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Ununzの夢見

夢へと向かい、私の夢は私的捕らわれから下降しきれない私の夢。ですが、あれらは想像(創造)を補う地下水脈でもあるのです

夢見【43】ただの日常(了) 修正版

2016-08-07 12:52:11 | 夢見
(2493字)
 高校の制服を着て巨大SCの中を歩いている。時間になると掃除をしなければいけないと知っているので、近くの喫煙所の中に入り、とりあえずそこを掃除しようかと思う。ただ、自分の今の格好ではまずいかもと一瞬躊躇う。まあすぐ終わらせればいいか……軽い気持ちで中に入ったところをクラスメイトに見られていたらしく、すぐにクラスでもうるさがたが乗り込んできて捕まえられる。

 理由を話し放免された後にトイレで小便をしはじめ数秒後、密告をした同級生のT井田が入ってくる。私は小便器にこびりついた汚れを放出される自らの勢いで洗い流すことに集中していたが、一物自慢の彼は気づいた時には隣に並び、こちらのモノをなんとはなしのつもりを装いながらもかなり執拗に覗こうとしていた。期せずして互いが立てる音に包まれる連れションの形を取っていたので、子供じみた見比べ行為も微笑の内に受け取り、全体の雰囲気としては打ち解けつつある、と。まぶたを半開きに気持ちも安らかでいた。
 しかしそんな期待をしていたのは一方の思い込みに過ぎなかった。先ほど説明した、掃除のために入ったという話は本当かどうかと、態度をわずかに難化させたことを譲歩の証とはしても、疑り深い性格は根深にも相変わらずの探りを入れてくるのだった。
 
 三人くらいの男と再び制服を着て歩いている。自分はもう三十を越してしまったなどと考え、そう言えばZ河もそろそろ三十路を迎えるのだと一旦胸に落とし込んでみれば、何故だか過剰なほどに感慨が迫るのだ。
 目の前に現れた駄菓子屋に入る。手前に並べられた白い袋に入ったモナカを見ているとなかなかに美味そうでもある。隣には赤い餡のはみ出したイラストの書いてあるキムチ餡入りモナカも売っているのだった。五個入りで195円、予想よりも高いと感じた。

 部屋に戻るとZ河と合流することになる。相変わらずついついのはにかみ癖に自ら照れている様子でもあり、こちらもかつてからの表情を妙なむず痒い嬉しさとともに迎える。彼は、実は自分もついに三十路になってしまったよと告げようとしていながらも、口にするタイミングをことごとく外しているのだった。少しバツが悪いみたいだ。
 私にノートを取り出させ、そこの中に書かれた何かを確認して欲しいようだ。言葉の代わりにこちらに伝えたいことがあるのだろう。いつの間にか近くにあった、以前使っていた自分のカバンから三四冊を取り出す。彼は授業中ろくに勉強もせずにいて、様々な空想に耽っていたりしたとか。というわけで、似た趣味を持つ私にシンパシーを感じていたのだ。

 大学ノートを開くと何かのゲームキャラクターのリアルなイラストが描かれていた。よく見るとキャラクターの外枠は太めの黒マジック、中は色鉛筆で塗られている。
 私は教員がホワイトボードに記す文字を板書したり、思いついた文章を書いていたつもりでいたが、自作の塗り絵を作っていたことを初めて知る。周りの男達は肩口から覗きこみ、しきりに感心している。何枚かめくってみるとFF8のリノアが首を絞められそのまま体を持ち上げられている画。
 危機に陥って彼女は魔女化しようとしているが、その直前の姿だ。太く化け物じみた、血色の悪い腕によって胴体をガシリと抱え込まれ、呼吸も苦しげ。
 もう一方の手はリノアの首に掛かり、今にも力が込められようとしている。半透明の皮膚に紫の長い爪、節くれ立ったその手は魔女イデアのものだった。「心臓が握り潰される瞬間に意識を私に飛ばしなさい」とのこと。イデアは多分操られていて、残された意識で彼女も戦っているのだろう。
 よく見るとリノアは上着を着ておらず、貧乳にサラシを巻いている。残された力を振り絞り、相手の手を引き剥がそうともがくことによって短いスカートがずり上がりしまい、元々が体を持ち上げられていたせいもあって、下着が見えている。誰かが早速指摘すると皆が「おお」とどよめき、私も少し興奮するのだった。
 
