誓球の空 to the victory

目指せ甲子園、願いは一つ全国制覇
頑張れ創価

2010年 秋季東京都高校野球大会 ブロック予選 2回戦

2010年09月18日 | 誓球の空 2010 

[写真] 初回、痛烈に左中間を破る三塁打を放ったトップバッター渡邊選手

2010年09月18日(土) 09:58‐11
:56 晴れ 微風 東大和創価グラウンド

      1  2  3   4  5  6   7  8  9    計
創価    3
  0  0   1  0  0   0  0  6  = 10
玉川学園  0
  0  2   0
  0  0   0  0  0  =  2
[ 投 手 ] 石崎

[ 本塁打
]
[ 三塁打
] 渡邊(1表).鷹家(4表).田中(9表)
[ 二塁打 ] 篠原(9
表)

1
番(右)渡邊②、2番(左)井上②→(5裏/左)春原②、3番(遊)柿沼②、
4番(捕)篠原②、5番(中)田中①、6番(三)鷹家②、7番(一)安藤②、
8番(二)馬込②、9番(投)石崎②


暑さ寒さも彼岸までなんていうが、清々しい朝を迎えた。
残暑の日射しは相変わらずだが、湿度が低く時おり吹く風が心地よい。
そんな気候とは別に、大変申し訳ないが少し辛口のコメントをしてみたい。

新チームが出来て1カ月と少々、どこも僅かな期間でチームを作る。
そして、同じ高校生がガチンコで試合をしてるのだから
一方的な展開を願うのは、むしが良すぎるというものだ。

そんなことを十分弁えたうえ、強くなってほしいとの願いを込めて
ほんのちょっとだけ、思いの丈を述べてみたい。

今日の創価は少しおかしかった。普通の犠打が決まらない。
当てられないボールじゃないのにスクイズの空振りもあった。
でもこれは、相手も必死のプレーで応戦してる証であって
ある意味仕方ないことでもある。

 

[写真] 不運な当りで2失点したものの、抜群の安定感で完投した石崎投手

そんなことは別にして、気になったプレーが二つばかりあった。
一つは、せっかく塁に出ながら牽制の際の帰塁が緩慢な選手が目立ったこと。

牽制のボールを受けた内野手が、まだ投手に返球してないのに
頭からベースに戻って立ち上がると、誰がボールを持ってるか確かめもせず
直ぐに離塁をしようとすることが理解できない。

相手野手が返球を偽投し、振り向きざまにタッチに来ると慌てて帰塁する。
2度や3度ではない。危うい場面が数度あった。

ファーストコーチが、キチンと指示してないのか?
それとも、走者が全く気にかけてないのか?
何れにしても、拙いプレーだと思う。

もう一つは、チャンスに凡打をするのは仕方ないことだが
笑みを浮かべ、歯を見せながらベンチに戻ることはないだろう。

けっして涙目で悲壮感を漂わせて戻れと言ってるのではない。
もちろん笑顔がダメだと言ってるのでもない。
明るい笑顔は、観てる者まで楽しく笑顔にさせてくれる。

集中してプレーしてるのも良く分かる。
でも・・・ その集中は、本当に本物だったのだろうか?
心のどこかに、自分たちが格上だとの慢心がなかっただろうか?

確かに終盤まで縺れたが、力量差は明らかに違っていた。
普通にプレーしてれば、負ける要素はまずもってなかったと思う。

4回以降は、石崎がほぼ完璧に押さえこんでいたのに
攻守を問わず、不安と重圧が毎回つきまとっていたのは何故だろう。
結果的には杞憂に終わったが・・・ ただ、疲れだけが強く残った。

一生懸命にプレーしてる気持ちは十分に伝わって来る。
ナイスファイトの場面も随所にあった。
でも・・・ 思い込みと慢心があったとすれば要注意だと思う。

野球は、9イニングの間に流れが二転三転するが
一度失った流れを取り戻せないまま、ゲームセットとなることも多々ある。
いま一度、慢心はなかったか?
己のハートに問いかけてみることも大事ではなかろうか?

 

[写真] 勝負どころの9回、痛烈な1塁強襲のタイムリーを放った安藤選手

試合はトップバッター渡邊が放った痛烈な三塁打から始まった。
ショートの後方に放ったライナーを相手野手がダイビングキャッチを試み
左中間を抜けた当り、確かに良い当りだったが
初回から捕れない当りに飛びこむのも拙い。強豪校なら絶対にないプレーだ。

一死から3番柿沼が渋く3遊間を割るタイムリーで先制すると
4番篠原もレフト前に渋く落とす。
5番田中はサードゴロだったが、2塁への送球を落球して一死満塁
6番鷹家にはスクイズのサインが出たが、外寄りの低めストレートを空振り

柿沼が飛び出し挟まれるが3塁に戻ると、2塁から篠原が3塁ベースに到達
捕手が二人に交互にタッチすると、塁審は帰塁の権利がある柿沼の帰塁を認め
「2塁走者アウト」と大きな声でコール
ところが何を勘違いしたのか、柿沼がベースを離れた。
気づいた捕手が慌ててタッチに行くが、間一髪柿沼の足が速い。

