トーキョーらいふTIME

Happiness is a journey, not a destination.―幸せは目的ではない、旅である。

Love me, i love you

2005-10-29 01:41:57 | 東京生活
次の日が休日だという木曜の夜中。予期していなかった孤独感に襲われた。
でもそれは、今までの無条件の寂しさとは違った。考えて一番当てはまったのは「つまらなさ」。
理由のない孤独に訳をつけるとしたら、求めているのに現れない人への想い。ひとりでいるのも好きだけどそれがずっと見えない道の先にも続いているような気がして、なぜ?と思った。
メシアの出番も虚しく、明日の休みは何をしようと候補をいくつかめぐらせる。
希望は独りではない。誰かとどこかに行きたいと思った。けど今からじゃ誰もアテはない。明日は金曜なのだ。

そのとき聴いていた音楽は、加藤ミリヤの『Love me, i love you』。
 愛したくて 信じたくて
 すぐに会いたくて
 ねえ どこなの? 何してるの?
 今 誰といるの?
 たった一つだけ私に許されるのなら
 今あなたに会いたいよ

もうそのときにはベッドの中で目を瞑っていて、ひとりをつまらなく思うばかり過去の記憶が漏れ出していた。何年か前の、一番好きだった人のこと。
一緒に居られる時間が宝物だったころ。想いと同じ速度で連れ出してくれた。
私が一番想いを深くしたシーン。誰かとどこかに行きたい。連れていって欲しい。
例えば?出会ってから4年半たった今も消えていないことに、どうしようのなさも感じながら今すぐ会いたいと、思った。
今 何してるの? 今 誰といるの?
そのリリックは心の深いところに響いてきてはじけた。
つまらなさに支配された真夜中。まだ覚えている電話番号。変わってさえいなければ。
少し涙が出そうになった。でも、今はもうできなかった。もし番号を押してその願いが叶ったとしたら、確実に私は何かを失くすからだ。
これまで耐えた長い日々、運命を信じて探した自分、決意したあのときの気持ち、この1年間。
何もかも捨ててというわけにはいかないのね。もうわかる、その歳。
けれど、本能的にまだ好きなのかもしれないと気付いた。はぁ自分はつくづく……。
結局、昼間は独りでショッピング、夜はケンカしていた親友と仲直り。
彼の側、東京に来たかった自分。今、東京にひとりでいる自分。
どうしようかね。どうしようもないね。
次の休日は目前。今度は何をしようか。

Hot Mails

2005-10-26 01:39:59 | 東京生活
夜、帰って必要なのは、ゴハンとシャワー、ひとりの時間・空間、それから間接的な誰かの存在。
他愛のないメールでの会話、寝るのも起きるのも同じような時間だから気兼ねしなくていい。こういうのがいい。
遠いようで近く、近いようで遠い。
家に帰ってホッと一息ついたら0時をまわるのが続く日々も、ため息をつかずに済む。
両親よりも親友よりも、この時間を共有してくれる人の方が明日の活力になりうる。無理にではなく環境をわかってくれる人。
明日も頑張ろう。そうメールに打つことで、安心して寝られる。
明日は早起きしなきゃぁ。

1ミリのメシア

2005-10-19 03:15:35 | 東京生活
まだ少しの誘惑はあるが、タバコをやめた。
元々吸っていた理由はニコチン中毒とかではない。「ひとり暮らしの記念」「20になったし」「退屈を埋める」とか、そんなくだらない云々だったのでそれは簡単にやめられた。(やめられたというよりは、吸わなくても平気ってだけ。ただの禁煙!?)
今年、国家試験の前2~3か月はまるで吸わない日々が続き、とうとうスモーカーから脱却か?という所だったが、社会人になってから「やってられるか!」と環境の変化によるストレスと様々な理不尽さに苛立ち、再びシガレットを取り出した。
イライラ時、(溜め)息をはきたい時のメシア。1ミリのメンソ-ル。(ていうか1ミリしか吸えない。。だから周りはやめろといい続けていた。)
ただ肺にスースー煙を入れるだけじゃなくて、くゆるその煙を目で追うのも大好きだった。
今思うと、アメ玉の変わりにタバコで気を紛らわせた大人のフリした子供だったのかなぁ、と。決してヤニがほしかったわけではなく、気分を変える道具として私はタバコをいつも持ち歩いていた。
遠距離恋愛中の彼と会えない日々。マンションの8階、夏の真夜中、赤いビニールレザーのソファに体育座りしてタバコくわえてた……その私はもういないから、だからやめる気にもなったのかな。何かのストレスを発散したいとき、いつもタバコが側にあった。
もう少しは、やっぱり必要なときがありそう。ムリにはやめないかな。
発ガン物質だってわかってても助けてもらっちゃったわけだし。
今の状態は「禁煙」!?メンソール1ミリ、本当にヤバいときはよろしく。

人生負けナシ。勝ちネコ!

