誓球の空 to the victory

目指せ甲子園、願いは一つ全国制覇
頑張れ創価

2009年 秋季東京都高校野球大会 ブロック予選 代表決定戦

2009年09月23日 | 誓球の空 2009 

[写真] ラッキーボーイ春原選手、今日も彼の死球からゲームが動いた。

2009年09月23日(水/祝) 09:47‐11
:00 曇り 無風 創価高校グラウンド

    1  2  3   4  5  6   7  8  9    計
海城  
0  0  0   0  0  0   0  -  -  =  0
創価  
0  0  0   0
  7  1   X  -  -  =  8
[ 投 手 ] 川村

[ 本塁打
]
[ 三塁打
] 春原(5回)
[ 二塁打 ] 臼井(1回) 小松(5回) 中尾(5回) 新井(6回)


1
番(二)臼井②、2番(遊)藤田②、3番(中)小松①、4番(捕)野倉②、
5番(一)中尾②、6番(左)春原①、7番(三)篠原①→(7表/右)日野川②、
8番(右)安藤①→(6裏/打)新井②→(7表/三)、9番
(投)川村②

午前9時をちょっと過ぎたあたり、空一面を厚く覆ってた雲が少し途切れて
穏やかな秋の日差しが降りそそいできた。

本当に長い間、創価野球の歴史を刻んだ鷹の台創価グラウンド
分け隔てなく誰でも気持ちよく受け入れてくれて
いつもいつも創価野球を楽しませてくれた鷹の台創価グラウンド

来春には東大和グラウンドへの移転を予定されていることから、
今日が公式戦の最終戦となる。
正確には、来春の都大会のブロック予選が行われるのかもしれないが
既に春の本戦への出場権を獲得した創価の試合予定はなく
事実上、今日が最終戦となる。


どんな対戦相手にも全力を尽くす。油断は禁物だ。

[写真] 今日も、いつもと同じようにセンターボールには校旗が翻る。

「たくさんの思い出をありがとう。」とお礼を申し上げたい。
何度も甲子園に連れて行ってくれた球児達と、献身的な学園関係者に
心からお礼を申し上げたい。
そして、くたくたになりながら夢届かず汗と涙に明け暮れた球児達にも
心からお礼を申し上げたい。
本当にありがとう。

さて、今日の試合だ。ここを勝って晴れて秋の本戦へと進める。
対戦相手は海城高校、ワンプレー毎に監督から叱咤激励が飛ぶ熱いチームだ。

[写真] 先制のスクイズを決めベンチに戻る川村選手

後攻めの創価のマウンドにはエース川村、今日もボールの切れは良さそうだ。
相手1番には、初球からズドーンと豪快なストレートでストライクを取ると
どんづまりのセカンドゴロ、これを臼井が丁寧に捌く。

2番もストレートで詰まらせたが、川村の頭上を越えて二遊間へのゴロ
当たりが弱く、ショート藤田が軽快に回り込み1塁へランニングスローするが
これが本塁側にそれてしまった。
取れない送球じゃないと思ったが・・・ 打者走者が目に入ってしまったか?

一死1塁から相手の3番4番、後になってみればこれが本日唯一のピンチだった。
3番にはストライクを先行させるが粘られてツーエンドツー
勝負球は外角低めいっぱいのストレートだった。
渾身の快速球が、ピシッ!と心地よい音をたてて野倉のミットに収まると
主審は、すぐさま右手を大きく上げた。 見逃しの三振、ナイスボールだ。

そして4番へは、初球から内角ギリギリのストレート
思いっきり良く振りぬかれたが、打球に力はなくセカンドへのハーフライナー
なんなくピンチをしのいだ。

その裏、創価の攻撃はトップバッター臼井から
体格の割にボールが来ない相手投手のストレートにバットを出すが
ショート後方への凡フライ、ところが太陽が目に入ったのか?
このボールがレフトの前にポトリと落ちて、イレギュラーバウンドする二塁打

