映画・小説・マンガ…物語の世界が好きで、できることならずっと浸っていたいタイプなのですが、残念なことに見たり読んだりした先から忘れていってしまうので、覚書程度にブログに記録しておこうと思います。
まずは最近観た映画3本から。
映画オタクではないので観るのは有名な作品ばかりです。
映画も小説もマンガも、アート作品、音楽も。
最新のアプリやゲームも。
話題になるということはそれだけ評価されているということなので、何かしら良さだったり魅力があると思うのです。
それを知りたくて(できることなら学びたくて)〝話題作〟と言われるものには積極的に飛びついていきたいタイプです。
時間もお金も限られているので残念ながら全部とはもちろんいきませんが…
0.1%くらいの情報の中、楽しんでいます。
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【愛がなんだ】
直木賞作家・角田光代の原作小説を新世代の恋愛映画の旗手と呼ばれる今泉監督が映画化した作品。
「猫背でひょろひょろのマモちゃんに出会い、恋に落ちた。その時から、テルコの世界はマモちゃん一色に染まり始める。会社の電話はとらないのに、マモちゃんからの着信には秒速で対応、呼び出されると残業もせずにさっさと退社。友達の助言も聞き流し、どこにいようと電話一本で駆け付け(あくまでさりげなく)、平日デートに誘われれば余裕で会社をぶっちぎり、クビ寸前。大好きだし、超幸せ。マモちゃん優しいし。だけど。マモちゃんは、テルコのことが好きじゃない・・・。」(映画『愛がなんだ』公式サイトより引用)
角田光代さんの小説は『まどろむ夜のUFO』『空中庭園』しか読んだことがなく、『紙の月』は映画で観たけれど、どれもじわじわと心を侵食されていき、気づくと一体化しているような。終わると同時に、物語の出来事に自分も揺さぶられていることに気づく、変にリアリティを感じる作品の印象です。
本作は共感できる部分もそうでない部分もありましたが、淡々と流れていく時間がむしろ心地よく、最後まで楽しめました。個人的にはサイドの人物の物語の方が共感持てて見ることができたかな。
監督・脚本:今泉力哉
原作:角田光代
キャスト: 岸井ゆきの、成田凌ほか
2019年上演
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【告白】
湊かなえによる同名のベストセラー小説の映画化作品。監督は中島哲也、主演は松たか子。
「とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)が静かに語り出す。「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」教室内は一瞬にして静まりかえり、この衝撃的な告白から物語は始まっていく……。」(Yahoo!映画より引用)
中島哲也監督の『嫌われ松子の一生』が大好きという親友にこれもいいよとオススメされて以来ずっと気になっていた映画のひとつ。出だし30分…圧巻でした。改めて松たか子さんの凄さを知りました。もっと早く見ておけばよかった…
この手のストーリーも好きな方なので、すごく面白かったです。中島哲也監督独特の世界観から目が離せませんでした。どのシーンも印象的。個人的には『嫌われ松子の一生』より好きかも。憧れます。湊かなえさんの小説を読んだことがなかったので、これを機に読もうと思います。
監督・脚本:中島哲也
原作:湊かなえ
キャスト: 松たか子、岡田将生、木村佳乃ほか
2010年上演
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【竜とそばかすの姫】
『竜とそばかすの姫』は、スタジオ地図制作による日本のアニメーション映画。『未来のミライ』に続く細田守監督による長編オリジナル作品第6作。
「自然豊かな高知の田舎に住む17歳の女子高校生・内藤鈴(すず)は、幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは、その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。…中略…全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加することに。<U>では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作り、まったく別の人生を生きることができる。歌えないはずのすずだったが、「ベル」と名付けたAsとしては自然と歌うことができた。ベルの歌は瞬く間に話題となり、歌姫として世界中の人気者になっていく。…中略…現実世界の片隅に生きるすずの声は、たった一人の「誰か」に届くのか。二つの世界がひとつになる時、奇跡が生まれる。」(『竜とそばかすの姫』公式サイトより引用)
出だしで鳥肌が立ちました。芸術的な映像と音楽の組み合わせはズルいです。絶対に感動する。<U>の世界づくりがすごいです。どこか日本画的な要素もあって色使いとかこれは好きだって直感的に思いました。個人的にはストーリーよりは目と耳で楽しむ映画かなと感じます。作り込みの凄さ、画の美しさ、そこに差し込まれる引き算のバランス。スタジオ地図さんの熱量を感じました。映像と音楽の力…やはり工芸と組み合わせてみたいです。
原作・脚本・監督:細田 守
キャスト: 中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りらほか
2021年上演
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