GUZZIの新型(?)スポーツバイク???

車名をエントリータイトルにするとGoogleで引っかかりやすくなるので控えめに・・・w

本日、既に一部で話題になっているMGS-01の公道仕様「MGS-01 Strada」の話題です。
今日個人的に21番の人さんに教えてもらって知りました。ネタ元はNaga Blogさんのところの記事です。ここのブログはたまに海外のニューモデルの話題をかなり早い段階で紹介してくださるので、たまに参考にさせてもらってます。(もし、上記のリンクで何か問題があるようでしたらご本人でも関係者様でもその他の方でも、ご連絡ください。即対処いたしますので)そして、更にその元ネタは海外のプレスの記事のようです。フランス語っぽいので、私は数字くらいしか判別できませんが・・・

で、とりあえずは写真を見た感想ですが・・・・・・フロントマスクがびみょーな・・・w ミラノショーだったかどこかで初めてお披露目された時のカウルのイメージ(MGS-01 Corsaのフロントカウルのダクト部がヘッドライトになっているやつ)があるので、それ以外の形になるのに抵抗があるだけなのかもしれませんが、それでもヘッドライトがこんなに中央から離れた位置に左右対称に付いていると・・・ヒラメ呼ばわりされそうですねw NagaBlogさんでは「エアダクトの取り回しが公道モデル開発の障害になっていたと噂されていた」と書かれていますが、そのような噂があったんでしょうか?確か、MGS-01 Corsaの標準状態では、このエアダクトの奥はオイルクーラーが設置されていた記憶があり、そこへ効率的に空気を送りやすい為のエアダクトだと認識していました。ちなみに2007年10月に富士スピードウェイで行われたItarianMotoFestaで、標準状態のMGS-01 Corsaと神宮司スペシャルのMGS-01が展示されていたのを穴が空くほど眺めてきましたが、その時に見たところでは、エアクリーナボックスに走行風を取り入れるための入り口はステムのヘッドパイプの下部に口を空けていたように記憶しています(写真を撮ったつもりでしたが、すぐに出てこず・・・)。で、神宮司スペシャルはフロントカウルのエアダクト部は完全に埋めてしまってゼッケン部分にしていましたが、その奥にあったオイルクーラーは下に移設し、フロントフェンダー上から風を受けるような構造になっていました(V11のオイルクーラーと同じ位置だと思います)。つまり何が言いたいかというと、フロントカウルの中央にどでかい穴をあける必然性はないんじゃないかと。初期のお披露目モデルと同じヘッドライトで問題無いんじゃないかと思うのですが・・・オイルクーラーがV11と同じ位置に見えないってことはやっぱりダクトの裏に設置してるんだろうし・・・そこで無いとダメな理由があるんだろうか・・・更に詳しい情報が出てくるまで、これ以上の詮索は無意味でしょうね。

それ以外で言うと、ぱっと見た感じフロントマスク以外はエンジンを現在のオットーヴァルヴォーレエンジンに変更して保安部品とタンデム部品をつけただけの、MGS-01そのもの、といった風情です。が、よく考えると、リアのスイングアームをオリジナルMGS-01と同じ極太のアルミ製にしていますが、このスイングアームを使うと現在のGUZZIのリッタークラス全モデルに採用されているCARCシステムのスイングアームが採用できないような気がします。少なくともエヴォルツィオーネエンジン以降のモデルは、CARCシステムのあの極太スイングアームのおかげで、片持ちにもかかわらずV11以前よりもリア周りの剛性がUPしており、新世代エンジンの見どころの一つになっています。それを採用しないということは、スイングアーム単体の剛性は確かに見た目的にも必要十分なんだろうと納得できますが、CARCシステムの最大のメリットであるシャフトドライブの癖を緩和する機構は、旧来の(V11以前の)トルクロッドを使う形式に戻るんでしょうか?(間違って記憶していました。CARCシステムでもV11以前のトルクロッドに相当するパーツはついていました。但し、V11以前のシステムではドライブシャフトがユニバーサルジョイント3つで接続していたのに対し、CARCは2つで済む構造になっているそうです。バンク中にアクセルの開け閉めで車体の挙動がギクシャクするのは、縦置きゆえのクランクのジャイロ効果だけではなく、このユニバーサルジョイントのせいでもあるそうです。ゆえに、やはりスポーツ走行時にCARCシステムの方がメリットは大きいということになると思います) そうだとするとなんかちぐはぐなニューモデルという印象を持ってしまいます。

そう思いながら元記事の写真の数々を眺めていると、どんどん胡散臭さが漂ってきます。「もしかして、CG合成なんじゃないの?」と。特に黒モデルのダクト部の赤い色が・・・単なる塗りつぶしのようにも見えてきますw うーん、出て欲しい気持ちは非常に強いのですが、本当にこのまま出るの?と、今は懐疑的な視点で見ています。大本営発表があるまでは、まだ、ね。

