花崗岩質の高山帯の砂礫地でないと育たない性質を持つ小型の多年草、淡紅色で特有な形の花や繊細な葉は高貴な感じもあって、高山植物の女王と呼ばれるにふさわしい。蕾を横から見ると馬の横顔に見えることからこの名がついた。昔は花の美しさより薬草としての価値が高く、古くから腹痛の妙薬として知られていた。
高山帯の雪渓周辺の砂礫地等に群落を作る落葉小低木、花は帯黄白色で枝先に1個ずつつき花弁は5枚で広い楕円形、花後先端に残った花柱が3Cm位伸び紫褐色の絹毛が開いて羽毛上の渦巻きになる。チングルマの名前は聞いていたが始めて見るので、こういう色の花かと思ったが中にうっすらと見える白いのが花らしい、花柱が出る前は白い可愛らしい花のようだ。今のところ絶滅の危険はないらしい。