シュロ (ワジュロ・トウシュロ)
シュロ(棕櫚 ヤシ科 ヤシ属の総称 常緑高木 花期5,6月)
ワジュロ、トウシュロ 等がある。幹は円柱形で分枝せず直上する。幹は茶褐色の繊維状の皮(葉鞘が古くなったもの)に覆われているが、更に古くなると脱落して木肌が現われる。
幹の先端から長い葉柄を出し葉をつける。葉柄の基部は三角状になって幹を抱き、その周囲を葉鞘が包む。葉身は革質で硬く、先端から基部まで裂けた葉片が扇状に開く。
ワジュロ (和棕櫚)
葉片の上半分の位置で折れ曲がって垂れ下がる。
学名 Trachycarpus fortunei
属名 Trachycarpus ギリシャ語trachys+carposざら付いた+果実
種小名 fortunei スコットランドの植物採集家Robert Fortune
トウシュロ(唐棕櫚)
中国原産、葉片が短かく、折れ曲がらず美しい扇形を保つ。
雌雄異株で葉腋から大型の肉穂状の花序を出して黄色の小花を密につける。花は萼3片、花弁3。雄株の雄花は花弁が黄色で、雄蕊6、退化雌蕊。雌株の雌花序は雌花と両性花がある。観察したのは雌花で花柱3、仮雄蕊は識別不能。
果実(液果)は扁球形で果皮がざらつく。初冬に藍黒色に成熟。
花や果実はワジュロより密につく。ワジュロに似るが葉の裂片が短いので折れ曲がらず扇形が美しい。
学名Trachycarpus Wagnerians
種小名 wagnerianus 発見者の独博物学者 M.Wagnerへ献名










TOP (目次) 画像・文 塩城 忠