里山コスモスブログ

ベニバナボロギク ダンドボロギク ノボロギク


ベニバナボロギク (紅花襤褸菊 キク科 ベニバナボロギク属 学名Crassocephalum crepidioides 花期夏~秋 原産地アフリカ) 
第二次大戦中、南方戦線で兵隊がこの植物を南洋春菊と呼びシュンギク(春菊)の代用食にしたという。戦後日本に渡来し広がった。葉は互生し、葉身は楕円形(広線形も混じる)で縁に粗い鋸歯がある。茎下部では葉の基部寄りが切れ込む。花は舌状花がなく、筒状花(両性花)が円筒状に集まった頭状花で下向きにつく。頭状花は紅橙色~赤レンガ色をし、多数の筒状花を単列した総苞片が俵筒状に包み纏めている。受粉期を迎えると花柱が伸びて柱頭が2裂して反り返る。いつまで待ってもいわゆる花が開いた形にはならない。果実は痩果で種子に冠毛(下位子房の先についた萼が変化したもの)がつき風で散布される。林縁などに自生しているのがときたま見られ頭状花がよく目立つ。
属名Crassocephalum  Crasso(太い)+cephalos( 頭状花序)
種小名crepidioides  crepis+oides(接尾辞) フタマタタンポポ属に似た


細長い広線形の葉からダンドボロギクとした

ダンドボロギク (段戸襤褸菊 キク科 タケダグサ属 学名Erechtites hieracifolia 花期夏~秋 原産地北米) 帰化植物で、和名は愛知県の段戸山で記録されたことによる。葉は細長い広線形で縁に微鋸歯または粗い鋸歯。花は管状花(両性花)が円筒状に集まった頭状花で上向きにつく。頭状花は淡緑白色。果実は痩果で種子に白い冠毛(下位子房の先についた萼が変化したもの)がつき風で散布される。
属名Erechtites  不詳
種小名hieracifolia ヤナギタンポポ(Hieracium)属の葉のような

ノボロギク (野襤褸菊 キク科 キオンSenecio 属 学名 Senecio vulgaris) 明治になってヨーロッパから渡来した帰化植物で、茎は中空、葉は互生、葉身は広い線形で不規則に深く羽状に切れ込む。花序は茎上部葉腋につき、花は管状花(両性花)が円筒状に集まった頭状花で上向きにつく。頭状花は黄色。多数の筒状花を単列した緑色の総苞が俵筒状に包み纏めている。その基部辺りに黒い小苞が見える。果実は痩果で種子に白い冠毛(下位子房の先についた萼が変化したもの)がつき風で散布される。
属名Senecio  senex(老人男性 seniorシニア) 白い冠毛を老人の髭に見立てたものと思う。
種小名vulgaris 普通の  広く見られる


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