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くつろぐぶろぐ~For Rest in Forest~

森の暮らし・森プルライフ・森羅万象感じるままに

おやすみ前のメロン

2006-07-16 | ペット・犬
 

ゆらは時々メロンに「童話」を読み聞かせている。

おやすみ前に、3人でミルクを飲む。
私とゆらはホットミルクだけれど、メロンは冷たい
ミルクを50cc ほど毎日飲む。
電子レンジのチンの音が鳴ると、もうソワソワする。
カルシウムを補って、骨を丈夫にするためだ。
メロンがうちの子になってず~っと続いている。

そのあと縫いぐるみで「ガウガウあそび」をしたり
するが、時々ゆらが「童話」を持ってきて読んであ
げる。

「立原エリカ」の作品が多い。
大人が読んでも、心が優しく、ふわふわとなる内容だ。

私がパソコンに向かった昨夜は、『雲のたんじょう日』
を読んでいた。小声で、メロンの耳元で囁くように
読む。ほんの2分か3分で読み終わる。
長編もあるが、メロンにはちょっと無理かな?

ソファーで横たわって、背中を擦られながら聞いて
いる。眼は閉じていても、心で聞いているのか、時々
眼を開けるそうだ。

短い話を2度、3度読み聞かせる。
するとほんとに寝息が聞こえてくる。
すやすやと安らかな寝息である。

おやすみ前のメルヘンは、メロンにどのような効果
と感性を育んでいるのか分からないが、妻にとって
は素敵な時間であるらしい。

お姉ちゃんビッキーにも、童話の本を読んでいた。

ちなみに、メロンと私は「おおいびき」をかくそうだ。
犬の字になって、「協奏曲」ならぬ「狂奏曲」を奏
でるらしい。

妻は苦笑しながら、安堵感を覚えるようだ。

ヘアーカット

2006-06-24 | ペット・犬


昼下がりに妻がメロンのトリミングをすると言い出した。
出かけようかと思っていたが、最近子豚になったメロン
が気になっていたのも確かなことだ。
首輪も幾分きつそうに感じる。

前回のママトリムを調べてみると、3月23日だった。
丁度3ヶ月経っている。

ビニールシートを持って来たところで、メロンは察知。
ベッドの下に逃げようとするところを捕まえる。
「可愛い可愛い、しようね」と、言って聞かせる。
これから本格的な夏が来るので、短くカットすること
に決定。小顔も可愛い~し。

私がメロンをおとなしくさせている間に、妻が慣れた
手さばきでトリミングをする。
やりやすいようにお座りさせたり、仰向けにしたり、
立っちさせたりと、二人がかりで一仕事だ。

メロンも観念すると、言うとおりしておりこうさんだ。
途中休憩して、メロンは野菜ジャーキー、私たちは
フルーツゼリーをおやつに頂く。

先代のビッキーは、夏になると毛が抜けて、冬には
綿毛が密に生えてきたものだが、メロンは年中白い
ビロードのような毛で覆われている。
平地で暮らすウェスティは夏弱い犬種なのでさぞ暑い
だろうと心配になる。

妻が腰が痛いというので、私が代わってはさみを持った。
左手の人指し指と中指で毛を挟み、右手の鋏でカット
する。慣れないと難しい。

「学校に行くわけじゃないから、いいよね」
と、いつもの言い訳をしながら、そこは適当だ。
メロンも鏡を見て、「こんなのイヤだ」とは言わない。
早く終わってくれさえしたらそれでいい。
おまけに休日の今日は、二度目のお散歩がある。

電動のバリカンで妻が仕上げにかかる。
子豚が猫のようにシャープになった。



二時間がかりのトリミングを終えて、夕方の散歩に
出かけた。陽は雲に隠れ、気温は20度だった。

いつもの緑道をウサギのように軽やかに跳ねる姿は
見るからに軽くなったようだ。

高原の森の18時はまだ陽は高かった。

ビッキー 第4話 「めぐり逢い」2

2006-05-29 | ペット・犬


お買い物を済ませて、「また明日、逢いに来るからね」と、
後ろ髪を引かれる思いをして、その場を去ったわ。
信号を渡って、もうひとつの信号待ちをしている時、お店
を振り返ると、あなたは繋がれた紐を精一杯伸ばし、身を
乗り出すようにして、わたくしをじ~っと見てたわ。

