2016年に発表された論文によると、たこつぼ型心筋症は一定以上のストレスが引き金となり発生し、またストレスは幸福なものであれ不幸なものであれ同じような症状を発するとの事。
大きすぎる衝撃はいずれにせよ心身への負荷がでかい、ってコトなのかね?
たこつぼ型心筋症とは、何の前触れもなく突然胸が痛んだり過呼吸になったりする症状のことを指す。心電図に異常があるわけでもないのに心臓の異常な縮小などが発生するなど、いまだに原因は不明なところが多い。
今のところ、たこつぼ症候群の主な原因は強すぎる心的負荷だと言われている。例えば、強烈なトラウマだとか、失恋だとか、昔盗まれた時計を息子が買い戻してくれたこととか。
分析が進めば、物語や歴史上にちょいちょい出てくる「親族がなくなったことによりショックを受け死亡」が現実味を帯びてくることになる。或いは、その逆か。
「しかし、この症状を認知したところで、失恋によるショックへの対策ができるというわけでもあるまいて」
確かに。どーするんだろうね、それ。
参考文献
Jelena R. Ghadri et al. (2016) Happy heart syndrome: role of positive emotional stress in takotsubo syndrome.