セパハンの乗り方の一考察

土曜日の話です。新しく出来たR23のバイパスを物珍しそうにきょろきょろしながら流していると後ろに気配が。ミラーでしげさんと確認。その後R248に出るところを左に曲がろうとしたところ、右だと教えてくださって、そのあとはずっと先導してくださったのですが、その走りを後ろから見ていてはたと気づいたのです。

675に乗っていて、まぁ、なんと言うか、とにかくいろいろ乗れていない自分に不満が山積みなのですが、フォームを何とかしたいなというのもその一つ。バーハンに慣れた体にセパハンの乗り方は分からないのです。一番皆さんに身近な例で言うと、XJRさんや転倒無視さんのフォームは完全にバーハンに特化した乗り方だと思います。上体は立ち気味で、とにかくリア荷重を重視。旋回性を上げるために体をインには入れますが、上体などの姿勢はほぼ平行移動。お二人ともコーナリング中に正面から見ても胸の前面が見えますよね?そういう乗り方。私はV11のセパハン化以降は多少意識して前傾をしようと思っていますが、美浜ではRが小さくなるにつれて上体が起きてきます。Rが大きいと(1コーナー)どんな姿勢でも余裕があるのですが、Rの小さいコーナーはどうもガチガチになっているようで(もしかするとハンドルを押さえ込んでいるかもしれない)、フロントが滑るなどの突発的事態に対応しようと思うためか、上体を立ててリアタイヤに乗るような乗り方になってしまいます。個人的には教習所などで開かれる安全運転講習会で身に付いた乗り方なんじゃないかなと思っています。あー、こう書くとバーハンドルに特化した乗り方ってわけじゃなさそうですね。いや、でもいろいろな方のフォームを見てきて、「バーハンドルの乗り方」という分類に入る乗り方を私もしているみたいだなぁ、と思っているのです。

前置きが長くなりましたが、要は上記の「上体が立ち気味で、とにかくリア荷重を重視」な乗り方は、675には全く通用しないと言うことです。675の姿勢は、極端に言うと上体を出来るだけ立てたとしてもリアとフロントにかかる荷重は半々、って感じで、間違いなく前傾姿勢スポーツバイクです。上体を垂直に立てたらハンドルに手が届きません。てことで、私と675の付き合いは、そういう姿勢に慣れる事から始めないといけないのです。でも、とりあえず走らせることは出来ても、体になじんでいません。長年セパハンライフを続けていてこの手の姿勢が当たり前になっている人たちとの年季の違いを密かに感じています。とにかく、この姿勢に慣れるきっかけが欲しい。そう思っていたところ、先日のしげさんの走り(と言っても車についてののろのろ運転です)を後ろから眺めていて気づいたのです。そうそう、実は密かにしげさんの力みの無いフォームと言うのは気になっていました。イシカワさんやAPEX君、おこま君あたりのフォームはアグレッシブですが、形だけを真似しようとしても速度がある程度無いとバランスが崩れるフォーム(という私の感想)です。が、しげさんのフォームはとにかくニュートラル。個人的にはセパハンスポーツバイクを乗るフォームの基本はアレだ、と思っています。

で、ようやく本題ですが、そのしげさんのフォームを私流に表現すると・・・

中腰で、肩幅くらいの大きさの荷物(ダンボールとか)を腰の高さくらいまで持ち上げ、胸の前に持ってきているイメージ。上半身は伏せた状態。荷物に上半身が覆いかぶさっている姿勢ですね。そこから曲がりたい方向に向かってその荷物を放り投げる・・・寸前までの動作。私が一番最初にイメージしたのはバケツリレー。隣の人が置いたバケツを持ち上げて逆側によっこいしょ、と。そんなイメージ。

上半身、特に両腕周りがフリーなんですよね。ハンドルを押さえていない。私は今までしがみついていたようで、特にイン側の腕が突っ張り気味。そうじゃなくて、コーナー出口に向かってハンドルをよっこいしょと持っていくようなイメージで上半身が動けたら、自然なフォームになるかなと思いました。副次的なメリットとして、そのようなイメージでコーナーの出口に向かえたら体の全面、特に胸をコーナーの出口方向へと向かわせることが出来、視線も出口を向く、という教習所でも教わることが実践できます。そして下半身もアウト側に相当する足(右コーナーなら左足)はイン方向に捻り込むような動作をするため、タンクの外足ホールドの動作に繋がる、とか。イン側の足は「荷物運び・バケツリレー」のイメージにおいては軸足のような役目になりますが、その為にはアウト側斜め下に踏み込む動作が必要になります。この方向は丁度ステップからリアタイヤ設置面に向かう方向。これもライテクでは時々表現される動作ですよね。こんな感じで、「荷物運び・バケツリレー」のイメージって結構バイクのコーナリング動作と共通点が多そうだな、と思いながらしげさんの後ろを走っていたのです。もうね、しげさんのフォームは正に、ハンドルを中腰で持って「よっこいしょ」って感じなんです!w いや~、いいもの見せてもらいました。現時点の最大の問題点は、スピードが出ている大きなGがかかっている時に同じように出来るのかは不明、というあたりでしょうか。これもその速度に慣れれば実践できるんじゃないかと思っていますが。

と、久々にライテク自己理論をつらつらと書いてみましたが、「私には」ストンと自然に納得できるイメージだということです。上記の文面を見てさっぱり分からんと思った方はすっぱり忘れてくださいw ライテクだけじゃなく、勉強であっても、スポーツや楽器などのいろんなテクニックなども、自分で「ああ、これか」と納得できる表現・事象ってのを見つけると、早く身に付くんですよね。百聞は一見にしかず、みたいな感じでしょうか。今の場合「見」は「見つける」ですけどねw とにかく、私にはこの「荷物運び」イメージが今後の指針となりそうです。

まずは土曜日の朝練で実験、かな。ただ、そういう意味では試行錯誤段階・移行期ですので、ペースはがくんと落ちると思います。邪魔になるかもしれませんが・・・朝練ならまぁ真ん中くらいのペースは維持できるんじゃないかと・・・
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コメント
 
 
 
なるほど (konishi)
2007-04-05 00:30:15
すーっと最後まで読み終えました。
「荷物運び・バケツリレー」とは言いえて妙ですね。
675などのタイプはフロントに仕事をさせてあげられるようにするのがまず第一でしょうし、そうなるとサスペンションも見通しが立つんじゃないかと思いました。

私も早く走りたいです。
 
 
 
Unknown (嘉平)
2007-04-05 01:06:00
>konishiさん
実際に動作をしてみると、konishiさんお気に入り(?)の
二軸理論っぽい動きもありそうかな、と思っています。
ただ、この点に関しては私が「二軸理論」を消化できていないので文章で説明できません。
konishiさんとして体感できそうなら、お役に立ててください(^^;
それも百聞は一「見」にしかず、かなとw

675のサスに関しては・・・私の中ではバネレートの変更の必要アリ!と思い込んでいます。
「思い込んで」というのがミソで、思い込みが可能性をつぶしてしまっている、という可能性は否定できません。
が、もっと弱いバネなら「ダンパー主体の動き」にできるのに、
今のバネに合わせてダンパーを強めたらガチガチになって動かないサスになるんですよね。
という事実がある以上、やはり、最低でもバネ交換かな、と思っています。

konishiさんがサーキットを走れるようになる頃には、私の問題も解決したいですね。
 
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