信号が青に変わって、向こう側に渡りながら、「うちの子
にしたい」と、強く思ったの。

お夕食の時、あなたのことをおとうちゃんにお話したわ。
可愛さ、賢さを何度も何度も強調してね。
「だってここは借家だし、犬や猫を飼ってはいけないと」
帰って来た言葉はつれなかった。
「あなた見てないから、見たら絶対気に入るのに」
「だって、その仔迷子なんだろ?」
「おとといからず~っといるみたいなの」
「そのうち、飼主見つかるよ」

ここで諦めてなるものか、「うん」と言うまで頼もう。

翌朝も、お昼過ぎにもお仕事場で繰り返し頼んだのよ。
「じゃあ、逢うだけだよ。連れておいで」
根負けしたのか、とうとう面接の運びになったわ。
「逢うだけだからね」と、念を押すおとうちゃん。

10日・水曜日も雨降りでした。
おかあちゃんは、「もうこっちのもの」と、揺るぎない
自信があったの。
傘を差し、左手の手のひらにあなたをのせ、胸にくっつけ
て、落とさないようにしっかりと抱いてきたわ。

後で分かったことですが、あなたは誰にでも愛嬌を振り
まく仔ではなかったのよね。

いよいよおとうちゃんとご対面。
「この仔よ」とデスクの上にそっと置く。
あなたは、ちょこんとお座りして、右に小首を傾げて、
ご挨拶したわね。
「可愛い~~ねえ~。どうしたのこの仔?」
おとうちゃんは、ハートマークの眼をして、ちんぷんかん
ぷんなことを言っていたわね。

うちの仔に決定の瞬間でした。
1982年11月10日、まだ、ビッキーという名前は
付いていませんでしたが。

それからというもの、あなたにメロメロのおとうちゃん
でしたね。

運命の出逢い、そして、幸せで愛に溢れた日々が、この後
20年も続くとは思ってもいませんでした。


ビッキー 第4話 「めぐり逢い」1

2006-05-28 | ペット・犬


ビッキーちゃん、あなたと初めて逢ったのは、1982年
11月9日(火)の午後7時20分頃でした。
あの日は、朝から雨が絶え間なく降っていました。
時々小雨になったり、また、ざあざあ降ったりしていたわ。

このうっとうしい雨の夜に、奇跡のめぐり逢いが神さまの
お計らいによって、用意されているなんて知る由もない、
おかあちゃんでした。

お仕事の都合で、帰宅はいつも夜10時過ぎ。それから、
準備をして、遅いお夕食の日々でした。

事業所の斜め向かいにこじんまりとしたスーパーがあり、
7時半まで営業していたので、傘を差して夕食の材料を買
いに、足を運びました。

閉店の少し前なので他にお客さんはいず、お店のおじさん、
おばさんも店じまいの準備を始めていました。
レジにいるおばさんに「こんばんわ」とご挨拶をしたら、
レジの下から、ちいちゃくて可愛らしい仔犬が顔を覗かせ
ました。
わたくしの顔を見上げて小首をかしげ、まるで「こんばんわ」
とごあいさつしてくれているみたいでした。

ビッキーちゃん、あなたはあの時どんな風に感じたのかしら?

「まあ、なんて可愛い子!」と、思わず声をあげました。
わたくしの膝の辺りまで前足を伸ばして、甘えてじゃれて
きたわね。あなたを抱っこして、「可愛い、可愛い」の連発
だったわ。

お店の閉店時間はもうとっくに過ぎていたので、そっとあなた
を床に下ろし、「お買い物しなくてはならないのよ、ごめん
なさいね」、そう言って、あなたの側を離れようとしたら、
あなたはわたくしのスカートの裾を右の前足でチョンチョン
と触れたわね。
「なあに?」としゃがみこむと、今度は左の前足を上に上げ、
わたくしをじっと見つめていたわ。
「どうしたのかしら?なあに?」と聞いても前足をぶらぶら
するだけだったわね。

お店のおばさんが、「あなた、この子の前足ちょっと踏むか
なんかしたんじゃないの?この子ちゃんと言うのよ」
「ごめんなさいね。あんよ、痛かったのね」
わたくしは、差し出した前足を手のひらに載せ、何度も何度
も撫で撫でして、謝りました。

そしてもう一度ちいちゃな身体を抱き上げ、頭や背中をさす
ってあげました。気持良さそうに、わたくしの胸に顔を押し
付け、縋りついてきましたね。
先程抱っこした時と、違う感情が胸いっぱいに広がるのを感
じました。

