誓球の空 to the victory

目指せ甲子園、願いは一つ全国制覇
頑張れ創価

2009年 秋季東京都高校野球大会 1回戦

2009年10月03日 | 誓球の空 2009 

[写真] 雨中の熱戦、見事に先発の大役を果たした1年生左腕の安藤投手

2009年10月03日(土) 09:56‐12:50(70分中断) 小雨 微風 江戸川区球場

       1  2  3   4  5  6   7  8  9    計
筑波大駒場  
0  0  0   0  0  -   -  -  -  =  0
創価     0
  6  2   3
  X  -   -  -  -  = 11
[ 投 手 ] 安藤(3)-石崎(1)-小松(1)

[ 本塁打
]
[ 三塁打
] 小松(2回)
[ 二塁打 ] 中尾(2回) 小松(3回)


1番(二)臼井�、2番(遊)藤田�、3番(右)小松�→(5表/投)
、4番(捕)野倉�、
5番(一)中尾�、6番(左)春原�、7番(中)五反�、
8番(三)篠原�→(5表/三)深澤�、
9番(投)安藤�→(4表/投)石崎�→(4裏/打)新井�→(5表/右)下園


巽(東南)の方角には鬼門でもあるのだろうか?
もうかれこれ10年近く、勝ち星に見放された江戸川区球場
その鬼門の突破から、今秋の東京頂点を目指す戦いは始まった。

空一面を厚く覆った雲間から、時おり晴れ間が顔を出すものの
昨日降り続いた雨の影響が残り、グラウンド整備に少し手間取った。
9時開始の試合は、約1時間遅れて9時56分
パラパラと降り始めた小雨とともにプレーボールのコールがかかった。

後攻めの創価のマウンドを守るのは、期待の1年生サウスポー安藤晋作投手
ゆっくりと大きなフォームから繰り出す、切れの良い変化球と
コーナーいっぱいを狙うストレートが身上、将来が楽しみな投手だ。

また、古風な名前がちょっと気にかかる。
幕末に大活躍をした長州藩士、高杉晋作と同じ字を書くのは
ご両親か、ご親族に山口県出身の方がいらっしゃるのだろうか?
私も西国の出身ゆえに・・・

その立ち上がりは、緊張のせいか多少ボールが上ずり
ストライクとボールがハッキリしてたが、ボール自体の力は十分ある。
1番は見送りの三振、2番は空振りの三振と打ち取ったが、
3番には左中間を割られる二塁打、力勝負で勝ってたように見えたのだが
振り遅れ気味のスイングだったがバットの芯、これは致し方あるまい。

センター五反がフェンスの手前で回り込んで処理するが楽々の二塁打
まぁ、こんな当たりがあるから野球なんで・・・ と思ってた矢先
急に雨脚が強くなった。

4番に対してストライクが入らない。
しきりに後ろのポケットに手を入れ、滑りどめのロージンを使うものの
ボールが上ずって歩かせ、二死走者なしから二死12塁
初回から、いきなり大ピンチとなってしまった。

さらに5番にもボールが先行し厳しい場面
ここでベンチから、安藤にカツを入れる激がとぶ。
そして、開き直った安藤のストレートがクロスファイヤー気味に内をつくと
打球は三遊間の真ん中へフラフラと舞い上がる。
ショート臼井を声で制して、サード篠原が大事に大事にグラブへ納めた。

ボールの力では文句なしに勝っている。
わかっちゃいるが、なにせここは鬼門の江戸川区球場だから・・・
一筋縄で行かない。楽には勝たせてくれない。そんな思いで見つめていた。

[写真] もう体調万全、本大会から登録された期待のスラッガー五反選手

その裏の創価は1番臼井から、相手は背番号2をつけた軟投の右腕
制球に難があるのか? それとも内外高低の出し入れが巧みなのか
ファールは打つが、バットの芯で捉えられない。
そしてツースリーから内角ギリギリのストレートを見逃すが、
審判の右手が上がって見逃しの三振
なんとなく・・・ ブロック予選の代表決定戦と同じような雰囲気が漂う。

2番藤田が四球を選んで歩くと、3番小松への初球は内角ギリギリのストレート
思わず腰を引くが、ユニフォームをかする死球で労せず一死12塁
そして4番野倉、これはたぶん打ち損じだろう。
初球のボールを果敢に叩くがイージーバウンドのショートゴロ

誰の目にも6-4-3の併殺に見えたが、焦ったショートが2塁へ暴投
チェンジのはずが一死満塁、
想定外のチャンスをいただいたのだが・・・ ここはやはり鬼門の球場
続く5番中尾は自信を持って見逃した外のストレートがストライクで三振
6番春原は当り損ねのボテボテセカンドゴロで無得点
やはり、一筋縄では・・・ 行かないのか?

