【浅草で創業61年。パンのペリカン。】

自分が子供の頃、浅草に住んでいた今は亡き祖父母の家に遊びに行くと、たまに祖母が朝早くから出かけたと思えば食パンを買ってきてくれました。食パンが包まれた紙袋には緑色で【ペリカン】と描かれていました。この食パンにはジャムやマーガリンといったものは必要がなく、かといってパン自体に何らかの味がついているわけではありません。ごくごく普通の食パンなのですが、まさにシンプルイズザベストの代名詞的食パンで、素材の味を直に感じられるといったら良いのでしょうか？なんとも説明し難いのですが最強力粉だけを使用した昔ながらのパンでした。
初めてペリカンのパンを食べてからもう10年以上経っていますが、今までにこのパンを超えるパンに出会った記憶が正直ありません。確かに以前食べたバターや砂糖などに高級な素材などを加えた有名店の値が高いメロンパンやフレンチトーストなどは美味しかったと記憶していますが、パンそのままを何もつけたり加えたりせずに食べて美味しかったと思えるようなパンは今のところ間違いなくペリカンのパンだけであると自分は断言出来ます。
パンを2つに割った時に小麦の薫りが漂ってきたり、何も味付けがないのにもかかわらずパンに使用している小麦が甘いと感じたあの衝撃は今でも忘れられません。そうこうしているうちにペリカンのパンはいっぱい購入したとしてもいつの間にかすぐなくなってしまうのです。まるで、満腹になった後にスイーツ（笑）が出てきたら別腹と言わんばかりにどんどんお腹に入っていくような感じです。


そして、祖父母が亡くなった後に、祖父母の家に一人住むことになった自分はやはりペリカンのパンを追い求めてわざわざ予約して買ってきてしまいました。






予約しなくても手に入るんですが、予約しないと朝から並ばないと手に入らないのです。そのくらい浅草では有名な老舗のパン屋ですし、雑誌やテレビにも何度も取り上げられている店ですので、知っている方も多いと思います。


まだ焼き立てで温かかったのですぐ食べてみましたが、ヤバいｗｗｗウマすぎるｗｗｗｗｗｗｗｗ

思わず笑みがこぼれるほど美味しいです。

これこれ！この味だよ！！！


と言ってしまうくらいです。昔からまったく変わらないのにもかかわらず飽きがこない、シンプルな美味しいパン。この味は食べてみたら誰もがそう言うと思います。特に年配の方はこのパンにとても懐かしい感覚が得られるのではないかと思いますね。なんせ60年前から今までまったく変わらない製法で作られているのですから。

今は先々代、先代の意志を継いで3代目の方が店を切り盛りしているそうです。昔から変わらず続く老舗が守る従業員の方々のお客を大切にする想い、そして浅草の、全国のお客が愛するこのパン屋のペリカンが変わらず今後も美味しいパンを作っていって頂けることを願いたいと切に思います。


■ペリカン


所在地：東京都台東区寿4-7-4
TEL：03-3841-4686

営業時間：8：00～17：00　（品切れの場合閉店）
定休日：日曜日・祭日・特別休業日
欲しいパンがあるときは当日、休前日は避け、早めの予約を。

東京メトロ銀座線田原町駅より徒歩3分





最近はグルメに拍車がかかってるので、ラーメンに限らず美味しいモノを画像付きで掲載していきたいと思います。もし自分が紹介した店に行ったり、店の食品を食べたという方が居ましたらぜひ感想を頂けると嬉しいです。