悠と望の食う寝る遊ぶ

2005年5月生まれの息子、悠ユウと、
2007年4月生まれの娘、望ノゾミの
育児日記です。前ブログからの続きです。

嬉しかった

2008-10-10 | Weblog
昨日は、嬉しいことがありました。
悠のお迎えに言った時、悠の担任で、よく悠を見てくれている、
ママもパパもとっても頼りにしているK先生がいました。

ちょうど、残っているお子さんが悠の他に、
悠と同じクラスのNちゃんと、小さい赤ちゃんだけだったからか、
とっても時間をとって話をして下さいました。

ママが部屋に入ると、K先生が、
”お母さん、ごめんなさいね。。。
この前は、朝のこと(スムーズに登園できないこと)ばかりに
話がなってしまって。それよりも、悠君は出来るようになったことが沢山あって、
むしろ保育中では、問題になるようなことって、全然ないんです。
保育室のことが、本当によくわかっていて、
職員のことはもちろん、あれが誰のお母さんであれが誰のお父さんかとか、
子供の名前も全部覚えているし、だから逆に分かりすぎて、
回りが気になってしまうところはあるのかもしれないけれども、
でも、本当に悠君出来るところがいっぱいあるんでんすよ。”って。

先日の面接では、確かに、
朝の登園をスムーズにしていきましょうって話はあったし、
それ以外には、悠の発達のことを幾つか相談させてもらったっけ。
その時は、園長のT先生が中心になって話していて、
K先生は同席してくれていたけれども、メモを取っていることが多かったっけ。

でも、K先生が心配するように、そんな風に悠が全然出来ない子なんだって
否定されたようには感じなかったし、
登園がスムーズでないってことは問題だけれど、
まあ何とかなるかなーって、思ってた。

だけれども、K先生はすっごく、ママのことを心配してくれていたんだ。

そして、
”実は、これは、他の人には今まで話したことがないんですけれども。。。”
って前置きをしてから、ゆっくり、話し出してくれた。

”実は、私にも、発達障害かな?ボーダーかなっていう、息子がいるんです。
親は、もう、色々、本当に色々、周りから言われますよね。
それに、もう、すっごく悩みますよね。。。すっごくね。
そりゃあ、もう、ね。。。
うちの息子は、悠君よりも弱い部分が、たくさんあったんです。
でもね、今二十歳ですけれど、まぁ。。。素敵にね、育っています。
悠君ね、みていて、全然そんなことない。
私もね、M(K先生の他にもう1人担任のM先生がいる)もね話しているんです。
悠君、とってもよく分かっている。
みんなと遊べるし、本当に色々出来るから、
全然大丈夫だって。”

もう、ママ、涙をこらえるのが精一杯で、何も言えませんでした。
今、これを思い出して打っていても、涙が出てくる。

今まで、小児科の先生、保健センターの先生、心理士の先生、
とにかくいろんなところへ行ったけれども、
悠の、”ここが遅れている””ここが弱い””ここが出来ない”ってことは、
たくさん言われてきた。
悠に対して、”こうせっすればいい””こう関わりなさい”ってことも、
たくさん言われてきた。

でも、”大丈夫ですよ。ちゃんと、大人になって生活していけますよ”
って言ってくれた人は、今まで、Kさんのほかには、
いなかった。

この子は、本当に成長して大人になるんだろうかってことが、
どうしても、心で理解できなかった。
体は大きくなるんだろうなぁ、でも、
1人の独立した大人として、学校に行ったり、働いたり、
人と関わったり、結婚したりって、
出来るの??????って。

まわりに、自閉症や、高機能自閉症のお子さんのお母さんが、たくさんいる。
みんな、すごく強い。
いや、強くなったんだし、強くなきゃやっていけないんだと思う。
悠とお子さんとは、状態が大きく違うし、
普通のコミュニケーションが図れないお子さんも、たくさんいる。
”悠君くらいと、うちの子とは全然違う”って言われる。
それは、そうだと思う。
でも、不安は、ママもそのお母さんも、あんまり変わらないと思う。

悠と同じように、ボーダーですね、って診断されているお子さんって、
ママのまわりには、いない。
本の中にしか、いない。
実際の仲間が、ほしいなあって、思っている。

悠と同じように落ち着きがなかったり、
泣いて幼稚園に行きたがらない子を見ると、
悠と同じじゃないのかな~?なんて思ったりすることもあるけれど、
でも、いや、あの子は何も診断されてないんだろうから、
やっぱり悠は診断されたから、違うんだろうなぁって、思ったり。


でもね、それでも、大丈夫なんだって、信じていいんだって、思えた。
そして、K先生の優しさが、本当に嬉しかった。

”ほら、今もこうしてNちゃんと遊んでいるでしょう~
お母さんが迎えに来る前からずうっと、ああやって、
2人でずっとごっこ遊びをしているんです。
宅急便です~って配達して、あっお米がないね、じゃあ買いに行こうか、
どこに買い物に行く?コンビニに行こう!コンビニで何買う?
おにぎり買おうか!って、
ずっとごっこあそび、してるんです。
今の子ですねー、買いに行くのがコンビニですもんね。
それに、おにぎりを買うって、おにぎりって買うものじゃあないですよね、
うふふふ~。
でもああやってね、2人で遊んでいる、
あれを、1人遊びだとは、決して思わないんです。”

”今日は、タンポポ組と一緒にお散歩だったんですよ。
タンポポさんはまだお友達と手を繋ぎたがらなかったりして、
フラフラ行っちゃうお友達が多いんですけど、
悠君はちゃんと、相手に合わせて、手の力も加減してつなげるんです”

”お昼ごはんの時、あとちょっとでおしまいって時に、
うどんの汁をズボンにこぼしちゃったんですね。
濡れて気持ち悪いって言ったんですけど、
あとちょっとなんで、このまま全部食べちゃおって言ったら、
ウンって言って、そのまま食べれたんですよ!
以前なら、濡れてイヤだって、替えないと気がすまなかったですよね。”

申し送りの中にも、すごく成長を感じる。


これからも、悠の力を信じて、ゆっくり、成長していこう。
悠を信じて。ね。
きっと、あと17年後、
これを読み返して、
”あはは~、あんなに心配してたこと、あったねー。
ほら、悠、あんたのこと、母ちゃんこんなに心配してたのよ!
もう、すっかりおっさんになったね!”
なんて、話す日が、来ると信じて。