そんな杞憂は、大変申し訳ないが相手チームの失策のオンパレードが
ものの見事に払拭してくれた。
2回の裏の創価は、体調が戻って本大会から登録された7番の五反から
ストレートの四球で歩くとすかさず盗塁を決める。

8番の篠原は、バントが決められないが粘ってツースリー
ここで止めたバットにボールが当って1塁線へのゴロ
結果は送ったようなもので、結果オーライだったが
ボールを取った相手投手が篠原にタッチした時に落球してしまった。
篠原はラインの外を走ってたので、わざとぶつかってはいない。

続く9番安藤は、ファースト真正面へのゴロ
併殺か? それともバックホームか? なんとか先制点を・・・
と思ってたらファーストが大きくファンブル、なんなく1点取ったのだが
何だよ、何だよ。しっかりと守ってくれなきゃ面白くない。
歓声とは逆に、ちょっと白けた気分が湧いてくるのだった。

さらに1番臼井もバンドが決まらず、ツーストライクを取られるが
三度目の正直で辛うじて犠打を決める。
だけどこのバンド、湿ったグラウンドに打球は殺されたものの
ほとんど投手の真正面、上手い投手ならサードへ送られアウトであった。

2番藤田はセカンドへのイージーゴロ、これも取るには取ったが本塁へ暴投
ここまでノーヒット、でも既に2点もいただいている。
普通なら1点も入らずチェンジのところ、申し訳ないがちょっと・・・

同じ高校生なので、こんな言い方は大変に失礼だし申し訳ないと思うが、
この展開なら、早めに5回コールドで終わらないと
雨天順延は時間の無駄で、互いに疲労感だけが残ってしまう。
また、雨中の長時間ゲームは怪我や故障が怖い。

その後、3番小松に三塁打が出て、5番中尾にも二塁打が出て6点上げるのだが
雨は間断なく降り続いている。
得点も良いが、早くゲームを進めないとノーゲームになってしまう。

そして3回にも、臼井と藤田の連打を足場に2点追加し
4回からは先発安藤に代えて石崎、ウォーミングアップの真っ最中に
心配ごとの一つが起こった。

突然、大きな音をたてて降り出した強い雨
審判団は、簡単な協議をしただけで選手をベンチに引き揚げさせた。
その数分後には、あっという間にグラウンドに水が浮いて来た。
こりゃ拙いかも・・・

[写真] 死球に三塁打・二塁打と大当たり、最後はナイスリリーフの小松投手

11時05分から試合を中断して、
約10分降り続いた強い雨が、やっと小降りになったのが11時15分
そして雨が上がったのが11時20分
水が浮いたグラウンド上空に雲が切れ始めると、グラウンド整備が始まった。
この状態なら、たっぷりと1時間ぐらいかかるだろう。

試合の再開は12時15分、中断時間はちょうど70分が経っていた。
公式戦初マウンドの石崎は、水入りで出鼻を挫かれ制球が少し定まらない。
さらに緊張による硬さも加わって、フィールディングも若干あやしい。

先頭打者に二遊間への内野安打を許すと、
次の打者のバンドの構えから、スイングなのかそれとも・・・
犠打とも当り損ねともつかぬ、石崎の右へのボテボテのゴロ

ところがこの打球に足がついて行かず、グラブの下をボールが抜ける。
慌てたファースト中尾がバックアップして1塁へ送球するが、これが暴投
記録の上では、内野安打と送球エラーだが・・・ 石崎が取れる打球だった。

次の打者へは開き直って内角への強気のストレートで打ち取り
ハーフライナー気味のピッチャーフライ

しかし、その次の打者は石崎の左へのボテボテのゴロ
この打球にも足が付いていかなかった。全くタイミングがあってない。
前進守備のショート藤田が素早く取ってファースト送球
1塁線の足元が緩んでたのと前進守備じゃなかったら、たぶんセーフだった。

とはいうものの、何とかかんとかでツーアウトまで来たが
次の打者にはストライクが入らず、ストレートの四球を与えて二死満塁

ここでベンチから激が飛ぶ。石崎が軽く頷く。
するとどうだ。次の打者へは強気の投球で3球三振
なんだ、なんだ。やれば出来るじゃないか。頑張れ、石崎!

[写真] ガッチリと腰を落とし、集中してファーストを守る中尾選手

4回裏、篠原のタイムリーと小松のタイムリーで3点追加すると
コールドがかかった5回表からは、
長打炸裂で大活躍の小松をマウンドに送る。ピシッと決めるしかないだろ!