耳と、目の周りとわき腹が、茶と黒の毛が混じっていて、他
は真っ白だった。見たことがない犬種だった。
                      (つづく)



メロンの学習能力

2006-05-22 | ペット・犬


我が家の天使メロンは、6月11日で満四歳になる。

お姉ちゃんビッキーが、亡くなった後に夢に現れ、連れて来て、
引き合わせてくれた子なので、特別なえにしを感じている。

家の子になってからのそのやんちゃぶりは、『メロンはかぐや姫』
で書いたばかりだが、今夜はメロンが知恵をつけ、賢くなった話
を書こうと思う。

来て5日目に、「メロンちゃ~ん」の呼びかけに反応した。
ビッキーとの20年もそうだったが、私たちは一緒にいる時
は絶えず話し掛け、その愛しさを、言葉と共に体で覚えさせた。

メロンが好きな言葉は、「可愛い、可愛い!」と、「大好き、
大好き!」だ。
ソファーにのけぞって、四肢を伸ばし、顔中舐め回す。

ラム&ライスのドッグフードを柔らかくするために、食器に
入れてお湯を注ぎ、蓋をして2分待つ。
タイマーをセットしてあるので、ピコピコなると、ケージの
中で、ぴょんこぴょんこ跳ねた。この条件反射は早かった。
人参やりんごのような歯ざわりのあるものが好きで、まな板
でトントン音がすると、それだけで分かったようだ。

CCの癖をつけるため、最初はケージの中にデオドラント・
シートを敷いてさせたが、45枚入りが二個目は余って、
半分不要になった。したくなったら、窓を開けよと知らせる。

ぬいぐるみのおもちゃがたくさんあるが、そのいくつかは
名前を言えば咥えてくる。
驚いたのは、ホームセンターに連れて入った時、熱帯魚の
ぬいぐるみがメロンのものと同じものだったので、メロン
はそれを咥えて、放そうとしなくて困ったことがある。

ボール遊びが大好きで、ワンバウンドでキャッチするし、
それを鼻で突いて返してよこす。遊び方を心得ている。

散歩に行くと、石を投げてドッグランをよくさせる。
追っかけて行って、咥えて、またせがむ。これを何度かして、
途中でそのままにした石を、折り返して帰って来る時に、
覚えていて咥えてくる。30分も経っていてもである。

ハサミとか綿棒・薬箱を持ったら、危険を察知して、寝室に
逃げ込むか、テーブルの椅子の下に隠れる。
これは本能だろう。

体重が9キロと標準を超えてしまった。
私のおやつをついあげてしまったのが原因だ。
いま、メロンに教えているのは、

「これは、大人の食べ物だからね!」だ。

私が勝つか、メロンが勝つか、根競べはつづく。



メロンはかぐや姫

2006-05-18 | ペット・犬


  今は昔 竹取の翁(おきな)というものありけり。
  野山にまじりて、竹をとりつつよろづのことにつかひけり。
  名をば「さかきのみやつこ」となんいひける。
  あるとき 根元の光る竹なんありける。あやしがりてよりて
  みると筒の中光りたり。それをみれば 三寸ばかりなるひと
  いとうつくしゅうてゐたり。
                    「竹取物語」

2002年夏、わたくしたちだけの『かぐや姫』にめぐり逢う
ことができました。そうです。メロンちゃんです。
小さくて、あどけない顔をしてわたくしの胸に抱かれて、竹林
ならず落葉松と白樺の森のこどもになりました。
6月11日には、満4歳になります。

うちの子になった日の体重は、2キロでした。今は9キロです。
少し肥満です。
お食事は、ドッグフード少々と人参、ブロッコリー、お豆腐、
おから、りんごとヨーグルト、シーチキン、牛乳などを素材に、
毎日献立を考えます。
一日三回少しずつ、極めてヘルシーメニューのはずなのに、
♪ いつの間にか・・・子豚になったメロンちゃん ♪

大好きなおとうちゃんと、思う存分(?)運動しているはず
なのに、まだ足りないのかしら?
家の中でも飛んだり跳ねたり、走り回ったりと、それは元気で
活発です。うちの子供になってから、与えた玩具、ぬいぐるみ
の類いは、原型を留めていません。
おとうちゃん、おかあちゃんのスリッパまでもボロボロにして
しまいました。

