だがその時点で、オヤジは本場の「そばめし」を食べたことがなかった。
聞いたことはあっても、食べたことはなく、興味があったにすぎない。
冷凍食品の「そばめし」が出始めたので、試しに食べてみて、「ダメだこりゃ」と思いつつも、やりようによってはイケルとふんで、モグランポオリジナルを目指して試行錯誤して誕生した経緯があった。
今回、思いもかけず神戸に立ち寄ることができたので、前々から行ってみたかったお好み焼屋さんへ向かった。
そもそも「そばめし」というのは、昭和30年代の初めに、神戸の長田地区(新開地という説もあり)で誕生したとされる、ご飯と焼きそばを一緒に炒めてソースで味付けして食うという、今でいえば「B級グルメ」の一品である。
その発祥の店というのが、地下鉄・山手線の新長田駅からすぐ近くにあり、「鉄人28号」のモニュメントからも遠くないところにあるというので、満を持して行ってみたのだ。
店を開店する13年前に、お好み焼きの師匠に挨拶するべく神戸まで来た時は、「阪神・淡路大震災」の傷跡がまだ残っているような所もあったが、もはや見事に復興し、三宮はまったく違って見えたし、被害の大きかった長田も、鉄人のモニュメントを取り囲むように、新興住宅地のような雰囲気が漂う町並みであった。
その鉄人モニュメントを背にして、アーケードをずんずん進み、国道2号線を渡ってさらに行くと、肉屋さんの角に「三国志」の「関羽」の石像が立っている。
その「関羽」の見る方向に足を転じ、信号を渡ってしばらく行くと、
こんな、ちょっと懐かしげな町並みになる。
その一角にお好み焼「青森」がある。
神戸なのになぜ「青森」 ? という疑問を押し殺し、店内へ。
注 : ここから先は、お店の方に了承を得て写メしております。
大きな鉄板が2枚、潔いくらいあっさりと飾りもない店内は、どこか昭和のニオイが感じられる気さくな雰囲気。
ごくごく自然に、買い物帰りに小腹を満たすためひょいと入ったという感じの、オバちゃんやらオジさん、兄ちゃん姉ちゃんが、鉄板の前に座り、コテでフツーに召し上がっています。
お好み屋のオヤジが戸惑うくらいシンプルかつ、地元民しかわからぬ表現のメニュー。
気負いのない、息をするのと同じように自然なコテさばき。
ま、何はともあれ、元祖「そばめし」とモダン焼をたのみました。
これが、「そばめし」。
ソースです。
基本はソースです。
旨いかどうかは、個人の好みです。
モダン焼。
見た目も焼き方も、まったく違います。
味は、あくまでも個人の好みです。
でも、とっても勉強になりました。
そして、正解のない「コナモン」ですから、モグランポはモグランポ流でいくことをよし !
と、あらためて思った次第。
もっと時間があって、神戸に一泊できたなら、さらに探究心を燃やしたのにと、ちょっと残念でありますが、次回は三宮の明石焼について書きます。
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