マリの朗読と作詞作曲

古典や小説などの朗読と自作曲を紹介するブログです。
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お富と与三郎(源氏店の場)

2021年11月13日 | 歌舞伎のセリフの口演

 

歌舞伎「与話情浮名横櫛

(よわなさけ うきなのよこぐし)」の

源氏店(げんじだな)の場。

春日八郎の大ヒット曲「お富さん」は、

この話を歌にしたもの。

わたしはまだ幼かったが、この曲を

ラジオで聞いた覚えがかすかにある。

 

 

まずは曲の歌詞から。

♪お富さん   作詞 山崎正

粋な黒塀 見越しの松に

仇な姿の 洗い髪

死んだはずだよ お富さん

生きていたとは お釈迦様でも

知らぬ仏の お富さん

エッサオー 源治店(げんやだな)

 

過ぎた昔を 恨むじゃないが

風もしみるよ 傷の痕

久しぶりだな お富さん

今じゃ異名(よびな)も 切られの与三よ

これで一分(いちぶ)じゃ お富さん

エッサオー すまされめえ 

(以下略)

 

 

 

そして、舞台「源氏店の場

かつては大店の若旦那で

今ではヤクザ者の「切られの与三」。

仲間の安(やす)に連れられて

ある家に、金をせびりに上がり込む。

そこのご新造と安とのやり取りを

聞くうちに、

ご新造こそは

因縁のある昔の女、お富だと気づく。

   

それまで端で横を向いていた与三だが、

正面にずずずいと出てきて

頬かむりの手拭をハラリととると、

その頬には、大きなバッテンの傷跡が。

そして、このセリフとなる。   

 

お富与三郎(源氏店)

「イヤさ お富 久し振りだなあ。

 

しがねえ恋の情けが仇

命の綱の切れたのを

どうとりとめてか木更津から

めぐる月日も三年越し後略)

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