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吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

黒いチェーンソー

2013年03月02日 | モノ

安物に手は出さない主義でね……、出しました。

ネットで購入、安いチェーンソー。新品送料込約6千円なり。
これは最安値よりもちょっと上の値段です。一番安いのは5千円台です。
ちなみに、本体価格はもっと安い(2千円台)のがありましたが、そういうのは送料で稼ぐように
なっているようで、トータルでの金額はやはり5千円くらいです。
下から2番目くらいを狙ってみたわけです。でも多分同じ商品だと思われます。
黒いチェーンソー。ブランドのシールやモールド一切なし。
なんか隠密兵器みたい。

僕は今は伊那の仕事場にいることが多く、いわば二重生活なのですが、似たような環境の二重
生活というのは、それぞれに同じような装備が要ることになりがちです。
自宅も仕事場も暖房は薪なのです。どっちかが都会のワンルームだったら良かったのにねえ。
計画的に道具を移動すればひとつで足りるのでしょうが、それがなかなか出来ません。

さて、ワタクシは安物買いを推奨してはおりません。
真面目にコストをかけて造られた製品を適正な価格で購入することが、経済、モノ作りの健全
な維持のためには良いと考えるからです。
しかしながら。
きょうびの中華製品のレベルをチェックしておくのも技術力と経済のうんたらかんたら……。

言い訳はよそう!

ああ、嗚呼、先立つモノが無いのよ!
それに、プンプン漂う安物臭が呼んだのよ。コンビニの105円のシュークリームのように。
見てみたかったの!安いエンジンチェーンソー。

本当は、使用前に一度バラして各部のチェック、給脂などをしておきたかったのだけど、すぐに
必要で僕が不在の状態だったので、息子とんぴー君が組み立て使用することになったのです。
なので、僕の初見は使用開始後しばらく経ってからでした。

燃料を通常の混合比(25:1)で使っていたのですが、使用開始後しばらくは20:1つまりオイル
濃い目が推奨でした。焼き付かなくて良かった。
自宅用には従来から使っていたチェーンソーを割り当て、僕がこの新しいのを預かることにしま
した。

オウ、すでにプラスチック部分に破損が。とんぴー君、扱いが荒いぞ。
リコイルスターターは今風の軽い引きのヤツ。といってもバネの力を利用しているので、与える
力の総和は変わらないんだけどね。でも感覚的にすごく軽い。
しかし、スターターのヒモの戻りが悪い。変な摩擦感があったので早速解体じゃ。
写真を撮っていないけど、戻りスプリングの金属ケースの一部が破損して挟まっていました。
直すついでに各部に給脂。ある程度の自己潤滑性を持つと言われる樹脂部品でもやっぱり油
はあった方が良いでしょ。それと金属のバネにも。
金属に油を、唇に歌を、手にはマメを、足にはタコを。

組み上げて観察すると、傾けるたびにカラカラいう。どうもマフラーあたりから。
で、解体。

はい。中の仕切り板が折れて遊んでいました。

排気ポートからシリンダ内を覗くと、どうも内壁の仕上げが悪いような……。
ま、いいや。ヒマな時に見よう。

本体は金属の鋳物製。プラスチック製よりは良いかも知れないけれど、質の悪い鋳物は割れや
すいから心配ではあります。
一応、慣らし運転は済ませたことにしてキャブレターもちょっといじったのですが、どうも排気量
の割には力が無い気がする。それに燃費が悪いようにも。
まあ、その辺は使い手がカバーするとして。

やはり注意すべきはプラスチック部品だと思われます。
きょうび金型のレベルは高級品も廉価品も大差ありません。全く同じ金型を使っている可能性も
あります。
後は生産時の品質管理、これも大差ないかもしれません。
差が出るとしたらプラスチックの素材でしょうか。

果たしてどこまで保つでしょうか。お楽しみ。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (かよこ)
2013-03-03 00:54:29
へぇ! で、排気量いくつ?
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そこら辺のスクーターより (ひろにゃんof風琴屋)
2013-03-04 00:20:33
かよこさん、ようこそ!

52ccです。そこら辺のスクーターよりデカいです。
しかし非力。
いずれ魔改造してくれようかとも思いますが、しばらくは
丁寧に扱うつもりです。
一線を越えるまでは紳士なワタシですので。
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