 酒盛りが始まる。缶チューハイをたくさん用意し、漆塗りの黒い一人用座卓を各々の前に置く。旅館の宴会場風、二十畳程度ある部屋の中央に五六人でコの字に座っている状態だ。
 飲食店バイトをしていた頃によく来ていた常連客が途中参加し、畳へ直に置かれたアルコール度数8℃のチューハイを開ける。レモン味とトマト味があるようだが、彼は早速トマト味へと手を伸ばす。ぐびりとかたむけるが感じからして大して飲んでいない。傍目では酔いが回るにしても早過ぎると思えたが、直後にはヤケが混じったっぽいやたらな明るさ、少し大袈裟過なくらいの調子で美味いと一言だけ口を開くと、そのまま顔を真っ赤にして寝てしまう。ゴツイ見た目のわりにそんなに酒が強くないんだなあと畳に突っ伏した彼を横目に苦笑しながらも、自分も飲んでみたいという気持ちになる。

 酔い潰れた彼の知り合いが来て、こいつはかなり酒が弱いんだとのことをなんとなく弁明調で告げる。蓋が開けられ一口しか呑まれていない、畳に置かれたままになっていたチューハイを取り上げ口をつけるのだった。やはり美味いらしい。再び下に置かれた缶を次に私が手に取り、おっさん二人が口を付けたものかと一瞬躊躇してから、興味が勝りまあいいかと飲んでみることにした。
 酸味はせず、まろやかだが何の味か分からない。やがてみかん味だと気がつき、ひらがなの下手な字で缶の表面に「みかん」と書いてあることも確認された。缶を手刀で横に真っ二つにすると中に残った液体も明らかにオレンジ色で、浮いていている果肉からしてもトマトではないのだ。
 突然妹が出てきてあの二人がトマトって言うんだからトマトなんだ、お前なんかが勝手に判断するなと突っかかってくるのだった。
 私はこんな弾力のあるツルツルの果肉はみかんに違いないだろと主張するが、妹は全くそれを聞き入れず怒りをあらわにする。付き合いきれないと感じ一旦顔を逸らすと同時に、手にしていた缶がなんとなく気になりだし目を向ければ、中身を揺蕩[タユタ]う液体の色は赤でもオレンジでもなく、薄く濁った白色になっていた。

夢見【42】ファイル星雲(了)

2016-07-04 19:56:41 | 夢見
(1488字)
 ゲームエッセイ(仮)というジャンルの新しい文章をどうやって書こうと考えていた。一つの文章ファイルに対して子ファイルのようなものが作られ、ゲームタイトルを冠した親ファイルの下には、
・と感じ
・~を思って
・~……
 等の名前を有する無数のファイルが出来てしまっている。中身はいくつかの単語を記した程度のもので、親ファイルの文章に組み込めばいい、というか、第一そうしなければどちらも形として成り立たないのではないかと感じさせられた。

 フォルダ内部のファイルの関連付けや偏在の分布を調べるソフトを使い、中身がどんな状態になっているのかを確認することにした。
 イメージとしては360度の円の中心点から全ファイルが、その数の分だけの直線が伸び等間隔で並び、最終的には円形へと展開する。例えばファイルの数が6ならば、60度ごとに直線が円の中心から外側に向かって一本引かれ計6本となる。10ならば36度間隔で1本、12ならば30度で1本という具合だ。ちなみに、直線の長さはファイルの情報量の大小(関連付けファイルの多さ)により伸縮する。

 それぞれの直線の頂点をつなげ結果的に形が正円になる場合は、フォルダ内におけるファイルごとの使用容量が等しいことになる。
 ソフトを使いグラフを確認すると、フォルダ内の他の文章ファイルに比べてゲームエッセイに関する部分の値が飛びに抜けて多く、正円とは程遠い歪な形になってしまっていた。