2005-10-16 03:21:02 | 東京生活
長く歩いてきた道を引き返す勇気も振り返る勇気もなくて、ただちょっとボーッとしていた。これから歩いていく道はどんな感じなのかとかいろいろ考えながら。
とまぁ、これからの自分についてのことです。「負け犬」と呼ばれる類の女になるだろうことはもう覚悟してる。覚悟というか、そう言われて価値がある仕事(役職)に着くなり、そういうことに一番の生きがいを感じちゃってる人にあります。
しっかり自分のビジョンを持って自分の足で歩くのが案外難しいって人が発する「負け犬」ってことば。ノンノン。「~さんの奥さん」や「~くんのお母さん」には言われたくない。
この前も、同じ職場の先輩(♂)に「その考えって負け犬だよね」と言われ、「その年になっても実家暮らしの奴にいわれたかーない」と思ったものだ。
私は、自分がなくなるのが一番怖いことかもと最近は思う。やりたいことを追える仕事・したいことをできる時間・述べることのできる意見。これらがあっての「私」なのかもなぁ。
誰かのために生きる強さもあるけれど、一度失敗しているだけに、自分のために生きることにウエイトを置く生活は充実している最中。
「ネコ」って、最近自分をたとえる言葉としてよく頭に浮かぶ。私は顔も性格も、犬よりネコ系だし全然ひとりでも大丈夫(ときどきは少し寂しい)。人生に勝ち負けはないけど、ないからWin or Loseは自分で決めるといいんだね。
あんたらに負けなんて言われたかないねぇ。やりがいのある仕事をして、それで得た収入で買った服を着て街を歩きたい。たぶんシロにクロブチで長いシッポをふりふりさせてるんだろうw
歩いてきた道を引き返す勇気も振り返る勇気もないけど、それはこれからの決意だったり覚悟でありたい。まじめだけどウツになんてならないし、求めるけどそれナシの人生でもダメにならない人になる。
結婚もいいけど、今は仕事だ~!
私は勝ちネコになるッ

ベイビー167

2005-10-13 01:23:10 | 詩/短編
 
 ねぇ 何か他愛のない話をして
 どっかで一歩ひいて見るように リアルでもドラマでも
 目を閉じて耳だけ傾けていたい その誰かの声に
 幸せの数が足りなくても その場の満足で少しは
 
 子供がきらいな大人なのは 
 自分が子供でいたいからかもしれない
 落ち着けさえすれば それで

 絵本を読んでもらうように お伽を話してもらうように
 愛でられ 側で 寝息をたてる
 いつか真っ暗の中で聞いた心臓の音を 今度は胸の上で聞いてる
 ここは陸で 裸になって

 ねぇ たまにはこんな日もあるよ
 だからお願い かわいがって欲しいんだぁ
 赤ちゃんのときより強く 激しく
 ただ他愛もない話をして
 私を退屈させないで
 ウソの好きでも かまわないんだから

 

マイ・リトル・トーキョー

2005-10-09 02:10:36 | 詩/短編
シャワーを止めたら静けさが訪れた。髪の毛を伝い落ちるのは湯の雫。ポタポタとユニットバスの床を濡らす。
広めのロフトに上がると、そこにあるのはメンソールのシガレットと換気扇、それから今日の自身の抜け殻。私は体と髪を拭いて湿ったバスタオルと一緒にその抜け殻を拾う。
さっき帰ったばかりなのに、もう時間は午前1時をまわっている。
生活の色、だから借りられた日当たりの良くない部屋、昨日取り替えたばかりのベッドカバー。
東京の暮らしは思うように進んでいる。仕事を終えたサタデーナイト、ひとりでホッとするにはこのときが一番だ。
昨日なんとなしにかけたジョージへの電話。彼もまた、忙しい。
PCの機械音、間接照明、シガレットの薄白く細い煙。
トーキョーライフに満足してるよ。寂しいなんてとんでもない。この前、両親と電話で話して少し気を張ったけど、それはもう条件反射なんだ。
オトコが今この空間にいればそれでもよかった。でも……まぁ、真夜中の遊び道具になるだけだろう。灰皿には3本の残骸。
今日の抜け殻はとっくに蒸発していて、ベッドの中には生きている生身の私のカラダ。
今日も元気でやっていけた。仕事にもやっと慣れてうまくやってるところだよ。
将来は、肉眼で東京タワー。その願望をこの日当たりの悪いリトル・トーキョーで夢見る。
明日も明後日も頑張るよ。
だって東京に来たからには、いい景色を眺めたいじゃない?

