創造雑感

創造雑感ノート

金色の桜花舞ふ道にて

2008-04-05 15:37:06 | イヴェント・告知
告別式終了後、嘆き悼む多くの弔問者を背後に直次郎を乗せた
霊柩車に先導され焼場に向かう。

道半ばにて桜並木通過。

花びらの絨毯が地上から舞い上がる。
桜花が風に散る。


  陽光を浴び舞ふ金色の桜花ひとひらひとひら
  その光景や浄土空間より降りそそぐが如し


さて焼かれたる真白き骨骨等。
その中に見事なる座禅する姿形の喉仏。

骨在りし者吐き出したる最後の言葉

  俺にはやる事が山ほどある、残っている。今死ぬわけにはいかぬ。


彼の声が空間に染み入り響く。


寺に帰宅途中の桜並木様相異変せる。


  緋色に舞ふ桜花ありぬ 
  ほのくらきよよにちりまひただよひもゆるよとあによよに




突然の訃報

2008-04-03 07:25:23 | イヴェント・告知

突然の訃報であった。

4月1日の夜に電話で「主人が今朝亡くなりました」と。

私が加藤直次郎と出会ったのは、まだ銀座で画廊を開設して2年に満たぬ頃であった。
私は彼が画廊に入った瞬間に投げかけたセリフ「来るのが遅い!ずっと待っていた」と。

彼は当時まだ26歳であったが、既にフラメンコ界ではカンテとして大舞台を数多くこなしていた。

出遭い以後、私の活動と連動して様々なイヴェントを企画プロデュースしたり、異端的存在や生き難い人物を数多く紹介した。

私の妻と同じ「急性大動脈乖離」であった。

私よりも生きる予定のはずが48歳で肉体から去った。
私は彼の死に対して、哀しみよりもある種の名状し難い怒りが揺らめいている。


昨夜彼の自宅近くのS病院の霊安室に会いに行った。
眠っているような穏やかな表情であった。
私は彼に「肉体が無いということは今まで以上に働いてもらうからね」と。
奥様は私と彼との出会い・因縁を理解していたので、私が通常の会話ではなくとも了解されていた。

今日はお通夜、明日告別式。
4月3日(木)午後6時~
4月4日(金)午後12時~1時

港区白金2≠V≠P9 浄土宗 正源寺
電話03≠R441≠R853


今までも10倍以上の働きをしたが、今後はもっと働く事になる。
不自由な肉体から離脱したからである。

彼に関しては書くことは多くあるが、またの機会に。