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里山コスモスブログ

ホタルブクロ/ヤマホタルブクロ




下:ホタルブクロの花景

上4段:ホタルブクロ花景       下4段:ヤマホタルブクロ花景


ホタルブクロ (キキョウ科 ホタルブクロ属 学名Campanula punctata 多年草花期6月) 和名は花の形が提灯(火垂ほたる)に似ることに由来、又は子供がこの花に蛍を入れたことに由来。葉は互生、茎の下部では翼を持つ葉柄に卵円形の葉がつく。茎上部の葉は殆ど葉柄を持たない。茎上部の葉腋から鐘形の花を下向きにつける。花色は白又は淡赤紫色で、内面に紫色の斑点がある。関東では赤紫色、関西では白色が多いとのこと(wikipediaに記述)。萼は5裂、花冠の先が5浅裂しやや広がる。雄蕊5、柱頭は3裂。鐘形の花冠の中を覗くと、柱頭が未成熟で綿棒の先端のように見える時に雄蕊が立ち上がって葯が花粉を放出、雄蕊が役割を終える頃に雌蕊が成熟し柱頭が3裂して開き受粉可能な状態になる“雄性先熟”。
ホタルブクロは萼片が長く、萼片の間(湾の部分)から副萼片が出てめくれ返る。
ヤマホタルブクロ(学名Campanula punctata var. hondoensis) は萼片が短く、副萼片はないが5稜が盛り上がる。
属名Campanula  campanula カンパニュラ 小さな鐘の意 (英bell、伊campanella)
種小名punctata 斑点状の      hondoensis は日本の本州の意


宮崎賢治の「銀河鉄道の夜」 銀河鉄道に乗って旅するジョヴァンニとカンパネルラの名前はどこからきているのだろう?
①カンパネルラはキキョウ科ホタルブクロCampanula属の植物の総称これのイタリア語 campanella(カンパネッラ) からくるという説。この説だとジョバンニの方が未解決の問題として残る。ケプラーの法則で有名な天体学者ヨハネス・ケプラー(独)Johannes Keplerをイタリア語化するとジョヴァンニ・ケプレロ Giovanni Kepleroとなる。ヨハネス、ジョヴァンニは一般的な男子名である。
②1926年に小惑星カンパニュラ (Campanula) が発見され、地中海沿岸地方を原産とするキキョウ科ホタルブクロ属の植物カンパニュラに因んで命名された。1924年頃から銀河鉄道の夜の初稿が執筆されているので、小惑星カンパニュラの発見を知っていたかも知れない。
③二人の少年の名は、イタリアの聖人トンマーソ・カンパネッラ(幼名ジョヴァンニカンパネッラ)からくるという説。
トンマーソ・カンパネッラTommaso Campanella (1568~1639) は幼名(洗礼名)をジョヴァンニ・ドメニコ・カンパネッラGiovanni Domenico Campanellaと言い、イタリアの哲学者、詩人そしてドミニコ会修道士である。スペインの圧制下にあるナポリの独立運動に加わり、27年間にわたって投獄されたが、その間に一種のユートピア物語「太陽の都」を書いた。賢治が一時キリスト教会にも出入りしていることから、この説をひと押ししたい。


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