鈴鹿フルコースライドオンで追突されました

3月21日(火・祝)の西浦の話を書いてから、今日のフルコースライドオンの話を書こうと思ったのですが、事故があったので、こちらを先に書きます。

本日、鈴鹿のフルコースライドオンの枠がありました。年に数回しかない平日休みが取れる時期の枠ということで、日程が発表されてからずっと楽しみにしており、天気予報もこの上なく良好(晴れで最高気温20℃予想、風も弱い)と、この日に走らなかったら後悔するレベルでしたので、バッチリ予約取っていきました。14時30分枠だけw 2枠目は16時スタートだったので、気温が低そうとか影ができそうとか西日が眩しそうとかで、「その日の調子が良くて台数も少なめなら、当日予約でいいか」という考えでした。今から思えば、この選択のおかげで2枠目の5000円を無駄にせずに済みましたw

ただ、全体の1枠目はベーシッククラスの13時45分開始。ベーシッククラスのほうが人が多いし、早めに行かないと混むだろうなぁ、と思い、私としては少し早めに家を出たのですが、道中がメチャクチャ混んでいて、土日よりも時間がかかりました。お仕事のトラックが多かったからね、仕方ないね。こっちは遊びだもんね。

というわけで到着は13時30分。自分の枠のブリーフィングが13時45分からだから車両の準備をしている場合じゃありません。しかも空いている場所がない!開放されているピット全部を回って、ようやく一箇所、電源を使えるところを発見したので、周辺にいる人に挨拶して確認してから使わせてもらいました。バイクとスタンドとツナギをその場所に運んだところで13時40分だったので、ウォーマーは巻かずに慌ててブリーフィングルームへ。

知り合いは・・・と見渡すとMAXさんがいらっしゃったのでちょっと安心。トメさんとかスミちゃんとか、今までよく顔を合わせていた知り合いはレーサー枠に移ったとかで、ライドオン枠では知り合いに合う確率が減っていきそうで寂しいです。ただ、今回の件でライドオン枠(ナンバー付きの自分のバイクで楽しく走る枠)でも怖いと感じたので、今後の鈴鹿を走るかどうかは未知数です。これまで走ったことがない友人には、走らないことを勧める人になるかもしれません。

さて、時間はギリギリだったものの、車両自体はそれほど手を加える必要がないので、なんとか走行時間には間に合いました。ウォーマーも、フロントはちょっと間に合いませんでしたが、リアは温まってくれていたので、空気圧調整も適正にできました。この日はちょっと期待していたんです。フルコースを走ること自体は久々ですが、気候のコンディション(冬の寒空だとアブレーションが出た)とタイヤのコンディション(2時間目)が良く、体調のコンディションが戻りつつある(西浦を思い出しつつある)ので、鈴鹿もベストとは言わなくても、30秒フラット台には入れられるんじゃないか?と。ここのところ35秒や34秒でウロウロしてましたからね。32秒で喜んでいてはいけない。ベストの頃に戻さねばならない。ということで、この一週間は動画を見てイメトレをしっかりしていましたw

そのイメトレから導いた今日の課題は、「ブレーキを掛けすぎないこと」。かなり昔に、雑誌か何かで読んだ記憶があるんですよ。「鈴鹿はコーナー進入だからといってガッツリブレーキを掛けると一気にタイムが落ちる」と。というわけで、速度を残すブレーキを心がけました。特にデグ2とMCシケイン。速い人の動画を見てると、ここ最近の「頑張ってるのにタイムが出ない自分の走り」と、この点が大きく違いそうだと感じました。他のコーナー(例えばスプーンとか最終シケインとか)も遅いんですけどね。意識すれば修正が可能そう、と思ったのが上の二箇所ということで。

