「老骨に鞭打つ」なんて言葉があるように、今も昔もジジ・ババはなんだかんだ頑張っちゃうものなのだろう。
まだ「老骨」とは思いたくないポンコツだが、かあちゃんが風邪をひいて熱をだして寝込んでしまったからには、いやでも孤軍奮闘せざるを得ないのだった。
しかしそんな時も試練は訪れるわけで、自宅の給湯器が突然エラーアラームを発して壊れてしまった。
東京ガスの検査の人に、今度壊れたら機器の買換えだといわれていたが、なにもこんな時期に壊れなくてもいいものを、20年以上使い続けた機器はそんな人の気も知らないであっさりと息絶えてしまった。
この期に及んで結構な出費は大打撃だけれど、この冬にお湯が出なかったり風呂に入れなかったらますます病んでしまうので、泣きそうになりながら買換え工事を依頼した。

給湯器の取替工事は朝から昼過ぎまでかかり、給湯器ばかりでなく室内と浴槽のリモコンも新しい物が取り付けられて、新しい機器から新しいお湯が出るようになってホッとした。
ホッとしたはいいが次から次へとお金が出ていき、もはや逆さに振っても鼻血も出ない、と言いたいけれど、クリニックで毎月採血されているポンコツなのだ。
そしてさらなる精神的打撃が追い打ちをかける。
子どもの頃は「お兄ちゃん」と呼んで可愛がってもらった親戚のおじさんが急逝してしまった。
店が再開したら連絡してくれと言われていたが、それを果たせずあまりに突然に逝ってしまった。
昨年、弟の葬儀の時は元気そのものだったのに、咽頭癌で、それでも苦しまずに自宅で亡くなったそうだ。
通夜の席で流れていたスライド写真を見ていて思わずアッとなった。
昭和の少年少女の中に、このオヤジと弟の姿もあるではないか‼️

この頃の我が家の家族写真のほとんどは「お兄ちゃん」が撮ってくれたものだが、まさかそれが葬儀で、しかも本人が写ってないのに写し出されるなんて・・・、ウルっときた。
嗚呼、モタモタしているうちに、みんな、みんな逝っちまう、一番死にそうだったこのポンコツを残して(;_;)
しかしそれでも、明日は来るわけで、やらなきゃならないことは待っちゃくれない、のだが・・・。
なかなか使えない鉄板にイラつきながら、内装屋さんと電気屋さんに文句をいった。
今回初めて使う電気式の鉄板には今までの動力の2kWでは足りないためW数を上げてもらう申請をしたのだが、モグランポでは東電ではなく東京ガスで電気も契約していたので、東京ガス〜東電、そして工事の関電工という流れになって年末年始もあり遅れに遅れているというわけだ。
にしても、契約の前の段階からわかっているのだからもうちょと早めに申請を出せばよかったんじゃないの、とちょっとネチっと怒った。
すると電気屋さんと鉄板屋さんが済まなそうにやってきて、今のままでもエアコンを1台稼働するだけならブレーカーが落ちずに鉄板をフルに熱せられると確認した。
まあそれはそれでまだマシだがとても本番には程遠く、とにかくなんとかしてくれなきゃ2月になっちまうぜぃ💢

まあお役所仕事みたいなことをどうすることもできないのだから、とにかく今のままでやれることをやろうと、鉄板を使えるように磨くことにした。

まあお役所仕事みたいなことをどうすることもできないのだから、とにかく今のままでやれることをやろうと、鉄板を使えるように磨くことにした。
するといいタイミングで「投げちゃん」から、会社でたくさん余っているタオルを持ってきてくれると連絡をもらった。
鉄板をビカビカの綺麗な状態に保つには磨きと拭きが欠かせない、そのため大量の鉄板拭きの布やタオルが必要で、以前は二人の床屋さんからお下がりのタオルをたくさんいただいていたのだが、床屋さんが近くにいなくなってしまってからは「投げちゃん」が気を利かせて度々持ってきてくれるので助かっていた。
1日でも早く使える鉄板に仕上げて、試作のメニューを完成品にしなければ。

「投げちゃん」の他にも何人かが見にきてくれて、客席はほぼ出来上がっていることを確認してくれたけれど、

まあそんなワケで、厨房内や裏や2階はまだまだなのです。
オープンは1月の20日頃なんて、何人もの人に申し上げてしまいましたけれど、ごめんなさい、間に合いませんでしたm(_ _)m
でもなんとか今月中には、オープンとはいかないまでも内覧会のように試食を兼ねてご案内できるようにしたい所存です。
まだ今だにノコギリをかけてビスを揉んでいる有様で、また腕には青アザができてきてしまった。

かあちゃんの風邪はようやく熱が下がり食欲もでてきたので、もう大丈夫だと思う。

かあちゃんの風邪はようやく熱が下がり食欲もでてきたので、もう大丈夫だと思う。
4年間のブランクはそうやすやすと進ませてくれないと、思い知る今日この頃なのです。