メロンちゃんは、別名『デストロイヤー』なのです。
一番最初に被害を受けたのは、こともあろうにメロンちゃんより
大きくて、重たいアイロン台でした。
ほんの2~3分リビングを離れ、戻ってくると、小さな身体で
アイロン台のちょっとしたほつれに噛みついて、なんと、なんと
振り回していたのです。
最初見た時は、この目が信じられませんでした。
ボロボロになったアイロン台と、メロンちゃんを前に、ただ唖然
とするばかりでした。

それから次々と、心の赴くままにウサギのうーちゃん、パンダ、
犬のチャーリー、モンチッチ、くまのプーちゃんなどなど、見る
も哀れな姿となりました。治せるものは何とか手を施したのです
が、内臓(綿)をほじくりだし、縫い目も引き裂かれ、鼻や目は
引きちぎられて、どうしようもできません。

メロンちゃんは、ぬいぐるみを必ず咥えて振り回します。
可愛がって、遊んでいるつもりなのだと思いますが、心配です。

子豚のようでもいいの。デストロイヤーでもいいの。
天真爛漫で可愛くて、何時も、甘えてじゃれて、元気なメロン
ちゃんが傍にいてくれたら、それで充分です。

森の『かぐや姫』は、翁と嫗(おうな)の三人で、しあわせに
暮らしているそうな。

休日はメロンと

2006-05-08 | ペット・犬


GWも終わり、高原の別荘地はいつもの森閑とした佇まいを取り戻した。
都会の喧騒を離れ、爽やかな森の清々しい空気を胸いっぱい吸い込んで
リフレッシュして帰られた人たちも多いと思う。
いくつかある保養所にも家族連れが訪れていたし、山荘には何処も灯り
が灯っていた。

子供たちの遊ぶ声、犬の吠える声に、我が家のメロンは何事かとリビング
を駆け回っていた。日常とは違う音や声に過敏になっている。
家の前の通りを散歩する人が通るたびに、西側の出窓に陣取ったメロンは
ウ~、ウ~~と、威嚇する。まるで自分のテリトリーに侵入してきたよそ者
に怒っているようだ。

日曜の昼下がり、永住者しかいなくなった長閑な森の中を、メロンと遊んだ。
私たちは、大自然の懐に抱かれるようにこの高原の森で、今は暮らしている。
このシンプルな暮らしがすっかり馴染んでしまった。
病で倒れた妻も、ここの自然が治してくれたようなものだ。

湘南に住むアーサーくんの訃報を知って、ビッキーの死を重ねた。

あんなに辛くて哀しい別れは初めての経験だった。
それ程掛け替えのない大切な愛しい存在だったのだ。
でも今思うと、都会のマンションではなく、晩年をこの森で過ごすことが出来
て、ビッキーも嬉しかったに違いない。
マンションでは独りぼっちで一日の半分はお留守番していた。
開け放った窓から、人工芝を敷き詰めたルーフバルコニーに出て遊ぶことは
できても、ただひたすら私たちの帰りを待つだけの一日は長かっただろう。
この森に来て、妻と一日中一緒に過ごすことができ、独りきりになることは
なくなった。
これまでの寂しさを取り戻すように、妻に甘えたようだ。
私が休みの日は、大好きな車でいろんな所へ出かけることもできた。

メロンを二代目ビッキーとして我が家へ迎えた時、この子には淋しい思いを
させないと心に決めた。

私の後をつきまとうメロンを見るまで、ビッキーの孤独がどれほど深い
ものだったか正直分からなかった。

やんちゃで甘えん坊のメロンを見ていると、幼い頃のビッキーのあどけなさ
が甦ってくる。



追悼・アーサーくん

2006-05-07 | ペット・犬

   こどもの日に亡くなったアーサーくん

神奈川県の湘南にお住いの40代のご夫婦にはウェスティのアーサー
(あ~しゃ)くんがまさしく子供だった。

私は不思議な縁でメロンと同じ犬種のアーサーくんのブログを訪問する
ようになった。2月の中頃である。
湘南にはウェスティばかりが集まるウェスティオフ会が年に1度あって、
その様子もサイトで観た。
メロンと同じ顔が50匹以上集まることが壮観だった。
ウェスティは日本では少ない犬種で、しかも難産系と聞いている。
メロンが我が子になるまでに、私たちは八方手を尽くし、やっとの思いで
念願を叶えた。

アーサーくんのパパとママも、似たような想いで生後間もないウェスティ
と対面し、乳離れを待って迎え入れたと思う。
この時、お二人にとってあ~しゃが紛れも無い我が子になった瞬間であった。