さて、走行開始。準備がギリギリだった割には結構前の方に(8番目くらい?)並ばせてもらいました。位置取りも重要ですしねw 内田選手もいらっしゃるので、あわよくばついていけないか・・・と思ったら、もっと速い人と一緒に消えてしまいましたw ただ、ちょうどいい具合に私の前の人は速く、私の後ろの人たちはそれほどでもない(リッターで直線で抜いてコーナーで蓋をする、というようなことがない人)ようだったので、33秒位で様子見で走っていたら、裏ストレートでR6の人に抜かされました(R6速い!675が遅いのかもw)。いつも動画で参考にしている人っぽい!と思って、めっちゃ頑張ってついていこうとしました。1周だけは後ろ姿が見える範囲で付いていったつもりですが、MCシケインで離され、スプーンでは進入と出口とで距離が倍くらい離れた気がしますw でも、上で課題にしていたデグ2とMCシケインは「なるほど」とか「やっぱり」と思えるところがあったので、大変参考になりました。で、そうやって付いていった周で31秒5くらいだったかな?(マグネット計測器のLapShotでの表示。事故によりデータが消滅したので、スマホのGPSで取ったデータを参考にしています)一周で戻ってきても、ストレート上でまだその姿が見えていたので、「もう一周!」と頑張りましたが、また31秒6くらい。もう一声が欲しいなぁ、と思って次の周に入ったところで赤旗。その赤旗の原因になる転倒がどこだったのかわかりませんでしたが、とりあえず一旦ピット・インしたのでランホットの空気圧を測って調整して、赤旗解除に備えます。

5分くらいで赤旗解除されたので、また早めにピットレーンに並びに行って、今度は5番目くらいだったかな? よし、次こそは!と思ってコースインすると、前の方が微妙にペースが合わない。どこかで抜きたいと思っていたところ、ヘアピン立ち上がりでミスをされたので、その横を通り抜けて、「MCシケイン、遅くてすみません!その後で頑張るので!」と思ってシケイン立ち上がり以降全開にして、全力走行のときと同じように走ります(この周回、コースイン周なんで、無理する必要なかったんですよね)。そしてスプーンに進入しようと左にバンクしてクリップについたと思ったあたりだったかな?急にリアの接地感がなくなって、バイクがすっ飛んでいって、自分はスプーン進入速度でバンクしている姿勢からバイクを剥ぎ取られた姿勢になりました。多分、四つん這いのうつ伏せ姿勢、みたいな?その時点で左の膝の内側が路面で擦れているのを感じ、「あーー!ツナギに穴が空いた!」と考えていました。そこから体勢を変えようとすると回転して却って怪我が大きくなると思ったので、流れのままに身を任せつつ、「あー、これ、明日の仕事、怪我して出ていったらなんて言われるだろう?」とか、最近の大怪我を負った仲間内を思い出したりとかしてました。で、スプーンのセーフティーゾーンとグラベルの境目くらいのところで止まったんですが、その時点では正直、まだ何が起こったのかよくわかっていませんでした。いや、コケたのはわかる。体が痛いのもわかる。けど、コケるような操作はしてなかったはずだし(上で「全力走行のときと同じように」と書きましたが、もともとスプーンは遅いので、コケるほどではないと思っていた)、なんでリアが抜けたん?あ、バイクどこ行った?・・・あ、グラベル超えてクッションに当たってるな。これは被害が大きそう。あれ?立ち上がるには左足が痛いぞ?・・・このへんまで考えて動けなかったところ、後ろから「大丈夫ですか!?」と声をかけられました。「大丈夫だったらスプーンをクリアしてるよなぁ」とか明後日の方向に考えが行きながらも、体のことだと思い直し、左足が痛いけど、これは骨をやっている痛みではないから「大丈夫」と返答したような、「左足が痛くてちょっと立てない」と返答したかも・・・?この辺の記憶が曖昧ですが、頭を打って混乱しているのではなく、「失敗してないのになんでコケたん?」ということからくる「気持ちの30%くらいはまだ走り続けている」というふわっとした気持ちでいたので、反応が鈍かったり当時の状況を覚えきれていなかったりしたのです。呼びかけている人の肩を借りて立ち上がり、とりあえずスプーン進入真正面に突っ立ってたらまずいな、と気がついてガードレール裏の待避所まで移動して、ようやく「あ、今の人に追突されたのかな?」と考えられるようになりました。その頃には、その人は自分の車両を起こして動くかどうかを確かめる作業に入っていたので、話は何もできませんでしたが、とりあえずツナギに書かれている名前から、「ああ、あの有名な人か」とだけは認識。速いからスプーン進入で抜くつもりが、イン付きの早い私の変な癖のせいでラインが塞がれて追突という感じかな、と考えたところでサーキットの方が到着。救急車で運んでいただき、医務室で状況を診てもらいました。

