桜を求めて・・・

昨日、タイヤ交換の順番待ちの間、足助方面にツーリングに行ったと書きました。そもそも、昨日は良い桜を見れないかと遠出をするつもりだったのです。しかし、琴線に触れる桜の景色には出会えませんでした。

桜自体はそこかしこで見かけました。いい枝振りの桜の木もありました。香嵐渓の周辺は観光客もたくさんおり、実際、川沿いの桜並木は淡いピンク色で染まり、春らしさ満開でした。しかし、なんかピンとこなかったんです。なぜなんだろうと考えてみたのですが、はっきりとした理由は思いつきません。ただ、あえて言うなら、私が桜に求めていたのは、桜そのものの美しさではないのかな、と。そうじゃなくて、普段見ている景色の中で桜が満開になることで春の到来を感じ、桜が散ることで過ぎ行く春(にはちょっと早いかもですが)を感じる・・・という季節の移り変わりを目で愛でる。そういうのを求めていたのかな、と考えてみたのです。んー、こうやって書いてみても、やっぱり桜はそれそのものでも愛でるものだろう、とか、いろいろ突っ込みどころは多いですが、それでも普段見慣れた景色が桜に染まる様子のほうが「私の見たかった桜の景色」という意味ではしっくりきます。実際、職場の近くの桜の名所が満開になったのを見て、「良い桜を見に行きたい！（その某桜の名所は、名所だけに花見客も多く・・・見苦しい花見客は見たくありませんのでｗ）」という思いが強くなって今回のツーリングを思い立ったんですよね。普段見慣れている景色の中の桜は、そういう思いを掻き立てる位には「来る」ものがありました。

あと、そもそも桜は山奥に見に行く木or花ではないのかもしれませんね。紅葉は山に見に行くものだと思います。山全体が赤く染まる様子が素晴らしい。しかし、桜は桜並木のように道や川に沿って植えられているケースが多かったり、公園で下に座って眺められるように植えられていたり、木の下から眺めるような植え方をされていることが多いようです。このことからも分かるように、紅葉のように遠くから全体＆集団を眺めるものじゃないんですね。そういう意味で、山に桜を求めに行ったことそのものが失敗だったともいえます。かと言って香嵐渓は結構混雑していたので、バイクを停めて川沿いに下りていく気にもなりませんでした。きっと眺めそのものは良かったことでしょうが・・・

さて、前置きが長くなりましたが、では普段行き慣れているところの桜、ということで・・・湾スカの桜はどうか？と思ったのが、3時を過ぎた時間にしゃぼん玉本店から湾スカまで行こうと決意したきっかけな訳です。決して、早く皮むきしたかったからじゃないんですよ？ｗ　（って言うか、皮むきするほど走ってませんし）

さて、いきなりですが湾スカ常連の人に質問です。
「湾スカで一番印象に残っている桜はどの桜ですか？」

私の場合はこれです。普段走っているところの、上り方向ストレートエンドの右コーナー直上に枝が伸びているこれ一本だけの桜。この枝の伸び方が出迎えてくれているみたいで、春だけ白くなるこの枝が好きなのです。ただ、これ、と言って写真を提示した割には、あまり良い写真ではないのですがｗ　走っているときに「ああ、ここにも春が来たか・・・」と思って見ている景色と同じ景色を写真にできなかったんです。難しいですね、写真ってｗ

その他にも、湾スカが無料化される前をよく知っている人は桑谷Pの桜が印象深いと言う人も多いかもしれません。周りを桜で囲まれてるんですよね、桑谷P。今回、こっそり脇から入り込んで桜の写真を撮ってみましたが、蒲郡市街と三河湾を背景に良い桜が並んでおり、良い景色が堪能できました。ここを閉鎖するなんてホントにもったいない・・・。早期復帰を希望しています。あ、写真はヘボいですよ、相変わらずｗ　ここに関しては脚立が欲しかったかな。桜の枝が高い位置にあり、三河湾を背景に桜を撮ろうとすると、想定カメラの位置が高すぎちゃって・・・ｗ

ともあれ、湾スカではそれなりに桜を堪能してきました。やはり、普段見慣れた景色の中に咲く桜、ってのが私の求めていた景色だったのかと思った次第。そんな春も昨日までのようです。今晩降っている雨でほとんどが散ってしまうでしょう。そしてこれから徐々に気温が高くなっていくバイクシーズンですね。今度は新緑のまぶしさを堪能する季節、でしょうかｗ