きみはペット

2005-10-08 01:30:39 | 
「きみはペット」という漫画を読んだ。
少し前にドラマ化されたので、知っている人も多いと思うが(小雪と松本潤主演)主人公のスミレの考えることが、当てはまって仕方ない。
彼女は高学歴・高収入・高身長の女性。まぁ私は高身長のみあてはまっているだけだが(あとはスモーカー!)
……それにしても。同年代の男の子からよく言われる。
「やりがいのある仕事(学生時代は勉強)をして、背も高くて全然年上に見えて、カッコいいよね。」
彼らからしてみれば、手に負おうと思えない女性の一角らしかった。あースミレちゃんの気持ちがわかる。。
それでもってまぁ、彼女と同じように、そんなコト言われるなら、今は死後となりつつあるいわゆる「3高」の男性と恋愛してやるわ!なんて本気で思ってきたわけです。
だから、この漫画でのモモ――つまりありのままの自分を見てくれる人がいることの重要さはわかる。理想である。
男の子をペットにするなんて実際はありえないことだろうけど、何か自分の努力で手に入れた、もしくはこれから手に入れようとしているもののために日々頑張る自分を「あなたはいいよね」などといわれたら、やはりたまったもんじゃない。
のだが、それが一般的な女の幸せに遠いものだってことをやっぱり定期的に感じてしまう。
忘れようと、ネガティブの要素だと思いつつも現れる。女の本能であるのか否か。。
だから現実、好きではないとわかっていても、気持ちを理解してくれそうな人がいたらなびいてしまうのは、ちょっと弱いと思いつつもそれより安心したい気持ちが勝ってしまうからなんだろう。
いくら男性のようにバリバリ働いても、十分贅沢に暮らせる収入を得て家庭に入る必要がなくても……やっぱり女は女としての生きる道がある。たまにひとりで居るときに感じてしまう孤独感には勝てない。
恋愛上手でも男に不自由しないわけでもとっつきにくくもない女性に対し、プライドだの何だのを気にせずただ一緒に居たいから、ととても単純明快な答えを笑顔で言ってくれる男性がいれば、きっとたくさんの人が幸せになれるだろうなと思う。甘いかしら?
ペットはムリでも、大好きってなでなでして愛でたくなるような人が出来れば、そしてその人もありのままの私を見てくれたら。やっぱりこれが理想なのです。うん。

「愛される」よろこび?

2005-10-02 00:51:48 | 
秋の風はなんだか私をいつもひとりだって思わせてくれる。でも、そのひとりっていうのはいい意味で、ホッと今の私でよかったって思えるというか。
最近、恋のことでいろんな人と話をして、思ったことがあった。それは、「私は男に愛されなくちゃいけないんだな」ということ。
「私」のところ、そのまま「女」におきかえてOKです。男性は本当に好きな人のためじゃないと動かない(動けない)。好きなひとのために何かをする姿がすてき。自分がしたことでこぼれる女の笑顔が、一番の「尺度」らしい。
特に今回は、大人の方の意見がとても参考になった。ひとりを愛したい男性と、「そんなに好きじゃないかなーと思っていた人でも、愛されるとすごく幸せなのよ」と言っていた女性。リンクしたように思えた。
今まで、ずっと私ばかりが好きな恋愛をしてきたような気がしてた。だから、付き合ってもすぐに別れを考えてしまうとか、怖いとかそんな気がしていたんだけど、
愛されれば。そしてその人が自分の愛する人だったら。どんなに幸せだろう。
レディファーストの精神、プロポーズの言葉、リングの贈り物。どれをとってもそれは「特別」なものばかりだ。
今まで付き合ったことはあっても、誰かの特別なひとりになったって記憶はあまりない。見かけの愛だったのかな。
本当に愛される怖いくらい愛されるってなんだろーどんな感じなんだろう?自分は女として強く意識したりするのだろうか?最高で特別な匂いのする恋愛。
秋になって私というひとりにホッとしつつも、結構愛されたがってもいる。なんだか最近、そういう男性がポッと現れるような気がしている。
特別なひとになるのは、いつの季節だろう。