ウクレレとSwing(スヰング)音盤

Wonderful World of Ukulele (1997) / Ohta-san


1997年6月にホノルルのコマーシャル・レコーディング・スタジオで録音、8月末に発売。英語表記では「オータサン」名義、日本語では「ハーブ・オオタ」と表記されての、ビクター『復帰』第一作である。

ビクターが出していたワールド・ミュージックのシリーズ『ワールド・サウンズ』(当時たいていの国内CDショップにコーナーがあった)の一環として、「ウクレレ楽園」という邦題が付けられ発売された。

オータサンは60年代初頭に日本で10インチ・レコードの吹き込みと発売を経験しており、その時のレコード会社がビクターであり、本作はそれから40年近くたった後の『古巣』への復帰でもあった。

2000年代ビクターの看板スターといえば、SMAPとサザン・オールスターズである。日本のウクレレ再ブームの仕掛け人であり、オータサン再評価の立役者となった、最大のオータサン支援者であるサザンの関口氏がいるのだ。ここでも関口氏がライナーノーツにエッセイを寄稿している。

こうして日本における盤石なレコーディング活動の基盤となるビクターへの復帰を果たし、ハワイでは自身のマネジメント会社であるM&Hからコンスタントにアルバムを制作する仕組みも既に確立しており、この後いよいよオータサンの長いキャリアにおいて最も大量のアルバムを生み出す充実期の2000年代へと突入してゆくための体制がここに整う。

1. Ku'u Home (Old Plantation)
2. Na Lei O Hawaii (Leis Of Hawaii)
3. Pupu A'O'Ewa (Pearly Shells)
4. Ke Kali Nei Au (Hawaiian Wedding Song)
5. Lei Aloha Lei Makamae
6. Puamana (Sea Breeze)
7. Beautiful Kahana
8. Kaimana Hila (Diamond Head)
9. Makalapua
10. Laupahoehoe Hula
11. Kaulana Na Pua
12. E Mama Ea
13. Aloha Oe

ベースはライル・リッツ、ギターにベニー・ドセオ、4曲(3,6,10,11)でジュニア氏も参加。ビブラフォン、スチールギター一の編成でトラディショナル・ハワイアンを演奏している。
写真は2000年の再発盤。


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