好奇心という名の宝物

㊗️40周年!おめでとうございます!🎉

暇つぶし。

2011-11-15 11:18:07 | 日記
「お母さま、それはいけませんわ。」

「何を今さら言っているのかしらレイコさん。
 あなた、散々通ってらしたでしょう。
 私が気付いていないとでも思って?」

「そっ、それは…。」

レイコは唇を噛んだ。

「もう諦めなさい。
すべてが思い通りに行くと思わないことね。」

そういうと義母は受話器を手にし
リダイヤルボタンを押した。

レイコは激しく動揺していた。
指先が細かく震えている。

義母の持つ受話器からはかすかに呼び出し音が聞こえる。
1回、2回、3回…電話は繋がらない。

レイコの鼓動は激しく鳴っていた。
もはや受話器から漏れる呼び出し音を書き消してしまうほどだ。
4回、5回、6回…電話はまだ繋がらない。

震えは足元にも及びはじめ、
レイコはとうとう座り込んでしまった。

床には先ほどまで義母が素振りに使っていた
金属バットが転がっていた。

レイコは義母を見た。
後ろを向いたまま、受話器に耳を傾けている。

恐ろしい気持ちに駆り立てられる自分に打ち勝つ間もなく
レイコはバッドを握りしめた。

そして…























つづく。。。たぶん。

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