なんとかなるさ~

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告発の行方

2016-10-23 19:03:46 | 映画
まだジェンダーとかフェミニズムという言葉の意味をきちんと理解していなかった20代に一度見たと思うのですが、
たまたま今日の午後テレビで放送してたんです。
しかも息子くんもおばあちゃん宅に行ってたので、じゃまされずのんびりと。

自分の記憶では、周囲から見ればあまり素行のよくない被害者の証言が尊重されて、女性がNoと言えばNoなんだ、
っていうことが裁判でも法的に証明された映画だと思ってたけど、違ってました。

当の加害者はレイプではなく、性的犯罪(sexual assault)としての罪を問われて、刑も軽くてすむんです。
でもそれは被害者の意思ではなく、担当検事が相手との交渉で決めたことでした。

あれ、この後どうやって裁判がすすむの?と思ってたら、
事件のあった時に周りにいてけしかけてた人から被害者が侮辱された事件をきっかけに、
周りでレイプをするよう促した人たちにも裁判をおこして、有罪の判決を勝ち取るというあらすじだったのね。
証言も被害者ではなくて、むしろその場にいた加害者の友人がメインで彼から語られるものでした。
レイプのシーンは何となく覚えてたけど、改めてみるとショッキングなもので、後味が悪くなるっていうか、言葉は悪いけど
「むなくそわるい」ものでした。

もうそのけしかけた男のにくったらしいこと。
そんだけその俳優さんの演技も上手っていうことなんだろうけど、無期懲役にしてくれと思いましたわ。

でも悲しいかな、性犯罪はいまだになくなっていないんですよね。
まだまだ女性っていうだけで、自分の方が上の立場にいるって思い込んでる男性が多いのか、
AV業界が多くの男性に間違った女性観を次から次へと上書きしているからか、
もういい加減に分かってよ、と思ってしまいます。

改めて男女平等の道のりは長い、と考えさせられた日曜の午後でした。
ちなみに国連ではジェンダー平等社会の実現キャンペーン中です。heforshe













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