Sirens’Call

三度のメシとROCKと王子様が大好きです!

MODREN GUILT/BECK

2008-08-24 01:39:36 | 音楽
かつてベックは、一枚のペンと一枚の紙切れさえあればARTは生まれる
と言ってた、「お~、まさに!」と私はうなずきつつも
すでに「才能」を十分に持ち合わせている者の言葉だなぁと、
その時、納得していました。

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私的なアルバム「シーシェンジ」の後、
「『オデレイ』を超えた」という
なんだか芸のない同じような煽り文句の元で、
「グエロ」と「インフォメーション」の2枚のアルバムが、発表されました。

2枚とも、発売方法は型破りではありましたが
なんとなく同じ手触りなそんな出来、もちろんベックです、
そうはいっても、高レベルで、私はどちらもしっかり楽しみました。

そして今回の
「モダンギルト」は、30分そこらしかないのに
とてつもなく、良い。

ほんとの意味での「オデレイ」後のベックが輝いています。
いぶし銀の輝きです。

前作2枚までの、私のベックの曲に対する印象は
リズムトラックに異様な、独自性がある。もしくは、メロディが絶対に変、
でした。
でも、今作は普通からは、かけ離れていますが「異様」では
ありません。ごく、普通にメロディックな素敵な歌を歌っています。

そして普通なのに、絶対にベックにしかやれない音楽です。

格好良いなぁ!!!
M6の「WALLS」など、今までなかったくらいに
甘い曲です、そして、そこはかとない美しさがあります。
(これはデンジャー・マウスの作曲でした)

ライヴは、「ミッドナイト・ヴァルチャーズ」の時にしか
行けてないので、このアルバムで来日ツアーやって、
こっちに来てくれないかな~~カミサマお願い☆

今回も彼は、インタヴューでアート云々と語ってます。

ベックは、自分の中にある展覧会を、
音楽として表現するのには、テクノロジーの進歩が
必須だとわかっているのに、
アートにとっては、それは鉛筆と紙切れだけで十分と言い切ってみせ、
携帯電話、Eメール、TVゲーム、マク○ナルド、セレブ、
大手企業が煽る大量生産大量消費などのに眉をひそめる。
「現代の罪悪感」を感じている。

「シンプルな事を普通に楽しんで、強制的にでなく
自ら、感情を引き起こして欲しい」と言うベック。

本当にその言葉が、まんま音になっている珠玉の作品です。
すばらしい。



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