里山コスモスブログ

ヒノキ & サワラ 







上:ヒノキ   下:サワラ


上:受粉孔がよく見える

ヒノキ (ヒノキ科 ヒノキ属 Chamaecyparis obtusa Sieb. & Zucc 常緑高木 雌雄同株 花期4月 果期11月) 和名は火つけ(焚き付け)、霊の木、あるいは日(太陽)の木に由来するとの説がある。樹皮(桧皮ひわだ)は茶褐色で縦帯状に長く裂けて剥がれる。スギの樹皮よりやや広く裂ける。昔から社の屋根などの檜皮葺に使用さてきた。葉は鱗状葉で長短各一対の鱗葉が十字対生に茎を包む。葉裏には鱗葉の合わせ目に沿ってY字形の白い気孔帯が見られる。雌雄同株の雌雄異花、雄花は枝の先端につき暗紅褐色。スギの雄花と違って非常に小さい。雌花も枝の先端につくが白緑色をしており、小さくて目立たず数が少ないので発見するのにいつも苦労する。受粉孔(珠孔)はまだ開いていないようである。サワラの雌花には蛸の吸盤のような受粉孔が4個ほど見える。球果はちっちゃなサッカーボール状でスギの球果と違って滑らかである。晩秋に成熟すると果鱗の間に隙間が開き丸く翼がついた種子を風散布する。
属名Chamaecyparis   (chamai低い/小さな)+cyparissos (Cypressサイプレス/西洋檜) 
種小名obtusa      丸味を帯びた
サワラ(Chamaecyparis pisifera)  葉裏の気孔帯が「X字」のように見える。
アスナロ(Thujopsis dolabrata) 葉裏の気孔帯は「小の字」のように見える。
樹木に接する森林浴は心身に好影響をもたらす。心の癒し・安らぎなど心身のリフレッシュ効果は、樹木が発散するフィトンチッドと呼ばれる物質によりもたらされると言われる。フィトンチッドとは樹木(Phytoフィト)が傷付けられると、微生物を殺す(cide チッド) 作用を持つ自己防衛物質を発散するという意味のロシア語の造語である。フィトンチッドには殺菌成分の他に芳香成分が含まれるので、森林と共生してきた人類に対して身体と精神に良い影響を与えるというものである。特にスギ、ヒノキはフィトンチッドの発散量が多い。


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