うどん粉の日記

平成21年度新司法試験合格・新63期司法修習生(予定)のブログです。

憲法の参考書とか

2009年10月05日 09時40分21秒 | 基本書・参考書
芦辺憲法
 言わずと知れた永遠のスタンダード。とりあえずこれ覚えときゃ大丈夫でしょう。

野中他・憲法
 いわゆる四人組憲法。これも定番ですね。芦辺だけじゃ不安という方は参考書として利用すると良いでしょう。私は本試験のちょっと前に出そうなとこを掻い摘んで読んだ程度です。


辻村憲法
 学部時代に購入。法科大学院入ってからはたまに参照した程度。いろいろ言われますが、主権論以外は割とオーソドックスな体系ですし学説の紹介も豊富なので悪くないと思います。

アルマ憲法
 イラネッ(゜Д゜=)ノ⌒゜

憲法判例百選
 とりあえず短答対策のために判例を覚える必要があるので事案と判旨には目を通しておくと良いと思います。私は一応解説も読んだけどあまり必要なかった気がします。

事例研究憲法
 たぶん唯一の新司法試験向けの自習用演習書。事例研究行政法と比べると完成度はイマイチのようです。といっても他に適当な演習書がないので演習書を買うなら他に選択肢はありません(しいて言えばケースメソッド憲法くらい?)。私は時間がなかったので解答を作成せず問題と解説を通読しただけです。ちなみに本書は今年出題された遺伝子研究に関する憲法上の問題をテーマとした事例を掲載していました。

法学教室「憲法判例を読み返す」(野坂泰司教授執筆)
 法学教室の連載されていたものですが、法学教室ライブラリーで単行本化されるという噂を聞きました。重要判例につき野坂教授が独自の視点から従来の判例解釈とは異なった判例の解釈を試みたもの。内容は面白いんですが、司法試験対策という点では不要かも。
 
新論点講義シリーズ憲法
 内野正幸教授による著書。憲法上の主要な論点について、簡単な解説とケーススタディで構成されています。ケーススタディは法令等の添付資料がついていたり、へたくそなアライグマの挿絵(内野先生が書いたのかしら?)がついてたり、微妙に新司法試験を意識してるっぽいですがきちんとした解説はありません。


 
 多くの人にとって新司法試験の論文憲法は悩みの種のようです。私も同様でして、憲法には大変苦労させられました。なので、何が役に立ったかも分かりませんし、どのような勉強をすべきなのかも良く分かりません。
 憲法に関しては各種の定義や権利の意義などの基本的知識を正確に覚えておくくらいしか対策は思いつきません。あとはせいぜい再現答案を見比べて、どのような答案が評価されるのかを研究して、よい答案のイメージをつかむことくらいでしょうか。

行政法の基本書・参考書

2009年09月24日 23時28分10秒 | 基本書・参考書
 まずは我らが橋本先生の桜井・橋本『行政法』(弘文堂)
普段使う基本書としてはこれで十分だと思います。


 基本書で不足する部分について塩野『行政法Ⅰ』『行政法Ⅱ』を参考書として使用していました。私は、塩野Ⅰは学部時代に買った旧版を、塩野Ⅱはブックオフで105円で買った旧版(平成16年以前のもの)を使っていましたがそれでも十分役立ちました。


 他に参考書としては宇賀先生のものも良いかと思います。
宇賀先生の本は、情報公開法、行政手続法、行政不服審査法などについても割りと詳しく解説が書かれていて短答対策によいと思います。私は宇賀行政法のこれらの部分だけ短答対策用にをコピーして読みました。


 判例学習用に『ケースブック行政法』(弘文堂)を利用しました。
これは殆どの法科大学院生が持っていると思います。これに掲載されている判例は最低限抑えておく必要があるでしょう。
それから私はケースブックの救済法部分の掲載判例の調査官解説は全て読みました。行政法に限らず調査官解説は非常に良い教材だと思うので他の法律についても調査官解説は読んで損はないと思います。


 『行政法判例百選』(有斐閣)。
これも大抵の法科大学院生は所有しているものと思います。
 私は法科大学院の3年生になる前までに2回くらい事案と判旨の部分については全部目を通しました。解説については面白そうな解説や判旨の内容が良く分からないものについてだけ読んだと記憶してます。解説を読む読まないは完全にお好みでという感じですね。判例がどういうことを言っているのかを理解できれば十分です。


 演習用教材には今や定番となった感のある『事例研究行政法』(日本評論社)を使用しました。本書の事例問題は新司法試験を意識したものとなっており、解説も分かりやすいものが多いです。また、学生がよくやる間違いなどを紹介するコラム等もついており有用です。本書は司法試験レベルでの行政法の主要論点をほぼ網羅しており、この一冊をマスターすれば新司法試験の行政法で十分合格点が取れるのではないかと思います。

 ちなみに私はあまり時間がなかったので、本書第1部と第2部の表題設例は答案構成を頭のなかで練る程度で、実際に答案を書くということはしませんでした。1部2部の関連問題については解答を考えた上で、数人のゼミで解答を検討をしました。第3部の問題については時間を計って答案を作成した上で、同様にゼミで解答を検討しました。行政法に時間をかける余裕がある方は1部2部についても実際に答案を書いてみると答案作成の練習になって良いかもしれません。

 
 なお、その他に問題演習用として法学教室の演習(北村先生のもの)と法学セミナー連載の大貫先生・土屋先生の「行政法事案解析の作法」を利用しました。後者は新司法試験の形式を意識した問題となっており演習に役立ちます。(ただし、非常に難しい問題や必ずしも分かりやすいとはいえない解説もありました。)

 それから、数年前の法学教室で交告先生が書かれた演習がありますが、これも良いと思います。私は解答を書く時間はありませんでしたので読むだけ読みました。



 私が行政法の学習に利用したのは大体このくらいでしょうか。またやったことを思い出したら書き加えます。