結論から言うと、体はまぁまぁ大丈夫です。左膝が気になりましたが、擦過傷と打ち身的な痛みだけ。一番きついのは、左膝を擦りながら滑走していたときに左の股が開いたのか、股関節(というか、外&後ろ側の腿の筋?)を伸ばしたようで、歩くときに左腿を上げるのに苦労します。座っているときはほとんどどんな姿勢でも痛みは無し。あとは右手の平を地面に平手打ちしたみたいに叩きつけたようで、今現在も5つの指先全部がジンジンしています。キーボード打ちながら、「指先がきついな」なんて思ってます。ただ、そのような打ち方で、親指の付け根や小指の下側が打ち身もないのはちょっとすごいなと。この程度で済んだのはクシタニ様のツナギとグローブのおかげなのでしょうw 比較的新しいツナギだけど、守ってくれたことに感謝。新しいツナギだけど。破れたけど。・・・(泣)グローブはほつれたり、手のひらのカーボンプロテクターが剥げたりはしているものの、破れてはいないのでギリギリ使えるかも? 近いうちに新品は買うけど、予備に取っておきます。

とりあえず、そんな感じで事故りました。事故られました、かな。自分の操作ミスによる転倒じゃないのがもやもやしています。「遅いから」という「ミス」だと言われたらそうなのかな? でも、ガチンコのレースじゃないんだしねぇ・・・。医務室から帰ってきたらMAXさんがお見舞いに来てくださいました。走行終了直後でしんどいだろうにありがとうございます。また、転倒前にヘアピン立ち上がりで抜いた方がMAXさんのお知り合いだったようで、一緒に来てくださり、当時の状況を教えていただきました。こちらもありがとうございました。状況がわかって、頭が落ち着いて整理できました。けど、「怪我と弁当は自分持ち」だから仕方ないんですが、やっぱりもやもやしています。きっと、先日のポルトガルGPでのオリベイラって、こんな気持だったんだろうな、ってw

車両はハンドルが折れたりしてますが、意外とまっすぐ動きました。鈴鹿のピットの勾配を利用してですが、一人でトランポに積めましたし。まぁ、「まだ走らせるの?満身創痍やん」と色んな人に言われていますがw 西浦で55秒とか、675でやりたい目標があるので、それまではまだ、ね。なんとか、ね。
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コメント
 
 
 
Unknown (だちお)
2023-03-31 07:57:42
えーー!!!
嘉平さんもやってしまいましたかー!(^◇^;)
このところ仲間内で不幸が続いてたので、
みんなで気を付けようって話してたのに…
『怪我と弁当は自分持ち』て昔からいうけど、
それは自己責任って意味で分かるけど
でも追突されたのは納得いかないしモヤモヤしますよね(^_^;)
それでもサーキット内だからなんやかんや請求する訳にはいかないし…
ピカピカのツナギが一気にボロボロになってしまいましたね
特に穴が空いたのはショックですよね〜(^^;)
お身体の方は大丈夫ですか?
スプーン進入はスピードに乗ってるしその速度での転倒なのでちゃんと病院で診てもらってくださいね!
バイクに関しては俺も同じコト言われます(^_^;)
『まだ直すの?』苦笑
 
 
 
Unknown (嘉平)
2023-03-31 22:09:55
>だちおさん
「やっちゃいました」ではないです。「やられちゃいました」ですw
自分のミスによるものではないと思ってるのでw
つまり、気をつけてもどうしようもないってことですね。

ツナギは帰り道にクシタニに預けてきました。
「例によって時間がかかるけど・・・」とは言われましたが、
どうせ1ヶ月以上は乗れないし、前のツナギも一応使えるはずなので、
「いつでも良いよ」と言って預けてきました。
どちらかというと、今回のような事故でも結構ピンピンしてます、ありがとう、って言いたかったのが大きいかな。
病院は、明日、未だに通っている整骨院に診てもらってきます。

「まだ治すの?」は、お互い「性分だから」って感じですよねw
本当にバラバラにならない限りは復活させてやりたいです。多分、直るはずなので。
 
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