小松は時おり変化球を混ぜるが、ストレート中心の強気のピッチング
先頭打者こそ粘られて歩かしたものの
次の打者からは、ストライクのストレートで力勝負

そこそこに球は速いが、まっすぐのストライクばかりじゃ空振りはとれない。
しかし、丁寧に低めをついてるので芯でのミートは許さない。
キャッチャー野倉の強気のリードと、負けん気の強い小松の意地の投球

ライトフライとレフトフライでツーアウトを取ると最後の打者はショートゴロ
しかしここで、江戸川区球場が最後の試練を与える。
前進して捕球態勢にはいった藤田の手前で最後のバウンドが低くイレギュラー
バランスをやや崩しながら、さし出した藤田のグラブにボールが収まり
2塁ベースカバーの臼井へトス(こりゃぁ上手い。ナイスプレーだ。)
実質的には2時間、約3時間のゲームが終了した。

確かに相手投手の制球難と、相手チームの守乱により長い試合となったのだが
創価の打線も、もう一つピリッとしなかった。
こういうゲームは、ついつい相手のチーム力に合わせた試合となり
ダラダラとした展開となって、緊張感の欠けた試合となる。

そういった展開の中で、最後まで集中力を切らすことなく試合に集中し
怪我や故障がなかったのは、本当に何よりではなかろうか。

まぁ何はともあれだが、鬼門を突破したことは事実
来週は2試合が予定されており、エース川村を温存出来たことは大きい。
さらに今秋は3戦総て無失点、ディフェンスの強さは成長の証だろう。

若干気になることと言えば
犠打の精度と打線のエンジンの掛かりがちょっと遅いことぐらい。
しかしこれは、勝ってるチームだけが軌道修正し
次に向けて克服すべき課題と前向きに捉えればよいこと。

もうこの球場に苦手意識はない。
大きな声で宣言したいのだが・・・ 大変申し訳ないが
今日は相手の自滅だから、もう一つ見てみてからということにしたい。
 
さぁ、次も頑張れ! その次も、そのその次も、さらにその先も
頑張れ、創価!


1 表/筑駒 三振、三振、左中二、四球、三飛
  裏/創価 三振、四球、死球、遊ゴ失、三振、二ゴ
2 表/筑駒 右飛、四球、捕ゴ、三振
  裏/創価 四球、盗塁、投ゴ失、一ゴ失1点、犠打、二ゴ失1点、中三2点
     四球、ポーク1点、左二1点、中直、三ゴ失、三ゴ
3 表/筑駒 三振、三振、投ゴ
  裏/創価 右飛、中安、右安、遊ゴ1点、四球、左安1点、二ゴ
4 表/筑駒 (投手/安藤→石崎)、雨のため1時間10分中断
     二安、一安(1塁送球エラー)、投飛、遊ゴ、四球、三振
  裏/創価 四球、左安(レフト後逸1点)、四球、犠打、三振、左二2点、左飛
5 表/筑駒 (投手/石崎→小松)、四球、右飛、左飛、遊ゴ、試合終了

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4 コメント

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Unknown (創価ファン)
2009-10-04 00:02:15
いつも拝見しています。
コメントは初めてです・・・。
この秋、ここから始まる新たな歴史を期待してしまいます。
今、このメンバーで甲子園へ行く事に大きな意味があることを信じて、次回も応援に必ず行きます!!
みんなで絶対、甲子園行きましょう!!
返信する
応援頑張りましょう。 (誓球の空)
2009-10-04 08:16:32
創価ファンさま

コメントをいただき、ありがとうございます。
一試合ごとに新たな課題を克服しながら進化してますね。
次も勝つと信じて応援に馳せ参じます。
ともに頑張りましょう。
返信する
Unknown (ゆうき)
2009-10-04 15:37:15
いつも本当にありがとうございます。
毎回、ホントに楽しみにさせて頂いております。
今年の秋は駒場戦を観戦しましたが、川村君と野倉君、素晴らしいですね。
昨年の秋初戦も観戦したのですが、同じ投手かと思う位の成長ぶりですね。
五反君、出場の機会がなく心配しておりましたが、体調が戻ってよかったですね。
この秋は打線の成長がみられれば、選抜行けるかもしれませんね。
今後とも宜しくお願いいたします。
返信する
恐縮です。 (誓球の空)
2009-10-04 20:41:36
ゆうき様

コメントをいただきありがとうございます。
あまり詳しいことは言えませんが、
このバッテリーは昨秋と比べれば格段に進化してますね。
もともと制球は良い投手でしたが、スピードが上がっただけじゃなく
牽制とフィールディングが格段に進化しています。
ピンチになった時のマウンドさばきも、上手くなりました。
いつもいつも、かっこよく答えを出すわけには行きませんが、
常に最善のプレーは何なのか?
それが結果としてどうなのかは別にして、
考えて配球を組み立てるバッテリーになってるような気がします。

今後とも、ともに応援して行きましょう。
甲子園、ホントにホントに行きたいですね。
返信する

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