好奇心という名の宝物

㊗️40周年!おめでとうございます!🎉

かおり姉さん

2010-09-19 12:00:00 | 日記
先日、いつもの化粧品屋にいったら、見慣れないおばさんがいた。

他の店員と制服が違う。
名札にはスキンケアスペシャリストと書いてある。

最近リニューアルしたばかりなので
社員教育も兼ねた本社からの刺客なのか?

私はさりげなくおばさんの近くにある商品を手にとって眺めてみた。

早速怒涛のプレゼンが始まった。

この店の顧客である事を伝えると
おばさんはすかさず私をイスに座らせて、
素早く前髪をクリップで留めると
何やらいろいろ出して来ては私の顔に塗り始めた。

はじめから買うつもりで来たので予算はある。

私はこの実演販売が大の苦手なのだが、
スペシャリストな名札をつけたおばさんに身を委ねてみた。

いろいろと質問をしながら次々と液体を見せては私の顔に塗る。
その口調は「上から目線」のタメ口だ。
普通こういう店の店員は必要以上に丁寧な口調だが
スペシャリストともなると違う。

この人、誰かに似ているなぁ。
誰だろう…コットンで化粧水をはたかれながら考える。

桃○かおりだ!

アンニュイな口調、自信に満ちた立ち居振る舞い、
冷たく虚ろな目線、まさにかおり姉さんである。

かおり姉さんは手際よく私の顔を仕上げて行く。
質問はするが、私の答えは対して聞いていない。

クリームを塗り、仕上げのパウダーを乗せながら
かおり姉さんは最終プレゼンに入った。

私はかおり姉さんの「教え」に素直に従い
1万5千円分の化粧品をお買い上げ。

かおり姉さんが言うなら間違いないだろう。
だってスペシャリストだもん。

お会計を終え、店を後にする。
かおり姉さんが声を張り上げる。
「ありがとうございました」

すると店の店員全員が私の方へ向いて最敬礼。
「ありがとうございました!」

ビビった私は小さな紙袋を小脇に抱え
振り返らずに店を後にした。

(ちなみに化粧品はSK-●ではありません。あしからず)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