初回から絶好のチャンスを掴んだが、続く藤田はファーストファールフライ
小松はライトフライと簡単に打ち上げて二死
4番野倉は鋭く捉えたがレフト真正面のライナー、これを拝み取りされて
チャンスは、あっという間に無得点、なんだか、ちょっと嫌な気分が・・・

[写真] 攻守の要で4番を打つキャッチャー野倉選手

2回以降も川村は絶好調、7回表まで一人の走者も出さない。
スリーボールになったのも1人か2人ぐらいだったと思う。
3球投げれば、ほとんどツーワンとなる抜群の制球力

バットの芯に当たった打球は、2~3球あったもののファールが精いっぱい
川村の力に押されてフェアグラウンドには入ってこない。
三振以外は、ストレートにどん詰まりの内野ゴロと
変化球にチョコンと当てただけの浅い外野フライで全くもって危なげなし

ところが・・・ 今日は打線が苦戦した。
一言でいえば、体格に恵まれた相手投手のボールが
大きなフォームの割にはスピードがない。
ボールを待ち切れずに、前に突っ込み気味でボールの下を叩いている。

芯で捉えた強い当りは、ことごとくファールになり
フェアゾーンに飛んだ打球はフライの山
大変申し訳ないが、ちょっと失礼な表現で例えるとすれば
「球が遅すぎて打てない。」そんな感じにみえたのだが・・・ どうだろう?

川村の絶好調のピッチングとは裏腹に、攻撃にはストレスが溜まる一方
試合は淡々と進み、スコアボードに「0」の山が刻まれる。
そんな状況を切り開いたのは、一昨日に続いて春原の死球だった。

内角を突くストレートボールに、上半身はくるりと背を向け避けたが
下半身は若干お尻を突き出したような奇妙な格好
避けたようにも見えたが、当りに行ったようにも見えた。
応援席からは判断に迷ったが、主審が1塁を指すのだから死球なんだろう。
可愛い顔した小柄な1年生、なかなかの役者である。(拍手)

ここで、相手投手は動揺したか? 続く篠原にストレートの四球で無死12塁
8番安藤は手堅く送って一死23塁、川村のバットに期待がかかったが
ここでベンチは意表を突くスクイズ、若干ホームベースに近かったが
キャッチャーがベースを空けるわけにいかず、
ファーストが捕球し顔を上げたときには、春原はホームを駆け抜けていた。

やっとのことで取った1点、ここから止まってた流れが一気に動き出した。
打順は1番に戻って臼井、追い込まれたが力まずにセンター返し
前進守備の二遊間を抜き1点追加すると、すかさず盗塁を決め二死2塁

2番藤田は12塁間真っ二つのライト前ヒット、臼井は勢いよく3塁を回ったが
3塁ベースコーチ三成は両手を大きく広げてストップの指示
ところが1塁を大きく藤田がオーバーラン、
ここで中継に入ったファーストが12塁間の藤田と
3塁ベースを少しリードした臼井を交互に見るが、どこにも投げられない。
結局、藤田は2塁へ到達し二死23塁

続くは3番小松、やや高めのボール気味だったが強引に上から被せて叩くと
打球はレフト線へ落ちる二塁打となり、もう1点追加

4番野倉は勝負を避けられ四球で二死12塁、そして5番中尾
おっつけ気味に打った打球は、ライト前のポテンヒット
ライトが突っ込み過ぎて、処理を手間取る間に二人が戻って、もう2点

二死から四球を挟んで4連打
打者一巡して6番春原に、この回二度目の打席が回る。
押せ押せのは場面で初球を痛烈に叩くとセンタ前に糸を引くライナー
ところが、この打球が意外に伸びる。
いったん前進したセンターの頭上を超える三塁打となって、この回7点目
これで勝負あった。

6回裏、8番安藤に代打新井
これも初球だった、強引に引っ張った打球は3塁線を抜け二塁打
川村が大事に送って一死3塁、臼井はサードフライに倒れたが
藤田がセンター前にクリーンヒットし、ダメ押しの8点目