 次に表示方法を変え、子ファイルに該当する情報が親ファイルに対してどれくらいあるか、より視認しやすい3D表示で調べて見ることにした。
 先ほどと変わらず、ただ今度は中心点からフォルダではなく、子ファイル数/親ファイルを360度の域内に数値に沿った角度で空間が分けられている。他の文章を選択して値がどう見えるのか確認する。
 とりあえず、一般的な親ファイル各自に対して関連がある項目の中でもさらに分類される。続いて種類の識別に応じて角度が割り当てられた空間内には、子ファイル(関連付けのあるファイル)の存在は都会の秋の夕闇時に見える特等星のように、ポツポツと数個確認出来るだけだった。
 しかし、例の文章を扱った親ファイルを展開しその中の子ファイルの値を表示させると、まるで空気の澄んだ高原の夜か、いやプラネタリウムでも目の前にしたかの圧倒的な広がりを持ち、断片的な単語を内に宿した星々が空間に散らばっている。なんだか気味が悪くなった。
 これら全て、いつのまにか訳の分からない下位ファイルがたくさん作成されているからだと理由ははっきりしていたものの、だからと言ってどうしたらいいのか私には対策のしようがなかった。


※夢を振り返って:眠る寸前に、タイトルだけつけたゲームに関する文章のファイルを大量に作ったことは事実
まずは忘れないうち、外側のパッケージだけでも可能な限り整えておきたかったからだが、結果的にどういったゲームを扱うか、機種やジャンルに加えて実際にプレイした時期も、特に整理・分類もしない状態のままにしていた

それらの文章は、ゲームの遍歴と当時私の関わり方を記すのが目的だったので、本来は年代に合わせつつ順序に沿って表されることが正しい姿であると感じていた。が、しかし頭に浮かぶままの適当な順番でも仕方がないだろうなどとも思うのだ
そうでなければ、いつが最初であったかなどといった実際に触った時期や発売年に囚われ、または調べなければならず、一向にタイトルが決まらないということにもなりかねない
見ている時は非常に苦しい夢だった

夢見【41】そんなリリーに騙されて(了)

2016-06-19 20:44:22 | 夢見
(540字)
狂死人病:生きている人間を見るとニヤリ笑いをしながら死体を見せてやりたくて仕方なくなる病気
黒猫懊悩症:西日本の人間が100%の確率で罹る

 タイガーマスク――1・2・3……マスター!! タイガーマスクの顔のアップから徐々に全身へと画面に現れ、それを覆い隠すように太い赤字のタイトルが流れる。
 タッグ・マッチかハンディ・マッチらしく、私は二人のタイガーを選ぶ。画面には現代風の洗練された線の細い洒脱な姿。敵は「○○リリー」という、全身をピンクのタイツで固めたスタイルのいい欧米系の女が、ひとりだけでこちらの相手になるようだ。眉毛は金、瞳は鳶色、唇はぽってりと熱くセクシー。『○○リリーは上海リリー♪』といったテーマソングがどこからか流れる。
 試合が始まると彼女は様子見をすることもなく、早速腰をかがめにじり寄りながら、タイガーに近づいたところでさっと伸ばした腕で包み込み抱きついてしまう。組み伏せて相手の体液を吸い取る戦法みたいだ。どうやら「○○リリー」は蝶の化身のようで、唇が20cm程度に伸びたかと思うとそのまま先端を尖らせていった。
 髄液は案外甘いとか、大腸から下の液は吸わないが理由は言わずもがなだとか。


※夢を振り返って:○○の部分は伏せてあるわけではなく、目が醒めしばらくして忘れただけ

夢見【40】支柱に活を見出せ(了)

2016-06-03 10:31:36 | 案内・告知
(781字) 
 居並ぶ道着を来た連中の中から、代表として名乗りでてきた男と柔道の試合をすることになる。中学校の先輩で、かつて伝説的な不良と恐れられた人がどうやら私の相手となるみたいだ。ニヤついた顔のまま近づいてきて、いきなり組み付いてくる。
 小外刈りのような技。思いっ切り畳に打ち付けられるが、何度も同じ手を使ってくるので、ひょっとしたら返し技を使えるかもしれないとの閃きがあり、体落としの動きで身体をぐるりと反転し、軸足とは反対側の足をつっかえ棒に相手の突進する勢いを利用して躓かせた。技ありくらいの感じで綺麗に伝説の不良は倒れる。

