11月19日 西浦NoLimit

昨日11月19日は、スパ西浦モーターパークで「NoLimit」という名前のレース形式のイベントがあり、そちらに出てきました。

このイベントは西浦のレースなどでカメラ撮影をしてくださっているOffice25安藤さんの企画で、今年の西浦の会員レースだったか、その前後に走りに行った際にお声掛けいただいて、「是非に」と言って参加登録させていただきました。会員レースの9月はまだ足のケガが治り切っておらず、実際にS字の切り返しなどで踏ん張りがきかなかった時期でしたが、11月までに走り込んで鍛えれば何とかなるだろうと考えてのことでした。10月にほぼ毎週のように走っていたのは、このイベントが目標だったからでもあります。実際、1時間枠を走り切る程度には体力も戻ってきました。問題はタイム自体が戻ってないことですが・・・

タイムを稼ぐには、まずはタイヤを新しくすることから、ということで、だちおさん他にさんざんネタにされたダメタイヤを使い切り、前後新品のレーステックK1にしました。前回の交換は3月で、鈴鹿での追突事故の直前です。よく考えたら追突された時に履いていたタイヤをずっと使っていたんですね。なんと縁起の悪いｗ　そんなわけで気分一新の新品タイヤ。これでどれだけのタイムが出るのか自分でも想像がつきません。58秒は切りたいなぁ、くらいの緩い気持ちで準備を進めます。

準備は駐車場にて。NoLimitは11時枠の貸し切りで行われるため、それ以外の枠、特に朝一の9時枠は一般走行枠です。その走行が終わるまでは9時枠走行車が優先なので、早めに到着しても駐車場で待機です(9時過ぎくらいに到着しました)。私の場合は発電機がありますから、スペースさえ確保できればどこでもさほどは困らないんですが。ちなみにゼッケンの3番は会員レースの番号を使わない人＋申し込み順　のようで、早いこと申し込んだつもりでしたが私の前に二人もいたようです。（と思ったらyuukinさんとだちおさんでしたｗ）

天気も上々。前日の土曜日は週間天気予報で晴れ予報だったのに曇り時々雨＋強風という最悪のコンディション。なのに肝心の当日は比較的穏やかな風に、気持ち良い快晴。気温も11時で13.4℃。11月後半ということを考えたら十分すぎるコンディションです。安藤さん、持ってるなーｗ　

スケジュール的にはちょっと慌ただしくて、11時ちょうどから10分間でカテゴリー①グループ（ガチレース組）のタイムアタック予選。12分から10分間でカテゴリー②グループ（エンジョイレース組）のタイムアタック予選。これらのタイムを元にグリッドを決めて、11時24～26分にカテゴリー①グループのコースイン＋レーススタート。11時35～40分にカテゴリー②グループのコースイン＋レーススタート。分単位で慌ただしいですが、西浦側と安藤さんでかなり綿密に打ち合わせされたようで、進行については滞りなく進められ、丁寧に進行してくださったスタッフの方々には本当に感謝しております。

というわけで11時に走行開始、即タイムアタック。と言っても私の場合は今の自分の走りに自信がないのでちょっと後ろの方に並びました。目の前がokwさんだったりキイロメさんだったりしたので、あわよくば引っ張ってもらおうという目論見もありましたがｗ　とはいえ、路面温度とタイヤが新品ということを考えると一周目から全力で攻める気にはなれず、ちょっと油断した隙にお二人はどんどん離れていく・・・。私はと言うとタイヤのグリップの感触を確かめながら攻めていき、1周目59秒2、2周目58秒5、3周目57秒8と、徐々にペースアップしていきますが、57秒半ばが越えられない。ここ最近のゴミタイヤでの走りが体に染みついているのでしょうか。ただ、幸いにしてしばらくクリアラップで走れた（多分、okwさんとキイロメさんに離されたことが功を奏した）ので、自分の走りを見直しながら走り続けると、S字(進入速度)と2ヘア(立ち上がりのアクセルを開けるタイミング)でわずかに詰められそうな感触があり、それを何度か試したところ、何とか57秒2が出たところで走行終了となりました。56秒には入れたかったですが、まだS字の切り返しなどで左足のぎこちなさが残っていて、攻め切れませんでしたね。最後までうまくいかなかったのが3ヘアから最終立ち上がり。本来は「3ヘアを立ち上がった時点で直線加速」という気持ちでアクセルワークなりラインなりを考えているのですが、最後までイメージ通りには走れませんでした。ここをうまくクリアするだけで、今の体調でも57秒はギリギリ切れるんじゃないかなと思っていますが、今後の課題ですね。

さて、タイムアタックでホッとする間もなく、グリッドの確認をしたらすぐに決勝コースインの時間。巻いたウォーマーもすぐに外してすぐにコースインです。そして決勝レース。グリッドスタートは2022年10月の会員レース（ブログの記事にし忘れてます）以来です。グリッドは5列目真ん中なので、作戦などは考えようがありませんｗ　とにかく走り出して1コーナーの様子を見てから考えよう、って感じです。周りはみんな私より加速が良いですから、スタートでは置いて行かれるとは思っていましたが、1コーナーのポジション争いをうまくやればグリッドと同じあたりは狙えるんじゃ？と考えていました。

