このままじゃダメな気がする。
漠然とですがそう思いはじめ、時間の経過と共にその思いもだんだんと強くなっていきました。
流行やすでに生まれている需要を追いかけるのではなく、新しい何かが必要なのでは?
ここで以前のブログ「境界線に消しゴムをかける」に繋がるわけです。
そんな時でした。
『第1回日本和文化グランプリ「伝統と未来」』で凛九が特別賞を受賞した関係で、交流会に呼んでいただく機会がありました。
そこで三田村有純先生(漆芸家・東京藝術大学名誉教授)が仰っていた言葉が深く私の心に響きました。
「すでに回っている歯車のひとつになってはいけない。新しい歯車として新しい回転を生み出す人になりましょう」
一語一句違わず覚えているわけではないのですが、内容としてはこのようなものでした。
・求める立場ではなく、求められる立場にならないといけない。
・そうすなることで新しい需要が生まれ、工芸全体が盛り上がる。
私はこのように理解をしました。
もちろんすべてがそうあるべきということではなく、これまでのやり方にプラスする形でいろんな角度から攻めることが必要なのです。
新しい歯車にもいろんな種類があると思います。
その中で私はできれば攻める立場でありたい、そう思いました。
そのためにはまずは境界線を消すことにチャレンジしたい。
その第一歩として、8月には個人でブース型のイベントに出展することを決めました。
「Independent Tokyo 2023」という、現代アートのオンラインショップを運営する株式会社タグボートが主催の、現代アート作品をメインとしたイベントです。
工芸の素材・技術は使うけれど、いわゆる工芸品ではないものをつくるところから始めてみたいと考えたのです。
サイトを見ると、絵画作品が多い印象で、なんだか場違いのような気もしてきます。
それでも今回の挑戦で学べることは多いはずと、腹を括って申し込みました。
作品内容に関してはまた別のブログでお話できたらと思います。
私の「この先やっていきたいこと」
それは大きな夢を恥ずかしげもなく語るなら、デジタルを使った世界がエンターテイメントのひとつとして確立しているように、工芸(私の場合はまずは漆)を使った世界が、工芸という括りではなく新ジャンルとしてエンターテイメントのひとつとなること。
いろんなエンタメがある中で、例え小さな規模でもこんな世界も面白いねと興味を持ってもらうことです。
先日たまたま見ていた中田敦彦さんのYouTube大学で、無理だろうとバカにされるような夢でも宣言することでモチベーションを維持できると言っていたので、ちょっと実行してみました♪
夢は変動するものだと思っています。
ただ後退はしちゃいけない。
いつくになっても夢を語っていたいし、実現する努力を続けたいです。