 いつの間にか場所が変わり、夜祭の盆踊り会場のようなところで先輩と向かい合っている。自分の手の内を読まれていると知ってか警戒してか、なかなか組んでくれない。祭りのために設営された、白いカバーの掛けられているやたら長いテーブルの周囲をいつまでもグルグル逃げまわっているので、こちらは段々と面倒になり、積極的に追いかけることはしていない。
 いきなり懐から黒縁の瓶底眼鏡を取り出すとぎこちない手つきで掛け、こちらにも同型のもの薦めてくるのだった。よく見ると眼鏡を扱い慣れていない人間がよくやるミス、というか無神経さでレンズが直接指で持たれ、随分汚れ脂が浮き上がっていたのであまり使いたくもないのだ。似合いもしない瓶底眼鏡をかけているその姿は、昔のドラマなどに端役として出演する村の駐在さんか、『キテレツ大百科』のベンゾウさんにも見えた。


※夢を振り返って:返し技は組手をしている最中に『YAWARA!』のことが頭に浮かび、瞬間に真似してみようと思ったのだが、おそらく返し技としては間違っているだろう。本来は成立しないのではないか
そう言えば不良の顔は妙にマンガ的な造形で、当作に登場する下級生の柔道部員、須藤を丸刈りにした感じだった

夢見【39】光明の無い闇に流され(了)

2016-05-15 21:04:53 | 夢見
(1045字)
 薄暗い道を進み階段を降りていく。行き止まりの正面にドアが二つある。両方共を開けてみると同じ部屋に通じている隣り合ったものだった。内部を隅々まで三回見回してみてから中に入る。どこからかの照明が目の前にある男性用小用便器を薄ぼんやり浮かび上がらせる。
 後からついてきたはずの男が部屋の中に入ってこない。どうやら怖がっているようだ。私も何となく幽霊が出そうに思えてきて、一旦部屋を出ることにする。足元が揺れている気がする。地震かもしれないと思う。狭い地下の奥の奥で地震に遭遇しては最悪だと感じつつも、いざとなったら目を開けて夢から逃げればいいのだと素晴らしい発見をした気分で安心し、もう少し成り行きを見守ってみる。

 目が覚める時に近い、半ば意識された上での場面転換がある。目の前は真っ暗、空には厚い雲が立ち込め、私はどこかの岩壁の一部が砕け崩れた、周囲3m厚み5mあまりの岩石の小さな浮島にうつ伏せになっている。首を上げ周囲を確認すると隣りを並走する岩塊の上で父母も似たような体勢で身を縮めているが、兄の姿が見当たらない。安否を気遣う。当初は動きを感じさせず、徐々に勢いを増し、なにやらそれぞれの乗っているわずかな地面は泥流の中を流され進んでいるのだった。父母はヘルメットをかぶっている。
 方々では岩が無数に流れ、着の身着のまま不安におののきながらも状況の変化に身を任せざるを得ない、家族の集まりや個人がばらけて点在している。少し離れた場所にいる恐慌と絶望に駆られた数人の若者グループは、いよいよ狂気に転身して以降、身軽に次から次へと不安定に揺れ動く足場を飛び移り、あるいは根っからあったものが開放された結果の凶暴性がむき出しとなり略奪を行っている。
 兄はどうやら生きているらしく、コンパスを握りしめ、自分たちの近くで流される方向を測っているみたいだった。父は何故か懐からたくさんの棒磁石を麻紐でくくった束を取り出し、目視の可能な範囲内で他に流されている数家族に渡そうとするが、その前に簡易の方位磁石にしなければならないと考えていて、かじかむ指先で重心の部分に紐を結び直す作業に手間取っている。
 略奪者に見つかるのではないかと私としては内心気が気ではない。後でいいからとりあえず家族単位でばらばらにならず、出来るだけまともな人間同士で集まったほうがいいのではと、同様に流される人々に声をかけようとするが、頭を上げると若者の暴徒たちに見つかりそうな気配があり、父に注意される。