プール

プールの側面を蹴って、
ケノビで水中を進んでいく瞬間がたまらなく好き。

ギリギリまで息継ぎをガマンして
まっすぐに前を見つめ細かい気泡の中を進む。

キラキラと光が差し込む水の中。

視界は全体的に水色がかっていて
対岸の壁面がクッキリ見えるほど澄んでいる。

水中ではコポコポと空気が弾ける音と呼吸音。
無駄な音は一切聞こえない。

心地よい息苦しさと浮遊感を味わいながら、
気がつくと25mを何往復もしている。

私は泳ぎたいのではなくて、
この景色と音が好きなんだなぁって今日気付いた。