業務用サーバーメーカーとビールメーカーと飲料メーカーのアンタッチャブルな関係に風穴をあけることは内閣総理大臣でも困難と思われ、まして吹けば飛ぶようなお好み屋のオヤジには如何ともし難い現実だと思い知った。
そりゃ何にでも裏道はあるから、金に糸目をつけないお大尽ならメーカーも揉み手をしながらさっさとサーバーなんぞ持ってくるのだが・・・。
そして、なんでも分け隔てなく売らにゃあならない立場なれど、本音を申さば割モノ焼酎なんてどうでもいいのだ。
酎ハイ・サワーなんぞと同格になったハイボールにもたいして情熱は湧かない。
生ビールと割らない洋酒と本格焼酎&泡盛がでてくれれば、それはとても嬉しい。
そんな不遜なことを思うのは、これまで甲類焼酎と炭酸水の環境に恵まれていたからだ。
大型店・チェーン店ならいざ知らず、カウンターにドラフトタワーを3本も立てて生ビールを2種類と酎ハイや炭酸水がレバーひとつでだせる環境を普通に10年間も享受していたからだ。
改装前の10年間も一時的に瓶の炭酸水やソーダサイホンでで割モノを作っていたことがあったが、それほど炭酸水環境に困ったことはなかった。
そんなだから今のご時世では贅沢すぎる高価で高性能なサーバーに慣れすぎてしまっていて、いざ替えるとなって初めて現実を思い知り、吹けば飛ぶような構えの店には不釣合いな高級機だったことを思い知らされたのだ。
だがもういい、不遜であろうとなんだろうと好きな生ビールを完璧にだせりゃぁいいのであって、生ビールのドラフトタワーを2本立てるのが最優先で、一手間かかろうと割モノ環境を変えざるを得ないのだ。
そうは言ったって、コストの面やら空き瓶の面から瓶の炭酸水を使うことは避けたい。
仕舞われていたソーダサイホンを引っ張り出してきて、何日も練習を兼ねて飲んでみたが自分では納得がゆかず、だが試しに常連さんにだしたら普通に飲んでくれたが、忙しいい時に足りなくなるのは目に見えてるし、ガスカートリッジの交換もかったるいし勿体ないし・・・。
はて何か裏技は、炭酸や焼酎をだすのに現状ミドボンを使っているワケだし・・・。
( 注: ミドボンとは緑色した液化炭酸ガスのボンベの通称 、これネ↓)
ネットの海を掻き分け掻き分けしらべたら、すげぇ!!考える人はいるものだ自作炭酸水メーカーを作っちゃってる。
まず、ミドボンにレギュレータを取り付け ( まあ蛇の道は蛇で、色々ある ) 耐圧ホースをレギュレータと炭酸水用ペットボトルと接続し、バルブを開いて冷水に炭酸ガスを注入、ガスが充填したら接続を外してペットボトルをフリフリフリして冷蔵庫で24時間ぐらい寝かせば美味しいソーダが出来上がるというワケだ。
ここでミソは、冷水に炭酸ガスを注入してよくフリフリフリフリして冷蔵庫で寝かすこと。
う~ん、ミドボンを使うことはプロっぽいけど、フリフリフリフリでワンクッション置かなきゃいいけないのは素人チックでイマイチ。
所詮業務用では使うには多々問題がありそうだ。
その後もネットの海を掻き分け掻き分け調べ続け、結論として「ソーダストリーム」にたどり着いた。
その最上位機種「ソーダストリーム Source Power(ソース パワー)」はなかなかいいかも。
ソーダフォンみたいにちっちゃいガスカートリッジを頻繁に交換することなく60Lのガスシリンダーを使うことで炭酸水を連続で抽出できるのがまずいいし、フリフリフリフリもいらない。
また微炭酸から強炭酸までボタンひとつで自動で作れて、専用ボトルの炭酸濃度が薄まってきたら炭酸を追加して濃度を維持できるのも嬉しい。
瞬時にレバーひとつで炭酸水を作れる高性能なサーバーに取って代われるものは日本では現状これしかない、という結論に達したのである。
まあ、あらかじめ専用ボトルで冷水をストックする必要はあるが、お大尽と大手・チェーン店以外ではこんなことしか対応できないのが我が国の現状だ。
しかし割りモノをパカパカ飲む人は、申し訳ないがそんな裏事情なんざ屁の河童だ。
バッカスの神の僕のオヤジが今までとクオリティを落とさないようにと、夜も寝れずに悩みに悩み結論を出したこともそんなことはどうでもいいのだ。
大枚叩いて「ソーダストリーム」をお買い上げ、ここ2、3日せっせっせっせと炭酸水作りと割りモノ作りに勤しんでいる。
今週サーバーメーカーが来て最終打ち合わせして、新しいサーバーが設置されるスケジュールが決まるだろう。
スーパードライも後どのくらいか、カウントダウン。
遅くとも8月半ばまでには期間限定生ビールを出すことができるかも、まず第一弾は「ハートランド」。
その時には焼酎のガロン缶もミドボンも1つ無くなって、台下はスッキリだがまた新たなものが置かれているかもしれない。
まあそんなこんだで本日もホームセンター通いという次第。
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