最後に、スペックに関してですが、元記事にある1300ccエンジンの165馬力ってのは、おそらくオリジナルMGS-01ではないはずです。イタリアのコンストラクターが水冷の縦置きVツインエンジンを製作し、それをMGS-01に乗せた完全オリジナルマシンではないでしょうか。これで2007年3月のデイトナ(の、どのレースかは私は分かっていませんが)で勝利を収めていたはずです。このデイトナの勝利についてはGUZZIの本家イタリアのHPでも「MGS-01の勝利」として記事にされていましたが、「エンジンがここまで違うとMGS-01と名乗っていいのかどうか微妙だよな」なんて思いながらその記事を読んでいた記憶がありますw ちなみに、ライダーズクラブ2005年4月号(No.372)の記事では、MGS-01 Corsaのスペックとして、排気量1225cc、最大馬力125HP/8000rpm、最大トルク11.5kg-m/6400rpm、乾燥重量192kg、価格365万円・・・となっていました。このスペックは当時(市販)空冷Vツインでは最強を誇っていましたが、現在はBMWのHP2Sportが133馬力をひねり出し、なおかつ乾燥重量は178kg。GUZZIもさっさと公道仕様も出しておけばよかったものを・・・。価格はHP2Sportが390万ということもあって、MGS-01 Stradaが、現在噂されている260万円台なんて金額で出たら、かなり競争力は見込めるかもしれませんが。

個人的にスペックに注文をつけるとしたら、最大馬力、最大トルクは上記のCorsaと同じスペックなら何の不満もありません。今のオットーヴァルヴォーレエンジンなら実現してくれそうでもあります。ただ、車重だけは何とかして欲しい。むしろ、最大馬力がGrisoと同じ110馬力程度であっても、乾燥重量で170kg以下に抑えられるのなら、私的にはアリです。サーキットを走るようになって、スポーツ走行を楽しむには馬力よりも車体の軽さのほうが重要、と痛感したので。・・・・・・GUZZIエンジンで170kg以下の車両を作るのは不可能ですって?分かってていってるんですよ。ええ、夢を語るだけなら不可能も可能にできるんですから・・・w

※今ふと思いましたが、HP2Sportのリアシートは金属のフレームが無くてカーボン製のシートがライダーの体重を支えられるようになっているそうですが・・・私の大好きなBrittenの例を出すまでも無く、こういうシートは強度的にはオッケーなんでしょうけど、耐久性という観点で考えたら、カーボンの劣化を心配しなくて大丈夫なんでしょうかね?レーサー的な使い方しか考慮されてないから、長期にわたる耐久性なんか考えられていないのでしょうか?・・・・・・いや、この構造のおかげでかなりの重量軽減が実現できているんでしょうけど、公道市販車としてそれってアリなの?と、このエントリーを書いている最中にふと思ったものですから・・・。


ちなみに、MGS-01 Stradaが本当に出るのなら、購入計画を真剣に立てると思います。ただ、発売1年目は(例えお金があっても)買いません。完全ブランニューモデルを買っていろいろ悩むのはDaytona675で十分ですw GUZZIだと足回りどころか、伝送系やメカニズムレベルでのトラブルなんてことも考えられますし・・・。数年後にある程度のトラブルを解消したバージョン、ってのが理想ですね。数年間もラインナップしているかどうかが微妙という問題もありますが・・・w あと、自分の腕の問題もありますね。今のテクで200万を越える、メーカーのフラッグシップスポーツモデルを購入するというのは恥ずかしいです。「ああ、この人ならMGS-01に乗っていても遜色ないな」くらいの、バイクにつりあう腕が欲しいです。そのためには、まだしばらくDaytona675で腕を磨かなければいけないと思っています。足回りのセッティングについても、まだまだ学ばねばならないことがたくさんありますし・・・ なので、「いつかは手に入れたいが、出てすぐに買うことは100%無い」ってところでしょう。いつか、このバイクでサーキットを駆け回りたいですね。


※追記(3月11日0時30分)
本文中に書いた、ItarianMotoFesta2007で撮ったMGS-01の吸気ダクトの入り口部の写真です。車両前方から、フロントフェンダーと下側のステアリングステムとの間を覗き込んで撮った写真です。中央のカーボン製のダクトが上方向に穴をあけている形状です。走行風をそのまま取り込める向きではないことから、もしかするとラムエアシステムは採用されていないのかもしれませんね。ただ、GHEZZI&BRIANのHPにある写真のいくつかはラムエア効果を狙ったかのようなエアボックス形状をしているように見えましたが・・・。本物を買ってばらしてみないことには分からない謎、ということでw

もう一つ、重要なことに気が付きました。やはり今回の写真は合成CGであると私は思います。少なくともこの写真のままのバイクが市販されることは100%無いでしょう。というのは・・・この両者の写真。左はItarianMotoFesta2007で撮ったMGS-01 Corsaです。カスタムの加えられていないメーカーデリバリー状態の車両。で、右は今回流れたMGS-01 Stradaと呼ばれる車両のフロント周りの拡大写真です。左ハンドル部を見てください。Stradaなのにスイッチボックスがありません。というよりも、Corsaのハンドル回りそのまんまです。「スイッチボックスが付きそうな変な空間が、グリップラバーとクラッチマスターのクランプとの間にある。これがCorsaがすぐにストリートモデルに転用される予定だった証拠だ!」と言う意見はMGS-01 Corsaが出たときから言われていました。そこの部分をCorsaそのまんまにするって言うのは・・・さすがにMOTO GUZZI本社が用意した製品版の写真としてはありえない部分です。私はこの個所を以って、今回の「MGS-01 Strada」と言われる写真は、最低でも雑誌社が作った想像CG。最悪の場合は釣りの為の捏造CGとすら、思うようになりました。少なくともホンモノやモックアップを撮った写真ではないでしょうね。でも、やっぱりMGS-0Xが発売されることは強く期待しています。写真の通りの見かけではなくても、MGS-01 Corsa並にスタイリッシュな車両を・・・スポーツできるフレーム剛性(特にステアリング周り・ヘッドパイプの太さ)、スポーツ車両に相応しい軽量車体・・・。強く強く希望します。他のメーカーじゃダメなんです、私はGUZZIで走り回りたいんです・・・・・・
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