里山コスモスブログ

マルバウツギ(丸葉空木) 丸葉の卯の花







上:マルバウツギ 花が平開し橙糸の花盤が目立つ(蜜腺がある)。花糸の翼はなで肩。
   下:ウツギ(昨年5月末) 花がつく枝の葉に葉柄がある。花は平開せず。


マルバウツギ (丸葉空木 アジサイ科 <旧ユキノシタ科> ウツギ属 落葉低木 花期5月 和名Deutzia scabra ) 和名はウツギの葉が楕円形~楕円状披針形なのに対し丸味のある葉を持つことによる。葉は対生、葉柄は短く、花のつく枝では葉柄を持たず、対生する葉の基部同士が枝を抱く形となる。葉身は卵形~卵状楕円形で縁に細鋸歯。葉脈は裏に突出しその脈上に白い開出毛が見られる。枝先に円錐状の花序を形成し小さな白花を上向きにつける。萼5裂、花弁は5で平開し、花盤が橙色でよく目立つ。蜜腺があるようだ。雄蕊は10本(長短各5)で花糸に翼がある。翼は花糸の下部では広いが次第に細くなる(なで肩タイプ)。花柱・柱頭3個を観察。葉は秋に紅黄葉する。果実はさく果で萼及び花糸・柱頭が残る。仲間のヒメウツギ(Deutzia gracilis)は花期が終わる頃、ウツギ(Deutzia crenata)はまだ蕾で間もなく開花というところ。ヒメウツギとウツギの花は鐘形でやや下向きに咲き平開せず、翼は花糸の先端まで広い。
なお、卯の花は空木の花(ウツギノハナ)或いは卯月(旧暦4月)に咲く花を意味する。卯月に咲く空木(ウツギ)と憶えておくとしよう。


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