倫敦の調子コキ

昨夜、ロンドンから長文のメールが届いた。

あの男がこんなに長い文章を打てるとは思わなかったので、ちょっと驚いた。
まともな文章だったし・・・・。


先月の22日に日本を発ち、23日にロンドンのユースホステルに落ち着き、幸運にも、日暮里に実家がある「そのこちゃん」という娘に出会って、いろいろとアドバイスをしてもらったという。

それから10日が経ち、治安がよく日本人も多い街にワンルームのアパートをみつけ、仕事にもなんとかありつけそうだとのこと。

日本でもけっこう有名な美容室「EARTH」のロンドンのお店で、偶然にも理容師を募集していたということで、面接を受けて気に入られたとあった。
相変わらず、あの男の強運が発揮されているようだ。

最後に、「ロンドンの素敵な理髪師ヨリ」と結んであった。

旅立つ前に、冗談のようにモグランポの常連さんたちと話していた約束は、ロンドンで行きつけのパプを開拓し、絶対に英語をしゃべらず、すべて日本語で押し通し、店のマスタヘーを「オヤジ」と呼び、仲良くなったらその店に泡盛か芋焼酎をキープさせるというものだ。
そしてその「オヤジ」と肩を組んで、ジャパニーズ・スピリッツを飲んでいる写メを送ると。

フン、あの男ならそれもやるに違いない　
まあ、なにはともあれ旅は始まったばかりだ。
警察のご厄介にならず、事件に巻き込まれず、無事英語と本場のカットを身に着けて帰ってきてほしいと、親御さん同様に願うばかり。

それほど間を置かずに、続報が届くことだろう。