臨床検査技師をされているママさんのブログには、毎日のあ~しゃのことが
こと細かく記載され、ご夫婦の愛情の深さが記事と写真に満ち溢れている。
特に3月以降、あ~しゃの容体が目に見えて悪くなり、検査・入院・手術・
通院見舞い・退院と、不安の中で闘病生活を毎日綴り、それを読む私たちは
一喜一憂しながら見守った。

「脊髄硬膜内腫瘍」アーサーくんに激痛を伴う苦しみを与えた病名である。
脊髄の神経を圧迫し、寝ていても伏せしていても間断なく痛みがあるという。
ステロイドの投薬で痛みは少し和らいでも、肝機能や腎機能の数値が悪化する。
あ~しゃの病気との戦いは壮絶なものだったと思う。
それと向き合い、支えてきたパパとママやご家族の心中は察しても余りある。
ママさんの投稿する「闘病記録」には信じられないほどの励ましやメッセージ
が日々書き込まれる。
大勢の人が、あ~しゃの回復を願った。元気そうに歩く動画を観て、拍手を
送った。一旦は病状も安定し、「もう心配ないね」と思った。

しかし、5月に入って急変した。
アーサーママの5月6日の最後の記事に、「ご報告」が記された。

   5月5日 午後21時 アーサーは永眠いたしました。

私は、この記事を見てもすぐにはコメントを書き込めなかった。

四年前の7月22日、我が子同然の20歳のビッキーを喪ったからだ。
私たち夫婦もアーサーパパ・ママと同じく子供がいない。
だから、何処へ行くにも一緒だったし、一緒だったから何をしても
楽しかった。ビッキーの入れない所には最初から行かなかった。
育んだ思い出はアルバムにしたら、1000冊を超えるだろう。
今年になって、このブログで、やっと「ビッキーの死」を書いた。

アーサーくんは2.28に10歳になったばかりだ。
ご夫婦は結婚21周年をアーサーくんの回復を待って祝う筈だった。
結婚生活の半分はあ~しゃと共に作った幸せだったに違いない。
その最愛の我が子を失った悲しみと空しさは当分癒えないと想う。
私たちもそうであったように。

今日やっと、アーサーママさんに告別のメッセージを書き込んだ。
コメントの数は私が81番目だった。
こんなに多くの弔問客に見送られたワンちゃんを私は知らない。

                        (合掌...)




真夜中の雷鳴

2006-05-02 | ペット・犬
深夜、突然地鳴りをともなうような雷鳴があった。
午前3時過ぎのことだ。私と妻はびっくりして飛び起きてしまった。
メロンは花火の音と、雷の音は身体を震わせて怖がる。
遠くで雷鳴が聞こえると、そそくさと寝室の私のベッドの下に
潜り込む。しかし今日は違った。遠雷が無く、突然この森の何処かに
落雷したような凄まじい音と響きだったのだ。

メロンは興奮して、二つのベッドを飛んだり跳ねたり、挙句ドアを
カリカリして、開けろと言う。リビングを走り回って、ワウワウと
起こっている時の吠え方をしていた。
次に、サンテラスに出ようとして窓に何度もジャンプする。
仕方なく開けてやった。
室内ではさほど聴こえなかったが、土砂降りの雨だった。
メロンはデッキに出ると、雨など気にする様子も無く走り回っていた。

何時ものメロンの様子とは異なる。異常な興奮状態だ。
その時、稲妻が電光石火の如く闇を切り裂いた。
光の亀裂が空を二つに割ったように見えた。
間もなくバリバリバリドス~ンとまた凄まじい音がした。
びしょ濡れになったメロンが私の懐に跳び付いて来た。

雷と激しい雨、それも普段なら熟睡している時間だ。
妻のゆらは、布団をかぶっていたが、多分震えていただろう。
私はそれどころではない。ずぶ濡れのメロンを乾かさなければならない。

バスタオル2枚とドライヤーを使って乾かした。
私のパジャマもびしょ濡れになっていた。
新しいのに着替えてやっと眠れると思って時計を見たら、
5時少し前だった。
昨夜はいつもより早めに寝たのに、真夜中の嵐で安眠を
妨げられてしまった。

最悪な体調でも出勤しなければならない。
いつもどおりの仕事を何とかこなし、夕方帰宅した。
森は、未明とは対照的に深い霧に包まれていた。
乳白色の穏やかなぼんやりとした風景は優しさを感じた。



