余計に熱を持ちやすいのかもしれない。

 試しに330mlの水を沸かしてみたが、約4分20秒程度でグラグラに沸いたので、これでクリアランスは大丈夫と思う。

 新しいバーナーシートには、フタにしていたビール缶の底を転用する事にした。

 コッヘルのフタには、お菓子のスチール缶のフタを使う。

 重くはなるが、はめてみたらサイズはぴったり。

 小さな事だけど、こういのは嬉しい。

 ついでに、収納用のナイロンポーチも縫った。

 ・バーナー本体+風防兼五徳 49g

 ・コッヘル+ふた 90g

 ・バーナーシート+取っ手 21g

 ・ナイロンポーチ 9g

 ・ガス調整弁 14g

 全部合わせて183g。

 寒い花見だったので、ウッドガスストーブを久しぶりに使ってみた。

 木っ端が良く燃えて、煙りが少ないのは非常に良い。

 ジーニ助氏は、キングギドラバーナーで明太子を焼いてくれた。

 ヒレ酒も出て、お腹も気分も大満足の花見であった。


小型コッヘル 風防兼五徳 改良

2014年03月01日 | 火器

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 プリン容器のふちに縦方向のスリットを入れて、針金のスペーサーを入れた。

 針金のスペーサーでコッヘルの底面と風防の間に適度な隙間を作って、空気を逃がす仕組み。

 この隙間が無いと、暖められた空気がコッヘル下から逃げず、酸素不足のため炎が小さくなってしまう。

 改良後の風防兼五徳の重さは23g。

 できれば、もう少し隙間を開けたいが、手持ちの材料ではこれが限界。

 ステン棒がいらなくなった分だけ軽くなったし、五徳を組み上げる手間が省けるので、良しとする。

 ナベつかみは、プリムスのハンドルを真似して、100均のフードクリップを改造した。

 改造と言っても、周りの余計な部分を削っただけ。

 ジャストフィットなので、まんまお湯を注ぐ事が出来る。

 保温スリーブは、相変わらず苦戦中。

 ウールなら燃えにくいだろうと思って100均毛糸を使ってスリーブを編んでみたけど、火に近い部分がひどく焦げた。

 発火はしなかったけど、焦げてクサイのでやめた。

 スリーブ探索は、つづく。


小型コッヘル スリーブ付き(失敗) 自作

2014年02月23日 | 火器

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 ミニガスバーナー用にコッヘルを新たに調達することにした。

 ミニガスバーナーに合う理想のコッヘルを探してみたものの、メーカー品には見当たらず、仕方なく、他のもので代用することにした。

 独断と偏見による選定基準は、

・容量は400ml

・取っ手は、なし。スリーブをつけたい

・熱伝導の良い底面積の広いフライパン型

などなど。

 結局、行き着いたのは、合羽橋のケーキ道具の専門店。

 そこで手に入れたのは、小型ケーキ用の丸型容器と大型プリン容器。

 ケーキ型は540円で、大型プリン容器245円だったと思う。

 ケーキ型もプリン容器ともに、径は10cmで、高さは6cmなので、スタッキングはOK。

 ケーキ型は、材質はステンレスで、重さは69g。

 プリン容器は、アルミ製で重さは30gくらい。ただ、これは計り忘れたので、正確ではない。

 まずは、コッヘルのスリーブから取りかかる。

 スリーブには、100均の銀マットを使うが、引っ張りには弱いので、二つ折りにした銀マットの間にナイロン布を挟んでから、全部をボンドで糊付けする。

 形を整えたら、切り端を縁取りテープで補強する。

 最後に、鍋の外側にジャストフィットするように縫い合わせたら、完成だ。

 良い感じで仕上がったが、これが見事に溶けた。

 鍋底からチロチロと火が顔を出しており、アレ?と思ったら、一瞬で溶けてしまった。

 写真の黒いのは、コゲではなく、サンドイッチした中敷きのナイロン。

 あっさりと溶けて、中身が見える始末。

 なので、スリーブは作り直しだ。

 コッヘルのフタは、いつものスーパードライ2L缶の底を使った。

 ざっくりと円形に切り出した後は、ヤスリで形を整える。

 良く見ると、まるで灰皿みたい。

 フタは、単体で14g。

 なので、フタ、コッヘルと合わせると、重さは83gになる。

 風防兼五徳は、プリン容器の底を保安官バッジを作る要領で切り取り、側面にドリルで空気孔を開ける。

 プリン容器は、あくまでも風防。なのでアルミでOK。

 その上に、ステン3mm棒を三本、シリコンチューブでつないで三角形にして載せた。

 この三角形が、五徳。

 風防のプリン容器と五徳のステン棒3本を合わせると、全部で39g。

 コッヘルと風防兼五徳をセットにすると、全部で122gだ。

 ステン棒がやや大げさな気がするので、別の物と取り替えるかもしれない。

 試運転してみたところ、五徳の高さは問題無さそう。

 ブルーフレームもしっかり確認できたし、輻射熱のせいもあるが、バーナーメッシュが赤々と輝いた。

 溶けたスリーブを作り直すことにするが、素材が問題。

 溶けたスリーブを再生させた方が簡単そうではあるが。

 さて、どうしよう。


ミニガスバーナー 自作 湯沸かし実験(動画あり)

