クレイブログ

そう、もし誰かがいなくなっても。
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ダンクエスト~魔神封印の伝説~/SFC

2013-06-23 19:29:22 | ゲーム回想録
今はなきテクノスジャパン(代表作:くにお君シリーズ?)から出た
アクションRPG。実はこの会社、くにお君以外にも、「すごろクエスト/FC」のように、
コミカルなゲームを得意としている。

さて、このソフトは確か10年以上前に、中古で2000円位で買った気がする。
このゲーム、何故買ったのかというと、
「どんなゲームなのか全く想像がつかなかったから」
という、意味不明な理由。



いや、タイトルを見てもケースの箱を見ても、全く内容が掴めないという・・・・。
値段が安かったから、地雷でもいいやって気持ちで買えたが、これを新品の値段でどうかって
言われたら、多分気後れする。今になって中身を思うと、新品で買ってもいいと思える作品な
んだが、もう少し買い手に訴える箱にしてもいいような。

当時は、すでにゲーム雑誌とかはほとんど見なくなっていたため、店頭でしか判断しないって
こともあったかな。

舞台は大きい島の中に、街が1つと、街の中にお城が1つ、それから街の外に探索する
ダンジョンが4つ。これだけ。
少ないと言えば少ないが、この4つのダンジョンは結構深いので(全部32Fまで)、
意外とボリュームがある。ちなみに、迷宮は固定。自動生成ではない。



まずは出だし。
主人公は町の長屋に住む、姉と2人暮らしの青年。あまり裕福ではない。
お城で冒険者募集のお触れがあり、一攫千金を狙ってそれに応募するが・・・。



シナリオは、ひたすらお使いイベントをこなすことにより進んでいく。
何とかの迷宮の何階のモンスターを倒せとか、宝物を取ってこいとか、人に会ってきて
くれとか、まぁそんな感じで何往復もすることに。
そのうち、どんどん依頼されるイベントフロアが奥深くなってきて、という仕組み。



このゲーム、経験値というものはそれぞれモンスターごとに設定され、そのモンスター
に対して優位になるだけであり、別な種類のモンスターに対しては全く役に立たない。

また、武器・防具には熟練度というものがあり、使いこなしていくと、性能を完全に
引き出すことができる。
武器はまぁ、殴ってれば勝手に熟練度100%になるんだが、問題は防具。アクション
なので、回避するのが基本のだが、回避すると熟練度が上がらない。
なので、弱い相手にあえてボコボコにされて上げるのが基本。ただ、ダメージ0に
なるともう上がらないため、それなりにダメージを与える敵を選ばないといけない。
余談だが、迷宮で拾う武器の中には熟練度が101%以上のものがある。
これは品質がいいってことかな。

レベルアップはシナリオを進めていくごとに、王様から称号をもらって、剣術指南役に
実力を見てもらうことにより上がる。

アクションRPGだが、アクションはさほど難しくなく、敵の攻撃はほとんど回避
できるので、難易度は低め。ただし、狭い通路で挟みうちにされると簡単にKOされるので注意。
あと、意外と迷宮が広く、ワープゾーンが随所にあり迷いやすいので、MAPの記憶力が試される。

と、ここまで書くと、正直あまり面白くなさそうな印象を受ける。

しかし、このゲームの最大のポイントは、いたるところに作られたムダとも言えるテキスト。
窓を調べれば、場所ごとに違うメッセージが出たり。



長屋の隣に引っ越してきた女性の布団に入りこんで、HP1にされたり。
なにやら王女様の部屋のタンスを調べると下着が見つかったり。
つぼを調べると、広東語レベル1になったり。



本棚を見れば、様々な種類の本が並んでたり。
何故か「ウガンダ・やまんば・リメンバー」と語呂がいいけど意味のない言葉が羅列されていたり。




また、シナリオをすすめるごとに、街の掲示板「マルキーズ通信」のメッセージが変化したり。

とにかく、ものすごく細かいところまでテキストが隠れていて、それこそがこのゲームの最大の
長所と言えると思う。

例えば10個の町があって、同じことしか言わない人が10人ずつ(延べ100人)いるより、
1つの町に10人いて、10回違うことを言うのと、容量は同じでも意味は全く違う。
私としては、こちらの状況や進行具合に応じて、会話が変化してくれたほうが、よりNPCに性格
付けができている感じを受ける。
無論、全体的なストーリーの大きさも絡む話なので、どちらが正しいかは作品によるとしか言えない
わけなんだが・・・・あくまでも私の好みとしては後者ということで。

まとめると、これは私の好みに非常に合っている名作と言えるだろう。
その気になれば、イベントを進めずに迷宮の最下層を探索もできるし、迷宮奥深くの赤い宝箱からレア
装備だって手に入れられる自由度もいい。
この町の人が生きているような世界観は、ジャンルは多少違うものの、往年の名作「ミネルバトンサーガ」
を思い出させる。

あまり話題にならずに消えていったことが残念でならない・・・・〆
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