好奇心という名の宝物

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貢献とは痛みを伴う

2011-10-27 23:54:39 | 日記
ようやく面接が決まったので美容院で気合いの剃りこみを入れ
朝から資料を準備したらパリっとスーツをキメて出かけた。

面接は新卒のようなリクルートスーツの女子と一緒に行われ10分で終了。
「200名ほどの応募があったので、結果は来週末になります。」
とだけ告げられて解散。
共に面接をした初対面の女子とエレベーターの中で雑談を交わし
「お互いがんばりましょう」といいながら別れた。

倍率200倍の中、面接10分……ヲワタ。
かつてのホームタウン、有楽町のド真ん中で立ち尽くす私。

金がないので買い物はできないし、
得意の昼からビールって気分でもない。
ふと目に飛び込んできたのは献血ルームの看板だった。

「AB型の方、ご協力お願いします。」

無職の今、少しでも社会に貢献せねば人として腐ってしまう気がする。
どうせ帰って酒飲みながらクダ巻くだけならば、社会貢献をしよう。

交通会館6Fにある献血ルームはオシャレなカフェのような空間だった。
平日の昼間なのに人はたくさんいて、女性が多いのに驚いた。

ひととおりの手続きを済ませると医師の問診。
400mlの血液を抜く「全血献血」と
一旦血液を抜いて必要な成分だけを抜き出し残った血液を戻す「成分献血」
どちらかを選ばされる。
前者より後者の方が時間がかかるが、ありがたいとの事なので
「成分献血」をすることにした。

まず右腕から採血して血液濃度を調べる。
問題なしとの事で、実際の献血は左腕からをする。
両腕に注射の痕が残った。

献血中はTV付のリクライニングソファーに40分寝ているだけ。
私は血流が悪く60分以上かかったが、
看護婦さんがつきっきりでお茶を持ってきてくれたり
クッションを調整してくれたりお世話をしてくれるので快適だった。

ぶっとい針が刺さったままなので動くと多少痛いが
社会貢献とはきっと痛みが伴うのだろうと我慢した。

待合室ではお菓子やアイスが食べ放題。
3台設置されたドリンクサーバーも飲み放題で、各種最新雑誌も読み放題だ。
帰り際にはお土産まで貰った。
もしや献血ルームは最高の無料暇つぶしスポットかも。

今日イチの思い出は問診の時、
何か質問はないかと聞かれたので
「献血して何か体にいいことはあるんですか?」って聞いてみた。
対応してくれた女医さんは一瞬ニヤリと笑い
「いい事したなっていう気持ちになるだけで体にいい事は何もないんですよ。」
と言った。

にゃるほど。あくまで自己満足の世界ね。
でも自己満足しながら、人さまのお役に立つのならば誰も損はしないね。

「人生は死ぬまでの暇つぶし」と、偉人は言ったが
どうせ暇つぶしならば死ぬまで自己満足を追求したいね。

そんな事を思いながら、
抜き取られては戻ってくる自分の血液を見つめていた無職27日目。

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