すると血圧が途端に上がりだし、
「こう見えてもチキンで、白衣高血圧なんだよね」
と、回診にきたナースに軽口をたたいた。
中央病棟と透析室のある新しい病棟へは120mほどある渡り廊下を歩いてゆく。
これが唯一の運動で、コロナの前は患者の散歩コースになっていたそうな。
透析室へはふらっとは入れず、まず入り口でインターホンを押して看護師を待ち、体温を測定してから中に入る。
体重を計りベッドに案内されて透析がはじまるのだが、針を刺す人とダイアライザーを動かす人が分業されていて、その他に白衣のナースがいる。
この病院のナースはみなにこやかで感じがいいので、つい軽口をたたきたくなっちまう😛
血圧計のカフは常に右腕に巻かれていて、定期的に自動で血圧を測るようになっているので、クリニックのように度々声をかけられることもなく爆睡できる。
しかし病室でしっかり寝ているので眠ることもなく、かといってWi-FiもなくiPadもないから 、音楽かradikoを聴きながら片手で本を読んで4時間を過ごす。
透析が終わると針を抜く前に止血ベルトを腕の下に広げて用意し、針穴を自分で押さえることなくベルトで縛ってお終い。
起き上がる前にもう一度血圧を測ると、なんと😧235‼
もれなく深呼吸して再測定、が206‼
「じゃあゆっくり起きてしばらく座ってから、立って足踏みしてみてください」
とナースが言うので、そのとおりその場で足踏みをして再び血圧を測ると、182に下がった。
えっ、これって裏技?
しかしこれで無罪放免にはならないのが病院、ヤベェオヤジは帰りは車椅子で病室まで連れてかれちゃう。
車椅子を押してくれたナースはスリムでなかなか可愛い娘。
「血圧180くらいならマラソン大会出ちゃったんだけどね・・・」
とボヤくとそのナースが、
「あら、走ってらっしゃるんですか?」
と言うので、過去に出た大会の話をすると、
「自己ベストはどのくらいなんですか?」
と言う。
おっ、走らない人はそんな聞き方はしないぞ⁉ ということは走ってるのかい?
と、問うと、なんと彼女某保険会社の実業団に所属していて、全日本女子駅伝でも走っていたアスリートだと判明😳
それがなぜ泌尿器科のナースに???
いやいや疑問があったって何故なぜなぜと初対面で根掘り葉掘りするほどガキじゃない、あと2回は透析するのでまた会う日まで👍
思わぬ出会いっていうのがあるもんだなぁ🤔と楽しくなっていたら、交代で病室にきたナースがオヤジの着ているマラソン大会のTシャツを見て、
「マラソン好きなんですかぁ?」
と聞いてきた。
ちょうど「BORN TO RUN」を読んでいたところで、
「まあちょっとね」
と言ったら、
「私も最近走ってるんですぅ」
と笑顔😊
彼女、今年の東京マラソンに当たったそうで、楽しみだったのに残念とこぼす。
それからひとしきりマラソンの話しになり、フルーツマラソンやスイーツマラソンなんてのもあるんだよと教えてあげると、仕事が終わったら調べてみますぅと目を輝かせた。
で、血圧を測ったら130に急降下⤵
まるでジェットコースターみたいだと顔を見合わせて笑い、血圧が295もあった人が先日退院したと教えてくれた。
ウエッ、295‼
いったいどこまで上がっても死なないんだろう?
血管切れちゃわないのだろうか?
ウーム、上には上があるもんだ・・・。
最近は「投げちゃん」と「マミちゃん」しか若い娘と話す機会がなかったが、入院して若いナースとこんなに共通話題で話せるなんて思いもよらなかった😆
ジジイになると若い娘と話すことが薬になって、血圧も下がるのかも😏い~ね✌
追伸・・・
この後またまた血圧が200オーバーになり、高圧剤が追加され胸にシールが貼られ何度も血圧測定されたけれど、一向に下がる気配がなくとうとう点滴になってしまった😱
コイツに24時間繋がれっぱなしで、2日後の手術の後もしばらく外れることはないのだそうな👎
嗚呼、若い娘効果は束の間の夢であった・・・
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