2008年に発表された文献によると、「自己記録」「モデリング※」「声に出して考える」といったメタ認知戦略はゲームの戦績を向上させることがわかった。
※ここでいうモデリングとは「対象の行動を分析し、また模倣する」ことを指す。
メタ認知とは、自分の考え方・思い込み・行動そのものを客観的に観察(認知)すること。自分の在り方を見返しまた修正するという、いわゆる自己分析には欠かせないプロセスだ。
そのプロセスを転用するということは、ゲームにおける自分の弱みと強みに対して真摯に向き合うということ。ゲームを遊びとしてではなく、学びとして取り入れるということ。戦績が伸びないわけがない。
また、ゲームに転用できるメタ認知やそのプロセスは、日常生活や学習の質の向上にももちろん使える。
それぞれの相違点を把握すれば、ゲームで使えた学習方法がそのまま勉強にも活かせるかもしれない。
「これはゲームであって、遊びではない」
そんな使い方も、現代なら可能だ。
参考文献
Bokyeong Kim et al. (2008) Not just fun, but serious strategies: Using meta-cognitive strategies in game-based learning.