2014年02月16日 | 火器


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YouTube: 自作 ミニガスバーナー

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 2013年2月15日(土)、時間帯は夕暮れ時。

 雪は昨夜に止んだものの、都内は小雨がぱらついていて寒い。

 外気温は、7度前後くらい。

 時折、強い風が吹く。

 エバニューポット600に水を350cc入れて外に放置、水温を下げた後に湯沸かし実験を行った。

 結果は、なんと沸騰まで約10分もかかってしまった。

 五徳の高さが合わなかったことと、撮影のために風防を半開きにしていた事が敗因だと思う。

 バーナーメッシュが真っ赤になるほど力強いブルーフレームなので、バーナー本体に特段問題があるとは思えない。

 もう少し火を強めても良かったのかもしれないけど、燃料チューブも台に使った木製机も無傷なので、これは結果オーライと言う事だろう。

 ただし、五徳を作り直すか、バーナー本体の背丈を少しだけかさ上げする必要がある。

 これが湯沸かし実験の反省点。


ミニガスバーナー 自作 点火実験

2014年02月11日 | 火器

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 いよいよ点火実験と思ったけど、真鍮パイプを動かすと燃料噴出口(つまり炎)も動くのは、やっぱり気になる。

 現場で炎のベスポジを探るのもめんどい。

 なので、真鍮パイプを真横から入れて、アルミ板でガッチリ固定することにした。

 結果、燃料噴出口、燃料パイプも作り直すことにした。

 完成したのが、写真トップ。

 そして、夜になってから点火実験を行った。

 バーナーメッシュの裏に取り付けていたステン網を外したからなのか、勢いのあるブルーフレームを観測出来た。

 燃焼音も凄い。

 2分くらい経つと、バーナーメッシュとバーナー上部が赤色に輝き始めた。

 炎も赤みを帯びてきたので、ビニールチューブが溶けるのが心配になり、燃焼実験を終了した。

 ステン網を取り外したのが良かったのか、本体横からの燃料漏れは無かった。

 市販のカセットコンロみたくガスボンベを横付けにするモデルも試作してみた。

 パイプ連結にビニールチューブを使わないのがメリットだが、ボンベを満タンにしたところ、生ガスが出てきた。

 ガスボンベは、縦仕様だと言う事。

 良いアイディアと思ったけど、これは使えない。

 湯沸かし実験、やってしまいたい。。。


ミニガスバーナー 自作 完成

2014年02月09日 | 火器

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 本体サイドに吸気口を増やしたところ、赤い炎は消えて、きれいなブルーの炎になった。

 さて、写真が完成した姿。

 脚は、燃料パイプを入れて3本。残りの2本は、市販のL字型金具を取り付けた。

 パイプ含めたバーナーヘッド単体(ガス調整弁含まず)の重さは、28gだ。

 バーナーヘッドの完成とともに、ガス調整弁をマイナーチェンジした。

 両端のネジを外さずにボンベから脱着出来るように、ボンベ口の押さえ部分にスリットを入れた。

 これで、ガス調整弁を横にズラすだけで、脱着が出来るようになった。

 この調整弁、重さは13g。

 結果、ガスボンベを除いたミニガスバーナー全部の重さは、41gになる。

 真鍮パイプを短くすれば、もう少し軽く出来るが、輻射熱でビニールチューブが溶ける可能性があるので、とりあえずはこのままにする。

 トップ横からの燃料漏れは、相変わらずだし、真鍮パイプを動かすと燃料噴出口(つまり炎)も動くのは、既製パーツの形状と相性によるもの。

 なので、これ以上手を加えるのはやめる。

 五徳は、ボルドーバーナー用に自作したステン五徳を使おうと思うが、今更だが、バーナー41gに対して五徳36gは重いなと感じてしまう。

 時間とやる気があれば、今後、五徳を作り直したいと思う。

 次は、実際にお湯を沸かしてみたい。


ミニガスバーナー 自作 点火実験

2014年02月08日 | 火器

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 夕方になったので、点火実験を再開した。

 外は大雪で、しかも風が強い。

 強風下でも火が消えないのは確認できたが、写真の通り、火はまばら。

 仕方なく、屋内で点火実験を行う。

 結果は、写真の通り、とりあえずOK。

 ただ、モーター外装のふちの切り込みから燃料が漏れている。

 これは構造上の問題なので、これはこれで良しとする。

 ガスの出力を大きくすると、中心部分に酸素が行かなくなり、炎はブルーからレッドに変わる。

 吸気口を増やせば、カイゼンするのだろうか。こればっかりは、やってみないと分からない。

 あとは、コッヘルを上に置いた時の炎がどうなるかだ。

 その前に脚を取り付けないと。

 ついでにCB缶からガスボンベへの詰め替え用ノズルを作った。

 試してみたけど、全く問題なし。

 手順は、ライターにガスを充てんするのと同じ。ガスを入れる方を下にする。

 これも、高圧ガスを使うので、良い子は真似しないようにね。