お好み夜話-Ver2

東京蟒蛇倶楽部(第34夜 2005-11-18 13:34~ )


今年のボージョレーはまるで盛り上がらなかった。
当店に限っては、ワインブームは遥か昔のこと。
せっかく高いボージョレーを仕入れたけれど、時期を逸したらもう出ませんやね・・・、もし残ってしまったら、クリスマスと年末年始にパァーッとやってしまおうかな。

さて、3年前のボージョレーの解禁日の夜、「東京蟒蛇倶楽部」が発足したようであります。
以下、関連記事を抜粋してその経過を見てみようと思います。




1、prologue

「朝まで飲もう会」と「手づかみカレーの会」は本日をもって終了します。
新たに発足した「東京蟒蛇倶楽部」にすべて移管されました。
会員は随時募集していますが、男性には厳しい入会審査がありますので、体力に自信のない方はご遠慮ください。
しかし賄賂の差し入れをしてくれる方には、審査はゆるゆるです。
女性はフリーパスですが、極力、容姿端麗独身で、スリーサイズを申告し、尚かつ「日本混浴学会」にも参加できる方を切望致します。
思いつきのみで発足しましたので、当然まだPCと辞書なしには「蟒蛇」という字を書けません。
「蟒蛇」の道は遠く険しい。


2、episode Ⅰ - 悪魔はふたたび 2005-11-19 16:23
 
空想特撮シリーズ「ウルトラマン」第19話「悪魔はふたたび」より。
古代怪獣「アボラス」と「バニラ」は、3億5000年の眠りから覚め、再び戦うのである・・・・。

約1ヶ月の時を越え、横浜の地から我がモグランポへやって来た“悪魔”は、南海キャンディーズの山ちゃんのような格好で、覚悟を完了し、迎え撃つオヤジザウルスのお酒攻撃も平然と受けるのであった。

運悪くその場に居合わせた、M・M姉妹のお姉ちゃん(現こちょこちゃんママですな)と同僚のF~ミンは、“悪魔”の怪気炎に当てられて、いつもより多くグラスを干すのであった。
だが、さすがにM・Mのお姉ちゃん、ピンポイントな天然発言でオヤジ怪獣共を牽制するのだ。
そして「東京蟒蛇倶楽部」の「蟒蛇」は何て読むのか教えろと迫る。
オヤジですら読めても漢字は書けないのだから、若人が読めないのも無理はない。

ヒントを与える事にした。
最初は「う」です。
「うなぎ」「うなじ」「うるし」・・・、違う。
「う○○○」です。
「うすべに」「うるわし」「うぐいす」・・・、そんなに上品じゃない。
最後は「み」です。「う○○み」。
「うみうみ」「うしうみ」「うわずみ」・・・。
「うわずみ」。
ああ、言い得て妙。
ちっとも澄んでなんかいないが、なんて薄っぺらな倶楽部なんだろう。
またしてもM・Mのお姉ちゃんにかまされてしまった。

でも正解は
 「うわばみ」
です。
すると、「うわばみ」って何? と、きた。
うーん、若者よ、もっと世間を知りなさい。

「蟒蛇」とは、大蛇のこと。そして大酒飲みの喩え。
「東京蟒蛇倶楽部」の主神は「八岐大蛇」である。
ベロベロに酔って退治されたとしても、その体内には「アマノムラクモノツルギ」を宿しているのだ。
“下手に触るとケガするぜ”
ということであります。

よし、ここまで聞いたら自動的に当倶楽部に入会しなければならないのだ。
覚悟は出来ているな、女子よ。
また、強制的に「日本混浴学会」への参加が義務づけられている。
よいな?
すると、
「いいよぉ。水着もっていこ」という。
甘い。
正しい入浴作法はタオル1本。
前は隠すが尻隠さず、という基本を守ってもらおう。(「Cちゃん」はこの基本をしっかり守った。さすが蟒蛇姐さん ! )

同僚のF~ミンは、この怪しい雰囲気に弱気な表情だ。
この後は「東京蟒蛇倶楽部」の幹部会である。
女子はお帰りになるがよい。
またお目にかかろう、さらば。

幹部会は午前3時頃まで続いた。
夜は冷えるので、熱い蕎麦焼酎を飲み、蕎麦を喰らい、仕上げは“悪魔”の差し入れ、
これですっかりおネムである。

そして、オヤジ怪獣共の雷のような鼾は、いつ果てるともなく続いたのである。


2、episode Ⅱ - ゲロゲーロ 2005-11-28 11:41


最悪だ。
仕事中に突然気分が悪くなった。
手足に力が入らない。気力が萎える。

思い当たることといえば、お昼に結婚式のお祝い返しで頂いた「黒毛和牛」のステーキを食べたことだけだ。
食べ慣れないステーキなんぞで、胃袋のヤツが魂消たのかもしれない。
昭和30年代の貧乏人はこれだからいけない。