そしてシグナルが消えてスタート！ クラッチミートは失敗しなかったつもりですが、やはり加速で周囲に置いて行かれます。そういう状況になってむしろ冷静になり、電光掲示板の下あたりでは加速することよりも前方の密集具合を観察していました。その瞬間は誰がどこにいるってのをおおよそ把握して自分の入るスペースを考えていましたが、ブログを書いている今現在は忘れていますｗ　けど、確かネイキッドの方（スピードトリプル？）がほぼインベタを狙いそうな位置、キイロメさんがど真ん中で他の車両の後ろについて苦しそうな位置、グリッド右隣にいたokwさんが大外でまくる気満々の位置、ってのはなんとなく覚えています。トメさんのグリッドだったら私もインベタ狙いでキイロメさんの内を狙っていたと思いますが、そこに入るには自分の位置が悪い。ということで大外狙いに変更。okwさんの後ろをたどりつつ、イン側でコーナーリングスピードを稼げない人たちを抜く作戦にしました。2コーナーまでに鼻を入れることで、イン側の車両のアウトに膨らむラインを塞いだ形になり、2コーナーでアウトに膨らめないと3コーナーが苦しくなるので・・・ということで引いてもらい、前にいた何台かを抜くことができました（誰を抜いたかまでは確認できていません）。これ、技量が同じ程度の人たちと走るレースだからできますが、技量がわからない人だとそのままぶつけられる可能性もあるので、フリー走行では絶対にできません。塞がれた人は不満でしょうが、これもレースの醍醐味なので。

3コーナーからは直前を51番さん（だったと思う）が走っていて、加速では負けるものの、S字進入でイン側が空いたのでブレーキングでねじ込み。手前が密集していたから51番さんがすぐに曲がってこないだろうと読んでの作戦でしたが、それが良かったのか悪かったのか・・・。直前の密集している中でだちおさんがまさかのハイサイド！ 私がS字に差し掛かるころにちょうどS字の切り返しポイントあたりで左にだちおさん本人、右に転倒車両が横たわっており、正面衝突も覚悟する位置関係。幸い、直前のS字進入のブレーキングはポジション争い優先のため、普段より強めのブレーキングだったのでかなり速度が落ちていて、急減速して正面衝突を回避。そのまま右に避けていこうとしたのですが・・・なんと車両が近寄ってくる！ まだこけた車両が回転しながら動いていたんですね。で、「近寄ってくるなー！」と思いながら通り過ぎようとしたんですが、ちょっとリヤタイヤに蹴られた感触がありよろけてしまいます。ただ、それだけで済み、何とか態勢を立て直せたので、改めて1ヘアに向かって加速。その際、一瞬おかちん君のパニガーレが芝生から出てきそうなのを横目で見て、「あの状況で芝生に避ける判断もすごいし、芝生に足を取られてこけたりしないのもすげぇ！」と感心してました。だちおさんのことも怪我が気にはなりましたが、もうこれ以上は頭のキャパを他のことに使うと走りに集中できなくなるので頭から除外。と言ってもこの後は「S字の真ん中に車両が転がっているんだから赤旗が出るかな？おかしいな？しばらく走ってもイエローのままだ」ってことと、だちおさんの車両にぶつかった箇所が走りに影響がないかどうか、ってことが気になって、やっぱり走りに集中できませんでした。結局、ストレートに戻って1，2コーナーに来たところで今度はokwさんがグラベルを滑走しているのが見えて、気持ち的には意気消沈。抜くことよりコケないようにする方が大事だ、と思い始めたところで赤旗が出て走行終了。

レースとしては実質1周しないで終わったようなものですが、一番の醍醐味であるスタートからの密集の中での抜きつ抜かれつを体験できたので、個人的には満足。知り合いが二人もコケてしまったのが残念と言うか悲しい、って感じですね。okwさんの体は大丈夫そうだったのでちょっとホッとしましたが、やはりだちおさんは痛そうで、心配でした。ハイサイド転倒したのに、1周して戻ってくる頃には車両を起こしてグラベルに退避していたのはすごいと思いましたけどね。レースやってた人は体が痛くてもそっち優先で動けるんだー、と。とにかく、まずは体を治すこと優先に、お大事していただきたいと思います。

走行終了後、車両の片づけをしていると、だちおさんの車両に蹴られた個所を発見しました。走行中はリア周りに当たったと思っていましたが、こんな横っ腹だったとは・・・。そりゃ、確かにバランスを崩します。良く立て直せたな、俺ｗ　タイヤは15周程度の走行なので、まだまだ元気です。特に変な減り方もしていないので、セッティングも合っていると思って良さそうですね。次回、西浦のフリー走行でしっかり56秒台の走り方を思い出したいです。

結局赤旗中断でレースは終了しましたが、この日はレースよりもメインイベントとしておかちん君の結婚祝い、というのがあり、カテゴリー②グループの決勝も終わった後でメインストレート上で花束贈呈と集合写真撮影がありました。こういう粋な演出で企画してくださった安藤さんやスタッフの方々には深く感謝いたします。本当にありがたいことです。イベントとしても、「やっちゃったー」って人はいましたが、それでも笑顔で終了できたのは良かったと思っています。やっぱりみんなレースするのが好きなんですね。私はグリッドからのスタートは人生で3回目（西浦のスタート練習は除く）ですが、走行前のドキドキする緊張感も、前方をどうやって抜こうかと考えながら走る非日常感も、普段の練習走行では味わえない気持ちなので、今後はなるべく参加したいと思います。

安藤さん、スタッフの皆様、楽しい一日をありがとうございました。