里山コスモスブログ

クスノキ(楠) クスノキの一年


上:この個体は春になって紅葉していた。 下:緑黄色の葉と黄緑色の花





クスノキ (楠 クスノキ科 ニッケイCinnamomum属 常緑高木花期5,6月 果期10,11月 学名Cinnamonum camphora) 葉は長い葉柄を持ち、卵形ないし楕円形、革質で表面に光沢がある。縁は全縁で波打ち、葉先が尖る。葉を揉んで嗅ぐとシナモンの香りがする。三行脈が特徴的で、その分岐点に小さな膨らみ(ダニが棲むダニ室)がある。主脈は表裏に隆起する。新枝の葉腋から円錐花序を立ち上げ白黄色の小花をつける。花被片は6片(萼3+花弁3)、雄蕊は外輪状に6、内側に3計9個あり、その基部に黄色い腺体がついている。果実は球形で、次第に太くなる柄につく。秋に黒紫色に熟す。クスノキの木を蒸留すると樟脳が得られ、樟脳からカンフル注射液(強心剤)が製剤される。種名camphoraはカンフルに由来する。身近なところでは、樟脳がタンスの防虫剤に利用されることは周知のことである。樹寿命が長く巨木がしばしば見られる。


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