そして7回表、この回を無安打無失点に抑えれば
7回参考記録ながらノーヒットノーランでコールドゲーム

川村はノーヒットを知っていたのか?
ウォーミングアップから、ちょっとハイで力みが見てとれる。
相手は2番からの攻撃、監督からの激も飛ぶし意地もある。
ワンストライクからストレートを投げたが、センター前に運ばれてしまった。

ここで、ノーヒットノーランの夢は消えたが
こういう時こそ、上がりの姿というか最後の締めが大事だ。
3番には内角を攻めて、ファーストへのハーフライナー
4番には外の変化球を打たせてレフトへの平凡なフライ

これで二死、あと一つというところで、1塁走者が走った。
意標を突かれた野倉の送球は若干右にそれたが
ベースカバーに入った藤田が捕球したところへ走者が走って来た
ジャストアウト、あっけない幕切れだったがこれで試合終了

[写真] 公式戦の最終戦を記したスコアボード
    裏方として、この場を守り切った球児がいたことを忘れない。

次は、来月から始まる48チームでの本大会
抽選は今月28日、くじ運云々はあるが・・・
どこでも来い。どんと来い。そんな気概でいこうじゃないか。

頑張れ、創価!
秋の東京頂上決戦、視界はすこぶる良好とみた。
怒濤の如く、一気に駆け登れ。


1 表/海城 二ゴ、遊ゴ失、三振、二直
  裏/創価 左二、一邪飛、右飛、左直
2 表/海城 三振、三振、三振
  裏/創価 投ゴ、二ゴ、二飛
3 表/海城 三振、投ゴ、三振
  裏/創価 中飛、三ゴ、右安、盗塁、右飛
4 表/海城 投ゴ、中飛、左飛
  裏/創価 三ゴ失、三ゴ併殺、遊飛
5 表/海城 投ゴ、捕ゴ、三ゴ
  裏/創価 死球、四球、犠打、犠打1点、中安1点、右安、左二2点、四球
     右二2点、中三1点、三振
6 表/海城 二ゴ、三振、二ゴ
  裏/創価 左二、犠打、三飛、中安1点、左飛
7 表/海城 中安、一直、左飛、盗塁死、試合終了

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4 コメント

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Unknown (学園生)
2009-09-23 21:40:30

いつもこのブログ拝見してました!

先日クラスの野球部から「試合あるから見においで」と言われ、鷹の台での最後の公式戦ということもあったので、今日初めて生で野球の試合を観ました!

野球にそんなに詳しくない私は、近くにいた方に色々教えて貰いながら観ていましたが、家に帰ってこのブログを読んで、『あの時は、こうだったんだ!』ってわかってとても感動しました\(^^)/

いつも詳しい解説、本当にありがとうございます☆
返信する
恐縮です。 (誓球の空)
2009-09-24 19:09:29
学園生さま

コメントをいただきありがとうございます。
もう20年近くも前になりますが、
片桐君(現監督)のホームランを現場(甲子園)で観てからずっと、
都合がつく限り、公式戦の観戦をさせてもらってます。
けっこう歳とったオッチャンなんで、私見が多く客観的な見方が出来ず申し訳ないと思ってます。
今後とも宜しくお願いします。
ともに応援していきましょう。
返信する
お返事ありがとうございます (学園生)
2009-09-24 23:15:28

20年近くも観戦していらっしゃるんですか!!
すごいですねー!

実は昨日、密かに誓球の空さまを探しておりました。(笑)
どのようなお方なのかずっと気になっていたんです!
まさかスコアボードの方にいらっしゃったとは…

いつかお会いできたら嬉しいです(・ω・)
返信する
どうもです。 (誓球の空)
2009-09-25 20:25:46
学園生さま

恥ずかしがりやで、少々草臥れたオッサンなので
見つけても、そっとしといてやってください。
宜しくね。
返信する

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