それにしても、メロンのあの興奮状態は何だったのだろう。
いつもベッドの下に「お籠もり」して、出てこないのに。
出迎えてくれたメロンは、ひとしきり私の顔を舐め回し、
抱っこされた状態で上半身を後ろにのけぞらせ、お母ちゃん
とキスをする。
メロンお得意の「アクロバットキス」だ。
写真を撮れないのが残念でならない。

お茶目なメロンを見ていると、睡眠不足も忘れてしまう。



天国のビッキーへ 2

2006-04-26 | ペット・犬


ビッキーちゃん、おばあちゃんが3月20日に入院しました。

あれから、一ヶ月余りになります。

とても、危険な状態で、何時急変しても何の不思議も
ない容体です。

おかあちゃんは、心配で心配でたまりません。

傍へ行ってあげたいのですが、この身体では邪魔になるだけです。
それに、あまりにも遠すぎるでしょ。

おばあちゃんのこと、あなたも覚えているでしょう。
可愛がって貰ったものね。

おばあちゃんが逢いに来てくれた時、ビッキーちゃんに
お土産をいっぱい持ってきてくれましたね。

マンションの玄関で、「ビッキーちゃ~ん!」ておばあちゃんの
声がすると、あなたは、跳んで行ってひとしきり甘えて、
それから、おばあちゃんのお荷物を点検しだしたわ。

鞄の中から出てくるもの、ひとつ、ひとつをお鼻でクンクンして、
もっと出して、もっとないのときりがなかったわね。

お魚が大好きなあなたのために、おばあちゃんは知り合いの
漁業の人にお願いして、「カレイ・ヒラメの半生干し」を
作って頂いて、よく持って来てくれましたね。

あなたは、火に軽く炙ったお魚を、とても美味しそうに食べて
いましたね。
「よく噛んで食べるのよ」というと、そのとおりしてたわ。

おばあちゃんは、あなたのその姿を見て、にこにこと嬉しそう
にしてたわ。

「ビッキーちゃ~~ん」といつも伸ばして呼んでくれた優しい
あのおばあちゃんが大変なの。
お願い!傍へ行って、おかあちゃんの代わりに、おばあちゃん
を守ってあげて!助けてあげて!

天国のビッキーちゃん、あなたをとてもとても可愛がってくれた
おばあちゃんを、枕もとに行って勇気づけてあげて!お願いね。

あなたが遠い処へ行ってしまうのは淋しいけれど、仕方ないわ。
おばあちゃんには、もっともっと生きていて欲しいから。

            4.26  おかあちゃんより

雨中の散歩のあとで

2006-04-11 | ペット・犬


関東甲信地方は例年より少し遅い菜種梅雨に入ったらしい。
菜の花(別名菜種)が咲く時季に降り続く長雨だ。
昨日今日と二日間春雨が止む間もなく降り続いている。
NHKの予報では明日も雨のようだ。

休日の雨はガッカリだが、平日で勤めも有る日は諦めもつく。
しかし、メロンにとっては恨めしい雨だ。
きのうはサンデッキに出ただけで、お散歩は無し。
それが二日も続くとなるとさすがに可哀想すぎる。

夕方帰宅すると、玄関で待っていた。
車の音が分かるらしい。
私は傘をさして、メロンはリードをはずして、雨中の散歩に出かけた。
今は亡きビッキーお姉ちゃんは雨が嫌いで、雨の日は外に出たがらなかった。
でもメロンは違う。濡れることを何とも思わない。
元来、犬とはそういうものだと思うが、外に出るだけで、喜々とする。

行き交う車もないいつもの散歩道をメロンと歩いた。
風があったせいかズボンの裾をだいぶ濡らしたが、メロンはおかまいなしだ。
いつものように自由な振る舞いで追っかけて来たり、走り回っていた。
時々ブルブルをして、雨の雫を散らした。
往復40分ほどのずぶ濡れの散歩になった。

帰るとすぐ浴室に直行、ぬるめのお湯でシャンプーした。
散歩の後はいつも脚を洗うので、シャンプーも別段嫌がらない。
短めにトリミングしているので、洗うのも簡単だ。

シャンプーが終わると、お母ちゃんがバスタオルを広げ、ドライヤーを
持って待っている。



さっぱりと綺麗になったメロンはやっぱり可愛い!

