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回想と攻略:ディープダンジョン4 黒の妖術師/FC

2013-06-09 14:21:29 | Deep Dungeon Ⅳ 黒の妖術師 攻略
(攻略記事は、右側のカテゴリーから)
ファミコン後期に出た、3Dダンジョン型RPG。
もともと1・2はディスクシステムで、3からROMに移行したシリーズ。
この4は、発売日が1990年4月とのことなので、スーパーファミコンが発売される約半年前位の作品ということだろうか。
そして、現在のところ、ディープダンジョンシリーズ最後の作品でもある。

ストーリーとしては、主人公の父親と仲間の魔法使い、それに神官の3人で魔王を倒したが、それから
しばらくして魔王が復活し、主人公の父親が殺されたため、敵討ちのため冒険に出るというもの。
ちなみに、仲間になる人物は全部男なので、ちょっとだけむさ苦しい。

この作品、私はかなり好きなんですけど、残念ながら世間の評価はあまり芳しくない。

今回の舞台は森や山岳地帯のようなオープンフィールドであり、基本的に敵はお金を持っておらず、町の人からの依頼(クエスト)をこなしてお金を得るというシステム。
あきらかにテーブルトークRPGを意識した作りになっており、シリーズの過去作品のようにひたすら深く暗いダンジョンを探索して宝を見つけつつ、敵を倒して経験値とお金を稼ぐハック&スラッシュ型とは一線を画した作りになっている。

いや、別に私はそういったゲームが嫌いなわけではなく、あくまでも4は3以前とは毛色が違うと感じたというだけなので、誤解しないでくれると助かります。

話を戻すが、そういった違いは過去作品が好きな人にとってみれば、求めていたものと違う、という気持ちになるのかもしれない。

また、完成度、奥深さという意味でも、MAP数もあまり多くなく、ほぼ同時期に出た3D型RPGである女神転生2やマイト&マジックのFC移植版と比較すると、内容が薄いのは否めない。

ただまぁ、プレイもせずTASのクリア動画だけを見てクソゲーと言うのはどうかって気もするけどね・・。

さて、いきなりネガティブな面の説明から入ったので、私が好きな理由を見ていこう。

まずは、移動速度の処理の速さ。かなり快適に動くことができるので、あまりストレスなく探索ができる。
さらにオートマッピング機能ありの親切設計、今でこそ当たり前だけど、当時はなかなか画期的。
回復薬だって、1つ買えば複数回使えるお得感。

次に、選択の自由度によるプレイヤーへの負担の軽減。

例えば、魔法使いに会うため、門番の青い竜に紹介状を見せて通してもらうイベントがあるが、別に紹介状無しで力押しで通ってもかまわない。この青い竜はラスボス手前の中ボス位の強さがあるけど、戦うこと自体は否定されないし、勝てばそのままストーリーは進行する。
また、各街にはいくつかのクエストイベントがあるが、別にやりたくなければやらなくてもかまわない。
ちゃんと通常通りプレイすれば、普通にクリアできる適度なルートを抑えた上で、あえて他の手段を取ることも否定しないという感覚は、当時プレイしててかなり楽しく感じた。
また、武器屋や道具や何かでも、アイテムの売買とは別に会話も可能だし、魔王復活?なにそれ?というくらいのどかな世界なのはご愛嬌。

後は、世界の雰囲気作りの上手さ。
のどかな森を散策したりとか、商人の護衛で長い街道を進んだりとか。
ある山岳地帯は妙に弱い敵が出てきて、その奥地にはその種族の王の様な敵が待ち構えていたりとか。
この敵は別に何のイベントにも無関係に配置されているのだが、それが逆にモンスターの縄張り的なものをプレイヤーに意識させる、想像力をかきたてられる作りになっている。

そして、最終局面。ラストダンジョンといえば、ラストダンジョン症候群という、何故かゲームのラスト手前でやめてしまうということがよくあるが、その原因の一つには、ラストダンジョンの敵が強過ぎる上に、難解で広大な迷宮にプレイヤーが疲れてしまうというものがあるが、このゲームではそんなことはなく、狭いのでさくさくラスボスまでたどりつける。グローランサー5と同じくらい狭い。

私は結構ハマったので、裏技などは使わずに2度クリアした。2度目はそれこそ青い竜を実力で叩きのめして、狙ったわけではないが、魔法使いが復帰するルートでプレイ。最初は弟子がそのまま仲間になってただけに、驚かされた。

まとめると、色々な意味で「やさしい」RPGと言えるだろう。
今プレイしても、チープだなーとは思いつつも、インタ-フェースまわりに不満はないので、普通にクリアできると思う、佳作の一品である。
出る時期だけが間違っていたために、うずもれた作品。そんな中、私が出会えた偶然・・・・〆





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