生ビールのお掃除だけはしたが、酒など飲みたくもない。
こんなことでは「東京蟒蛇倶楽部」から除隊勧告を受けてしまう。
とにかく寝ることだけが救いだ。
胃薬とサロンパスを張って、とっとと寝てしまおう。
幸い日曜日は10時までだが、お客さんもいいところで切れたので、9時半には閉めてしまった。

こんな状況でキーボードなんて叩いている場合じゃない。
ダークサイドに落ちたのかもしれない。
早く光の国へ帰らねば!
布団がおいらを呼んでいる。

おやすみ・・・。


(やっぱり、馬鹿オヤジですねぇ。この時点で適切なケアをしていれば、後のあの苦しみはなかったかもしれないのに・・・)


2、episode Ⅲ - ドラゴン危機一発 2005-12-01 15:42


「東京蟒蛇倶楽部」には休日も何もない。
突発的に始まることも多々ある。

墓参りの後にスーパー銭湯に入ってきて、「もみもみパパ」のところで仕上げのマッサージで昇天しているときに、「女悪魔」「龍の姉御」の絶好調のささやきが耳に入り、一瞬にして平和な休日が嵐の夜に変わることを予感した。

「スチャラカ旦那」が会社の飲み会で遅くなるらしく、寂しさを持て余していた「龍の女悪魔・Cちゃん」は、「ひょっとすると今夜も「ヒトリモン」が我が家を訪ねて来るかもしれない」、「湯豆腐で一杯やるかもしれない」と知るや、すかさず「交ぜて」と宣うのだった。
「龍の女悪魔」に睨まれたらもう逃れるすべはない。
来るときにビールと氷を買ってきて、とお願いするしかないオヤジは、家の冷蔵庫でビールのグラスを冷やすのであった。

夜7時頃から酒盛りは始まった。

「龍の女悪魔・Cちゃん」は、「東京蟒蛇倶楽部」の大幹部らしく、すばらしい衣装で戦いに臨む。








龍のシャツに龍の靴下

コーディネートはこうでねえと。
いったいどこにこんなものが売っているのだろう。
少なくともオヤジは浅草の仲店か、上野のアメ横でしか見たことがない。
かたぎの人は普通着ないでしょう。
「龍の女悪魔・Cちゃん」、恐ろしい人だ。

「ヒトリモン」は平日に無茶をしているので眠そうだ。
朝5時起きという修行僧のような毎日では、さもありなん。
しかし、毒を喰らわば皿までだ。
自然に手が泡盛のボトルにのびてしまうのである。(これを業界ではエアグラスという)
今夜の泡盛は「多良川」という宮古島の酒。
すっきりと旨い。だからこそヤバイ。
つまみも酒もどんどん減ってゆく。

油断をすると「ヒトリモン」は舟を漕ぎ出す。
「Cちゃん」も滑舌が悪くなって、目もトロンとしてきた。
そこへ「スチャラカ旦那」から、強制連行しに来てくれるという、ありがたい連絡。
ビール以外の酒をあと一滴たらしただけで、「Cちゃん」は恐怖の階段落ち女に変貌するであろう。(最近はカトちゃん女に変身するのを確認した)
ここが潮時だ。
ドラゴン危機一発、であった。

「Cちゃん」が飲み会帰りの「スチャラカ酔っぱらい旦那」に連行されて帰ると、「ヒトリモン」もご臨終だ。
ご寝所をつくり、さっさと寝かせてしまう。
送って行って、強烈な屁をかまされるよりはましだ。
あとに残ったのは空の酒ばかり。

翌朝5時半。
さすが修行の賜物か、「ヒトリモン」はむくっと起き出して無事 ? 帰って行った。
なんでオヤジがそれを知っているかって?
寝ていたらそんな時間に起きられるわけはないでしょう。
寝ずに起きていたから「ヒトリモン」を送り出せたのだ。
長ーい夜であった・・・。


みんな馬鹿ですねぇ。
キリがありませんねぇ。
でも今じゃ、「Cちゃん」は趣味のダイエットでお酒を控え、「ヒトリモン」はとても“悪い子”をしでかしてプッツリと音沙汰無し。
「悪魔のあっくん」も寄る年波には勝てず、ご無沙汰だし、オヤジも最悪の状態を体験した。

そんなこんなで「東京蟒蛇倶楽部」の活動は自粛せざるを得なかったが、ま、オヤジは立ち直りました。
過去の経緯を教訓に、おとなしく再開しましょうかねぇ。




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