でーごせん

去年の年末くらいから既に噂に上がっていたD5000。それが昨日ついに公式発表されました。

ニコンのニュースリリースはこちらで、製品情報はこちら
いつものImpressの記事はこちら

当初の噂では1月に生産終了したD40の後継といわれていましたが、600万画素のCCDなんていろんな意味で時代遅れなわけで、それじゃぁD90の1230万画素CMOSが有力候補だろうと思われていました。実際、そのとおりになったわけですが、それってもはやD40の後継という位置付けとは言えないんじゃ? むしろ廉価版D90(AFモーターを省いているから「廉価版」の位置付け)と言うほうがしっくり来るような。現にImpressの記事ではD60とD90の間の位置付けと表現されていますが、まぁ当たらずも遠からじといったところでしょうか。少なくとも私はその表現で大きく外しているとは思いません。

ただ、それだけで済まない特徴があります。バリアングル液晶です。これは今までのニコンのデジイチにはなかったメカニズムです。これが付いたことで、サイズはD60(D40と筐体は基本的に同じ)のコンパクトサイズに比べるとどうしても大きくならざるを得ません。重量もいくらかは増加するでしょう。それは上記のImpressの記事の一番最後にある比較表を見ればよく分かります。D60が495g、D5000が560g、D90が620g。AFモーターを省いた分D90よりは軽いけれども、バリアングルの分、D60より重い、ちょうど中間の位置付けになっています。重量が増したことは残念でしたが、バリアングルというのは個人的には魅力的です。ローアングルやハイアングルで撮らざるを得ない場面で、人間が無理な姿勢をせずに済むのですから。人ごみの頭の上から撮りたい時などに極めて有効だと思うのです。普段は正位置にしていれば、65gの重量増以外は、今までのデジイチと同じ扱いでいいわけですしね。唯一の不満は、バリアングルのヒンジがカメラの下部にあることでしょうか。パナソニックのDMC-G1など、バリアングル採用モデルは多くの場合液晶の左側にヒンジがあります。D5000でこんな変わった位置にしたのは、液晶の左側のボタンを他のニコンデジイチと共通にして、買い替え層に違和感を持たせない配慮なのでしょうか。しかし、この位置は自分撮りの時には明らかに見難い位置だと思いますし、三脚にセットする際にはもうアウトですね。ま、私の場合は自分撮りは全く想定外ですので、それ以外の想定できるシーンで下部にヒンジがあるバリアングルでは都合の悪いシーンは思いつきませんが、それでもまぁ、ちょっと思い切った場所にしたなとは思いますね。

その他の特徴としては、「ターゲット追尾AF」や「静音モード」なども記事には挙げられていますが、私個人としてはAFの測距点が11点になり3Dトラッキングに対応したことが大きいですね。D40~D60のエントリー機は測距点が3点とあまりにも寂しすぎましたから。多分、D40に一つ、上位機種と同じ機能を追加できるとすると何を選ぶ?と言われたときに、私が迷い無く応えるのが測距点の増加ですw それが(一応)エントリー機に採用されたということは、今後のエントリー機の測距点は最低でも11点を採用してくれるのでは?という期待が持てます。

「静音モード」は一部でいろんな憶測をよんでいるみたいですね。ミラーレス撮影が可能なモードなんじゃないか?などと・・・。しかし、ファインダーはペンタミラーとはっきり書かれていますから、LVF(ライブビューファインダー)ではない=ミラーレス撮影するなら背面液晶によるライブビュー撮影限定になる、はずです。それってもはや一眼レフじゃないですよね。「静音モード」は赤ちゃんを起こさないように、とか、演奏会などで邪魔にならないように、というシーンで使うモード、というような説明がニコンのHPでされていますから、それをどう判断するかですが・・・そんなシーンのためにミラーレス撮影モードを用意するのは機構的に無駄が多すぎるでしょうから、きっとシャッターのどこかに音が小さくなるようなギミックがあるという程度のことなのでしょう。個人的に、やはり一眼レフのファインダーはLVFではなく、実際の光が目に入ってくる仕組みであって欲しいものです。

で、総合的にD5000の機能を見直してみると、D60とD90の良いとこ取り(動画が「良いとこ」に入るかどうかは人によりけりでしょうが、ライブビュー機能がある以上は動画のプログラムを導入するだけで他に何も不都合は生じないのですから、あっても良い機能だと思っています)にバリアングルをつけた、というように思えます。AFモーターはエントリー機にはつけない、というニコンの明らかな意思表示でしょうから、こればっかりは仕方ないでしょうね。全般的に見て、値段も含めてそこそこ気になる機種の登場という感じでしょうか。ただ、「D40の後継」ではありませんよね。買い足しなら無きにしも非ずですが、買い替えはちょっと考えられません。で、買い足す余裕は今ありませんので、様子見、と・・・。D60ボディが発売当初75000円程度で今40000円を切る値段ですから、このD5000が4万円台になれば、手を出してみるかもしれません。ずいぶん先の話ですけどねw あ、そう言えばD5000のレンズキットには18-105VRとの組み合わせがありませんね。ちょっと便利な標準プラスアルファのズームレンズだけに、これと組み合わせたレンズキットはかなり魅力的なんですが・・・。やはりD90の付加価値の一つ、なんでしょうかね?付加価値になるのか良くわかりませんがw
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« MOTO1オールス... また西浦でコソ練 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。