一番線の電車は

浦野のだらだら制作記

歌わない2100をつくる

2021-12-05 21:26:58 | 京急
いきなりできたー!


実は4年前くらいに手をつけていてずっと放置していた京急2100がとりあえず形になったので。プロトタイプとしたのは当時製品が出ていなかった車体更新車ですが、放置プレー中に本家からめでたく製品化。そのままお蔵入りになっていたところを春の1367-落成を期に引っ張り出してきたわけです。

車体更新車は妻面の通風グリルが閉鎖されているのが大きな特徴で、再塗装のついでにとプラペーパーでちまちま。貫通扉は本当は銀色だけど元気がなくてそのままにしてしまった。自分には甘いのです()


再塗装した分入れ直しになる表記類は、当然各社のインレタをフル活用して入れ直してあります。今回は前面のワイパーカバーもインレタによりました。上手くいくかドッキドキでしたが、ビギナーズラックか思わずあっさりいって拍子抜け。車体色自体はアイボリーがGMストレート、赤が調色です。だいぶ明るく仕上がってしまったのでもう少し暗くなるようにしてもよかったかもしれぬ。


完成後。クリアの希釈をミスって2116の塗り分け線が乱れてしまったのが今回最大の失敗。激萎え。この角度で見ると放置したライトレンズも気になる。GMのアルミ車に共通する問題だけに、早めに何とかしたい感はあります。


艶が目立つ角度でもう1枚。と言っても今回はウェザリングをほどこしているので割と控えめです。


ご尊顔。今回最大の見せどころであるモーニングウイングのHMは世田谷のものを使用。個人的には2100のHMの中ではトップクラスに好き。このHMを貼りたいがためだけに作ったのはここだけの話です。当然行先もモーニングウイング。LED仕様のWing幕のみGMの白台紙ステッカーから持ってきています。
胴受けはいつものトレジャーのエッチングを使用。真正面から見ると2109のスカートはいささか汚しすぎですね。


床下。基本的には製品のものがよくできているのでそれを使っていますが、不足するCPやSIVなどはまたもお姉さんに頼りました。製品のままの機器も奥行きを足したり裏側を塞いだりしてあります。


塗ったらこうなった。調色した明るいグレーで全体を塗装した後にボルスタアンカの上の方をマスキングした上でマホガニーを吹き付けてあります。機器類がどれだけ汚れていてもここは綺麗なままなのが特徴なので、ちょっと手間をかけてやってみた次第。上の側面写真からも分かりますが、意外と目立ってニンマリ。


床下にあわせて屋根もウェザリング。屋根肩にジャーマングレー→屋根のねずみ色→薄めたマホガニーで肩を汚す→パンタ周辺の汚れをフロストマットブラックで入れてあります。フロストマットブラックは屋根汚れとしては初採用ながら非常に好印象。読者諸兄には釈迦に説法ですが、京急の配管類は汚れが付着しにくく明るいままになっているためウェザリングのあとで色さしをしてあります。サボってゴム管しか浮かせてないけどいつかちゃんとパイピングしたい。

クーラーは更新前後で異なりますが、更新車の発売とともに正規品が出たのでありがたくそれに。FRP部分のみ元のものを黒く下塗り→明灰白色で再塗装して使っています。余談ですが実車の色は結構バラツキがあり、色選びに関しては完全に個人の好みと言えるでしょう。


先行作例とともに。目指すところは同じなれど解釈いかんでこうも味付けに差が出るのが模型の楽しさと言えましょう。


品川繋がりで。いつか作ってやろうと画策してたものがあっさり出ちゃったので買っちった。すんごくかっこいい。でも台車エラーでメーカー送り返しです。オロロロン


これは完全に誤算。手が滑った。颯爽とデビューしたN700系が置き換え対象とは、なかなかに隔世の感があります。矢のように過ぎる一日一日を大事にしていきたいなと思いつつ。