辛うじて、とんでもないボーンヘッドは免れたが・・・
ルールは勉強しておいた方が良い。特に3塁コーチは勉強した方が良い。

その後、鷹家は空振りの汚名を返上するタイムリーを放つが
2者が生還し外野手が本塁に返球してるにも拘わらず
ベースランニングが拙く、捕手から2塁へ渡った返球で楽々タッチアウト
早々と3点先制したが、なんとなく前途多難といった気配が漂う。

 

[写真] やっとヒットが出た期待の大型サード鷹家選手、次も頑張れ

先発はエース石崎、変化球を中心に打たせて取るピッチングを展開するが
今日は微妙なコントロールが甘かった。
緩い変化球が真ん中に集まるのを痛打され。3回までは毎回ヒットを浴びる。

それでも勝負どころは強気のストレートが冴え、ピンチを凌いだが
3回二死からレフト前への不運なポテンヒットで2失点

レフトに、もっと積極的にプレーしてほしかったという意見もあるだろうが
相手の気迫が、そこにボールを落とした。
そんな気持ちのこもったヒットだったと思う。

それでも4回以降、篠原のリードがストレート中心の配球に変わると
出した走者は失策と安打の2人だけ、完璧に封じ込め見違える投球を見せた。

力勝負で相手打線を封じ込めるピッチングには、
不安と重圧があったと思うが、一人ひとりキチンと答えを出してくれた。
本当にナイスピッチングだった。


[写真] 俊足の外野手春原がセーフティバンドを決める。

一方で攻撃はストレスの連続
初回に3点先制したものの、2回6回は一死2塁、3回5回は二死2塁、
そして8回は一死3塁、チャンスは山ほどあったが・・・ あと1本が出ない。
辛うじて4回、安藤の三塁打と篠原の犠牲フライで1点取ったが
これも相手野手の目測誤りによる三塁打で、スカッとした得点ではなかった。

結局、相手投手を捉えたのは9回になってから
先頭の鷹家がレフト前にクリーンヒットを放つと
相手レフトがファンブルするのを見逃さず2塁へ、さらに暴投が出て無死3塁
続く安藤は、ファーストが差し出すミットが間に合わないほどの強烈な当り
これが脛を直撃する強襲ヒットとなって1点

馬込の犠打は失敗となったが、石崎が四球を選び一死12塁
渡邊はファーストゴロに倒れるが二死23塁、ここで暴投が出て1点
さらに春原が四球で歩くと、柿沼が逆らわずライト前にミートしもう1点

一死13塁で迎えるのは、今日4番を任されたキャプテン篠原
ここで離塁の大きい3塁走者春原にキャッチャーから牽制が入るが
これが大暴投、1塁走者の柿沼まで戻って2点追加

しかし、この回の創価の攻撃は、まだ終わらない。
二死走者なしから4番篠原はレフトオーバーの二塁打
続く田中はライト前にはじき返すと、
ダイビングキャッチを試みたライトが取れず三塁打となって、もう1点追加

打者一巡の猛攻で6点を取った。
エンジンの掛かりが遅いと言ったらそれまでだが
創価野球の原石たちは、遅ればせながらキラリと輝いてくれた。

最後は石崎がピシャリと三者凡退に抑えて試合終了
辛口のコメントは、あまり好きではない。
でもあえて言えば、基本に忠実でワンプレーに堅実であってほしい。

いったん受け身に回ると、なかなか冷静になれないのが高校野球だ。
練習は嘘をつかないが、上手の手から水が漏れることもある。

1塁3塁のコーチは、もう一度ルール勉強してほしい。
正確に的確な指示を、もっと大きな声で伝えてほしい。

確かに最後まで縺れた試合だった。
でも縺れたと言うよりは、攻撃陣の上滑りではなかろうか?
9回に柿沼・田中が見せたコースに逆らわない右打ちにヒントがあると思う。
引っ張りだけの強い打球が総てじゃない。

勝って兜の緒を締めよ。
頑張れ! 創価


1 表/創価 左中三、投ゴ、左安1点、左安、三ゴ失、スクイズ空振り挟殺、
     中安2点(2塁を狙うがアウト)
  裏/玉川 三振、中安、右飛併殺(9-3)
2 表/創価 右安、犠打、三振、中飛
  裏/玉川 右安、犠打失、中安、牽制死(1-3)、遊ゴ
3 表/創価 二ゴ、四球、三ゴ、遊ゴ
  裏/玉川 中飛、左安、四球、犠打、左安2点、三直
4 表/創価 右三、左犠飛1点、三ゴ、三振
  裏/玉川 三ゴ、投ゴ、三振
5 表/創価 一安、犠打失、三ゴ、牽制死(1-6)
  裏/玉川 三振、三振、左飛
6 表/創価 三ゴ、二ゴ失、盗塁、三振、中飛
  裏/玉川 三振、一ゴ、右飛
7 表/創価 二ゴ、投ゴ、三振
  裏/玉川 三ゴ失、犠打、投ゴ、投ゴ
8 表/創価 三安、盗塁、犠打、中飛、右飛
  裏/玉川 一ゴ、中安、犠打、二飛
9 表/創価 左安(後逸の間に2塁)、暴投、一安1点、犠打失、四球、一ゴ、
     暴投1点、四球、右安1点、牽制暴投(2-5)2点、左二、右三1点、投飛
  裏/玉川 左飛、遊ゴ、三振、試合終了

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