思い出の正月

今更昔の事を書いても笑われるかな

ここでブログを書いている多くの方々も経験なさっておられると思います

朝起きるといつもの俺の仕事、火鉢の火をおこす

新聞紙をぐちゃぐちゃ棒状にしてその上に細い薪をくべて少し太い薪を乗せ

そこに炭を乗せ下の新聞紙に火をつけるんだ

火鉢の下の窓を開きうちわで扇ぎ炭の隙間から火が登る

薪を割るのも俺の仕事だった

いつもと違い家の中には親父もお袋も着物を着ている

ちゃぶ台には正月料理が並び餅を焼いて食べたな

俺は醤油に七味をたっぷりかけて海苔を巻いて食べるんだ

食べ終わると親父が凧をあげにいくか・・・と

こういうときぐらいだな親父と遊ぶのは

ちょっと離れた山王の高台の原っぱに行き準備をする

もう何組かの家族が凧をあげている

小さかった俺にはまだ難しく親父が糸の調整や凧の足を調整する

風を見極め『今だ・・走れ』の掛け声で走り出す

難しいもんだ中々空に上がらない

何度か試してやっと大空に舞うんだ

風の影響か下手くそなのか凧がぐるぐる回りだす

もう調整は出来ない

そのまま凧は落下していく

落ちた所に急いで探しに行くが

見つけた時には何処かの犬にバリバリに噛み砕かれていた

泣いた泣いた

そんな思いでが今でも思い出す

親父ありがとう・・思いでを残してくれて