ミニガスバーナーの熱効率アップを目的に、風防兼五徳を作り直すことにした。
使うのは、ポップコーンが入っていた丸缶。材質は、多分、ブリキ。
黄色い皮膜は、焦がす前提でまんま使う。
製氷カップを筒型に覆うことで、バーナーの熱が逃げるのを防ぎ、蓄熱効率アップをはかりたい。
煙突効果も多少は期待できそう。
丸缶に排気口の位置をマジックで書いたら、あとは電動ドリルでひたすら穴を開けて、バリを取る作業を繰り返す。
五徳は、2mmの真鍮パイプを地面と平行に2本通すことにした。
合わせると、丸缶の内径と製氷カップの外径がぴったりなので、最上部に思ったほど隙間がない。
上部からの排気が間に合わず、不完全燃焼するイヤな予感がする。
排気を促すために、仕方なく、風防の上部にも穴を開けた。
水350mlを製氷カップに注いで、コルクで作った中蓋をして点火。
テスト場所は、屋内。水は、水道水。
今回は、タイマーを使って沸騰時間を計測することにした。
結果は、グツグツと沸騰するまで9分13秒。消費したブタンガスは、5gだった。
心配だった不完全燃焼はというと、全く問題なし。
吸気口の下から、ブルーフレームを確認しながら、ときおり火力調整してみたが、大中小の炎に調整できた。ゆえに、不完全燃焼はない。
風防の皮膜が、案の定、焦げた。バーナー位置が手前過ぎたせいもあるが、これも完全燃焼の証拠だと思う。
驚いたのは、五徳にした真鍮パイプが、温められた結果、製氷カップの重さでぐにゃりと曲がったこと。
真鍮の融点は、1100度らしいから、ミニガスバーナー2号機の火力は、それに近いということ。
アルミの製氷カップが無事だったのは、中に水が入っていて、上手く冷却されるからだと思う。
真鍮パイプを2mmのステン棒に変えたところ、風防兼五徳の重さは、83gになった。
バーナーと風防のセットは、写真のようにスタッキングして持ち運ぶことになる。
このフルセットの重さは、378g。
インサルマグの重さは、125gらしいので、これを除くと253g。
ホントに必要なのか、インサルマグ。無くても困らない気がしてきた。