「雨が降ってもお散歩行けるんだ~」
賢いメロンはそう学習したに違いない。

春の水辺と山歩き

2006-04-08 | ペット・犬


高原の森の中はリゾート開発がされていて、ゴルフ場、クラブハウス、
テニスガーデン、ホテル、ペンション、保養所、レストランなど多くの
施設がある。別荘は少し標高の高いところに点在している。

軽井沢は標高1000mくらいだが、ここは1200m~1450mある。
湿気が無く、乾燥していて、冷涼な気候は夏の避暑には最適である。
特に、四月下旬から十月までは暮らすのに最高だ。

山荘から一歩出ればウォーキングも散策も自由気ままにできる。

三年前、マウンテンバイクを買った。
あちこち走り回ったらさぞかし爽快だろうなと、上等なバイクを選んだ。
しかし、今それは物置に格納されたままだ。
坂を下るのは怖いくらいスピードが出た。ブレーキが壊れてしまうかと
心配になるほどだ。反面、坂を登るのは大変で、ギヤを一番軽くしても、
立ちこぎをしても数メートルしか登れなかった。
結局この森の中では、何の役にも立たないことが後で分かった。

きのう、比較的近い水辺に行って来た。小さな池だがシーズンになると、
ボート遊びも出来る。池の下方には林の中でマレットゴルフに興じたり、
遊歩道が整備されているので、小高い山の上まで散策しながら登れる。
山の展望台からは富士山やアルプスが見えるのだ。

金曜日だったので、ほとんど人もいなくて、メロンはリードを外されて
ご満悦そのものだった。あちこちマーキングしながら駆け回っていた。
青い空が水面に反映して、のどかな春の佇まいだった。
妻は今二本杖がないと歩けないので遠くへは行けない。階段を昇り降り
するのは危険なので、極めて行動範囲がせばまれる。

池のほとりにベンチがあって、しばらくその辺りで遊んだ。
松の木の下にまつぼっくりがたくさんあって、メロンとそれを投げたりして
遊んだ。相変わらず嬉しいとじっとしていることはない。
整備された芝生広場なので安心だ。
獲物を追うような走りと、すばしっこさ、柔軟な躯体、運動神経抜群だ。

妻をベンチに残し、メロンと山歩きをした。
頂上までは一時間以上かかるので、往復30分をめどとした。



緩やかな坂と急な階段もあったりしたが、昼下がりの春の陽気が心地よかった。
メロンは自由奔放に走り回っていた。
せめて富士山が見える処まで行きたかったが、展望台までは時間がかかりすぎる
ので諦めて引き返した。
メロンと二人だけの時に行くことにしようと思った。

メロンのおかあちゃんは淋しがりだし、焼き餅焼きだから、あまり待たせると
「二人だけ楽しんで」とメソメソするかも知れないし・・・・・。

私たちにも、メロンにもお気に入りの場所はいっぱい有る。
もうじき信州にも行楽のシーズンが到来する。
待ち遠しい!



車でお出かけ

2006-03-28 | ペット・犬


高原の森の中はメロンの遊び場がいっぱいだ。
山荘の玄関を一歩出れば広い庭がある。
毎年草木が生い茂る六月頃に熊笹などの下草刈りをして、
落ちた枝木を拾い集める。
メロンが敷地内を走り回って怪我をしないためだ。

隣との境界に塀や囲いがないので、メロンはこの森全部が
自分のテリトリーだと思っているらしい。
西に面した出窓に陣取って、北側のメインストリートを走る車や
散歩する人を注意深く見張っていたりする。
時折、歩いている人にう~~と威嚇したりする。

我が家に来る郵便やさんや宅急便のおにいちゃんはいまだに
顔見知りのお友達にはなれないでいる。

私が仕事の日は、散歩は森の中に限られるが、休日ともなると
車で出かけることが多い。

森を出たメロンは様子が一変する。

休日の金曜には妻が通院する病院と銀行に出かけたりする。
土曜と日曜のどちらかは週に一度の日用品と食材のまとめ買いで街へ
下りる。メロンが家で独りぼっちのお留守番など我が家ではありえない。
何処へ行くにもメロンは一緒だ。

先代のビッキーが一日10時間以上も独りぼっちの留守番生活を余儀なく
されていたので、メロンにはそんな思いをさせたくない気持からだ。

街には人が大勢いるので勝手が違うのか、実におとなしい。
近寄ってきた人にも敵意は持たない。
やたらと触られたりするので、迷惑なのか、抱っこをせがんだりする。
「可愛い~~」と言われても、尻尾を振ったり、媚を売ることはない。
ビッキーもそうだったが、よその人に愛想のないのは伝統のようだ。
「可愛げのない子」と思われそうで時々心配になる。

