003STの皮むきツーリング

昨日交換したV11のタイヤ、BT-003STの皮むき目的でツーリングしてきました。湾スカ→作手→本宮山→足助ってなルートで。

とりあえず、走り慣れていて皮むきに相応しい峠ということで、タイヤ交換をすると大抵の場合湾スカに行きます。グリップもいい道なんでねw 家を出た時間は遅く、だいたい13時半頃に現地に到着しました。で、軽く2,3周してイイ感じに食いついてくれることを確認して終了(写真はこの時点で撮ったものです)。あとは15時ごろまで駄弁ってました。この時点でも走らせるのがなかなか楽しく感じてはいましたが、それほど根詰めて走ったわけではないので、この時点でのタイヤに関する感想は「ふつー」程度。

で、駄弁っている最中、というか、現地に私が到着した時に、湾スカ周辺の空が黒い雲で覆われてきまして、現地にいた人たちに「雨男復活したかぁ?」見たいにからかわれましたw その後、日差しがさしたり曇ったりを繰り返していましたが、15時くらいに本格的に暗くなり出してきたので、みんな撤収。結局降らなかったんですけどね。で、ここで私は「きっと降らないはず!」と賭けに出て、そのまま帰宅するのでなく、作手方面に山道ツーリングに行くことにしました。

で、R473で北上するために、湾スカから1号線方面に下りていきます。このとき、前に一般車両がいたのでその後ろをのんびりついて行ったのですが、そこである発見をしました。発見というと大げさですが、ハンドリングがニュートラルなんです。エンブレを効かせながら、ハンドルにはほとんど触らないくらいのつもりでゆっくり道なりに進んでいたのですが、こういう場合、いままでのタイヤならハンドルがセルフステアの角度以上に切れようとするんです。いや、ハンドルに力を加えずに曲がろうとする時にハンドルが切れようとする現象をセルフステアと言うのであれば、セルフステアに間違いないのですが、いままでのV11の場合、「コーナーのRとその時の速度によって生じる遠心力とバランスさせるのにちょうどいいバンク角」までバイクが倒れる前に、ハンドルが必要以上に切れることで(遠心力をある程度無視すれば)バイクが十分傾いていなくてもそのコーナーを曲がることができる、そんなハンドルの切れ方をしていたのです。つまり何が言いたいかというと、「セルフステアに任せっきりにすると、ハンドルが切れすぎるせいで遠心力につりあったバンクが出来ない」。こんなハンドリングだったのです。これは、V11CafeSportのOEMだったメッツラーのスポルテックM1(だったと思う)、その後のミシュラン PilotPower、ピレリ ディアブロ・・・なんだっけ?w (現コルサIIIの前モデルだったと思います)、ダンロップ Qualifire、そして前回のディアブロ コルサIII。いずれもこの「必要以上に切れ込む」ハンドリングがあったと記憶しています。それ故、V11に限ってはコーナーの度にイン側のハンドルを押すことでハンドルが切れるのを抑制して走っていました。ニュートラルなハンドリングのバイクでこれをやったら「ハンドルを抑えすぎてバンクに頼った走り方になってる!」と怒られるところですが、今までそういうもんなんだと思っていたのです・・・ しかし今回の003STは、不思議なことにそれがありませんでした。セルフステアで切れすぎる前に、コーナーの遠心力に応じたバンク角になってピタッと安定。V11で手を離しながら曲がれそうな気がしたのは(実際は湾スカから1号線に下りる道は非常に狭くタイトなので、そこまで器用なことは出来ませんでしたので、「気がした」だけです)V11に乗り始めてからこれが初めてです。

そんなわけで、今までV11ではやったことがなかった「セルフステアを意識したライディング」でR473以降の山道を走ったのです。もうね、目から鱗どころの騒ぎじゃないですよ。V11が普通のネイキッドバイクとして走らせることができるんです。V11らしい癖を感じたのは、ぐるーっと回り込んだコーナーで、Rや角度が読みきれずにコーナリング途中でアクセルを開け閉めした時、縦置きエンジンゆえの左右に降られる力がステアリング角度を乱した、ってことくらいでしょうか。アクセルワークさえ丁寧にしてやれば、あとは若干リアヘビー気味なネイキッドバイクになったのです。なので、今まで突っ込みは慎重に、立ち上がりができそうになったら一気にリアに荷重を移してアクセル全開で瞬発力を生かした走りをしていたのですが、今回は突っ込みもスポーツ車っぽくフロント荷重を意識した1次旋回ができるようになりました(出来ているつもりで走っていました)。そうすると、フロントタイヤが消しゴムのように潰れている感触もなんとなく分かり、グリップ感が凄いのも体感できました。なんか、メリットのスパイラルというか、良くなったことが次の良いことを引き出してくれる感じで、本宮山以降はもう幸せの絶頂状態でしたw

何でこんなことになったのかはよく分かりません。無理やり解釈すると、昨日感じた「ちょっと傾けるとどんどん傾こうとする感触」が効いているのではないかと。つまり、コルサIIIなどのようなニュートラルなハンドリングのタイヤに比べて、ハンドルが切れ込もうとするのにかかる時間よりも短い時間で、遠心力に適正なバンク角まで倒れ込む。ハンドルが切れることで曲がるよりも、バンクで曲げることを優先しているタイヤならこういうことが起こりうるんじゃないかと・・・ ハンドルの切れってバンク角と完全に独立したもんじゃないはずなので、この理屈は論理破綻を起こしている気もするのですが、今の私にはこう解釈するのが一番しっくりきています。

・・・・・・ま、こまけぇこたぁ、いいんだよ!の精神で、ハンドリングが良くなったことを素直に楽しみたいと思います。とにかく、うひょー!とサーキットを走りたい気持ちで一杯です。今までになく面白いんじゃないかなぁ。・・・あ、サーキット走行で一番辛いのはあの重さだってこと、忘れてたw 重量はよほど金をかけないと変わらないよなぁ・・・
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