目黒区美術館で開催されるワークショップ
建築教室-皮膜とコミュニケーション、とっても面白そうです！
そもそも
三鷹天命反転住宅というユニークな建物があって、
そこをケーススタディとして、自分にとってのすみか、というものを考えてみよう、と。
「サイズ、暮らしかた、楽しみかたは一つだけじゃない」
「自分の身体にぴったりの、Tシャツみたいな家があったら楽しいじゃないか」
という、すごく根底的なところから、住まいを考えてみよう、という企画。
面白そうじゃないか！
この三鷹天命反転住宅って、色は恐ろしいほどカラフルだし、
内装もデコボコがあったり、わざとひっかかりがあったり、というような
「アンチ☆ユーザビリティ」みたいな雰囲気で。
「リバース☆バリアフリー」みたいな雰囲気で。
デザインした荒川修作氏のコメントは
「人間が本来持っていた感覚を呼び起こし、さらには新しい感覚を生み出すためだ」
とのこと。
以前、たまたま雑誌かなにかで、この建築について書かれた記事がって、
そこでも「暮らしやすい家にしてしまうと、どんどん身体がなまけて、
動かなくなっていってしまう傾向がある。なので、身体感覚をプリミティブな
状態に戻すために、あえて、突起や段差などを用いています」みたいなコメントが
あったような気がします。すみません、うろ覚えですが。
そういうアプローチがあってもいいな、と私も思います。
人間の身体は、使わないと衰えちゃう、というのは確かにそうだと思うし。
バリアフリーと、どっちがいい、とかじゃなくて、
いろいろあって選べる社会、いろいろあることを許容できる社会、
というのがいいよなぁ、と、これは建築に限らず、日々、思っていることなので。
3LDK、とか、ウォークインクロゼットつき、とか、
そういうふうに「与えられた間取り」でしか住宅を考えられない、というのも
なんだか、悲しい気がします。
無論「自分で設計して自分の好きなように家を建てられる財力なんてないよ」
というのも、一般的に正しい意見だと思われますが、実際そうであることと、
いろいろ考えてみること、というのは別だし、逆に、一般の賃貸や分譲マンションに
したって、ユーザーが強い意志、こういうのが欲しい、そうじゃなきゃ使わない、
みたいになっていけば、供給する側だって、変わっていくと思うのです。
あるものに、自分をあわせようとしないで。
自分にあうものを探す、自分にあうものを自分で作る。
本当の豊かさとは、贅沢とは、かようなものなのではないでせうか。
クロバーボビンタワー