メロンを車の後部シートに移して、しばらく様子を覗ってみた。
私が視界の中にいる間は、決して視線をそらすことはなかった。

「早く運動公園へ連れてって!」と懇願している目のようでもあった。




トリミング

2006-03-23 | ペット・犬


トリミングをしました。もうおかあちゃんのカットも手馴れたものです。
メロンが観念するまでは二人がかりです。
なかなかじっとしていてくれません。
やっと写真を撮れました。

最初はペット美容室へ連れて行ってトリミングをお願いした。
カットの手順とか方法を見る必要があったからだ。
それで妻が、「見ていていいですか?」と尋ねたら、
以外にも「二時間後に迎えに来てください」と言われた。
「どうしてかな?」と思ったが、従うほか無いだろうと諦めて預けた。

ビッキーのときはおかあちゃんが適当にしていたし、ビッキーも
おとなしくてしやすい子だったから美容室に連れて行ったことはなかった。
少々失敗しても「学校に行くわけじゃないから」と気にもしなかった。

でも、ウェスティはそうはいかない理由があった。
テレビのCMにも出ていたし、街へ下りるときまって「あらっ、可愛い~」
「ウェスティですね」とよく言われた。
だからウェスティらしくトリミングをしてあげないと「マルチーズですか」
と言われかねないのだ。

何も知らないペット美容室に預けて少し後悔した。
初対面のトリマーに怖がったりしないか、噛みついたらどうなる、
二時間の間に殴られたりしないかと、あらぬ妄想を思い浮かべたものだ。
トリミングを見せてくれる美容室を探すべきだったと思った。

きっかり二時間後に迎えに行くと、可愛らしくトリミングされていた。
私の腕の中に飛びついてきたが、妄想は杞憂だったようだ。

それからはウェスティの写真を見ながら、おかあちゃん流のトリミングを
ず~っとしてきている。



抵抗を諦め、観念したメロンは写真のとうりされるがままだ。
お腹の毛もバリカンで刈り上げ、すっきりとした。
湿疹もなく綺麗なピンク色した肌が嬉しい。

目の周りと口のあたりが難しい。
特段の注意が必要だし、メロンもこのあたりは特に嫌がる。
「まあ、学校に行くわけじゃないから、いいか」
最後はこう言って、少し不満も残るが出来上がりだ。



トリミング完成後のメロンの凛とした姿です。
ウェスティらしく、三角の耳はピンと立ってるし、尻尾も立っている。
マルチーズには見えないだろう。

「あなたのヘアーカットはしやすいわ」と妻が言った。
「どういう意味?」とあえて聞かなかった。








メロンの寝床

2006-03-22 | ペット・犬


     メロンちゃん 我が胸にいて 安らかに
 
         寝息たておし 幼児(おさなご)のごと

ここ数日メロンは、おかあちゃんの腕に抱かれ、胸に顔をうずめて眠る。
心地よさそうに軽く寝息をたてている。
わたしは腕の中のメロンが愛しくて、そっと頬をくっつける。
こんな気持を抱かせてくれるメロンが、宝物のように大切に、大切に思う。

リビングでボール遊びをしたり、たくさんあるぬいぐるみの中のひとつを
くわえてきて喧嘩ごっこをおねだりする。
この森の中にはお友達もいないので、遊び相手をしなければならない。

主人が週に四日は仕事があって留守にするので、メロンも寂しそう。
だから余計に、この子をちゃんと守りたいという熱い想いが溢れてくる。

そして、この宝物のメロンに巡り逢わせてくれたビッキーちゃんには、
言葉で言い尽くすことのできない感謝の気持を抱いている。

夢の中に現れて、ちいちゃなウェスティを連れて来てくれたビッキーちゃん、
おかあちゃんはメロンちゃんを心から愛してるからね。
大切に守っていきますからね。
ビッキーちゃん、本当にありがとう!

ちなみに、メロンはおとうちゃんがいるときはおとうちゃんにベッタリで、
まるでストーカーのようにつきまとう。
トイレだってついて行く。
勿論寝る時もおとうちゃんのベッドで。
大きなクッション枕の上におとうちゃんの頭(顔)。
そこにお尻を押しつけるようにして眠るのである。

不思議と、おかあちゃんのベッドではとてもお行儀よく、幼な子のように眠る。

ビッキーちゃんもずっとそうしてた。
どこかで受け継がれているのかしら?